JTP - 2026年3月期 第2四半期(中間)決算説明資料 ★★
基本情報
- 会社コード: 24880
- 会社名: JTP
- タイトル: 2026年3月期 第2四半期(中間)決算説明資料
- 発表日時: 2025年12月02日 12:00
- PDF URL: https://www.release.tdnet.info/inbs/140120251202513329.pdf
- YahooFinance: https://finance.yahoo.co.jp/quote/2488.T
事業概要
会社概要
JTP 株式会社
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都品川区北品川4-7-35 御殿山トラストタワー14F |
| 設立 | 1987年10月31日 |
| 社員数 | 462名(2025年3月31日時点) |
| 事業内容 | ICTシステム設計・構築・運用 / AIサービス開発、医療機器の輸入販売・保守 |
| 拠点 | 東京 / 栃木 / 大阪 / 福岡 / インド・デリー |
| 上場市場 | 東証 スタンダード |
事業領域
事業概要
アウトソーシング事業
事業概要
4つのセグメントで事業を運営
デジタルイノベーション
* 人財育成事業
* 人財育成コンサルティング
* ITラーニングプラットフォーム (Learning Booster)
* セキュリティ事業
* 内部脅威対策
* DX開発
* ThirdAI(サードアイ)を始めとするAI事業
* アプリケーション開発事業
ICT
* システム設計・構築事業
* ICTシステムの設計・構築事業
* システム運用
* ICTシステムの運用
* リモート運用サービス(Kyrios/キリオス)
ライフサイエンス
* 医療機器事業
* 化学分析機器事業
* ライフサイエンス分野のICT事業
その他(海外)
* 海外事業
* グローバルIT人財マッチングサービス「Reinforce HR」
売上高構成比
ストック型・フロー型ビジネス
システム構築の事業拡大によりフローが増加
2026年3月期 第2四半期(中間)決算実績
2026年3月期 第2四半期(中間)決算のポイント
- 幅広い業種でDX関連の投資が活況
- ICTのシステム構築が牽引し、増収増益
- 一部案件の前倒し及び今後の事業環境の変化を勘案し、通期業績予想は据え置き
売上高
12.7%増収
営業利益
26.3%増益
中間純利益
32.1%増益
2026年3月期 第2四半期(中間)決算サマリー
| 項目 | 2025年3月期 第2四半期(中間)実績 (単位:百万円) | 2026年3月期 第2四半期(中間)実績 (単位:百万円) | 2026年3月期 第2四半期(中間)業績予想 (単位:百万円) | 達成率(%) | 2026年3月期 通期業績予想 (単位:百万円) | 進捗率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 4,381 | 4,939 | 4,435 | 111.4% | 9,632 | 51.3% |
| 営業利益 | 345 | 436 | 252 | 173.2% | 830 | 52.6% |
| 経常利益 | 341 | 443 | 252 | 175.8% | 830 | 53.4% |
| 中間純利益 | 225 | 298 | 166 | 179.5% | 600 | 49.7% |
各事業セグメント売上高
| 事業セグメント | サブセグメント | 2025年3月期 第2四半期(中間)実績 (単位:百万円) | 2026年3月期 第2四半期(中間)実績 (単位:百万円) | 前年同期比(%) | 2026年3月期 通期業績予想 (単位:百万円) | 進捗率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| デジタル イノベーション | 人財育成ソリューション | 290 | 315 | +8.5% | 562 | 56.1% |
| デジタル イノベーション | セキュリティ | 467 | 597 | +27.9% | 1,000 | 59.8% |
| デジタル イノベーション | DX開発 | 397 | 306 | △22.8% | 826 | 37.1% |
| ICT | システム構築 | 864 | 1,276 | +47.6% | 2,148 | 59.4% |
| ICT | システム運用 | 1,489 | 1,444 | △3.1% | 3,004 | 48.1% |
| ライフサイエンス | ライフサイエンス | 872 | 970 | +11.3% | 2,057 | 47.2% |
| その他 | その他 | 0 | 29 | - | 34 | 86.4% |
| 合計 | 合計 | 4,381 | 4,939 | +12.7% | 9,632 | 51.3% |
各事業セグメント利益
| 事業セグメント | サブセグメント | 2025年3月期 第2四半期(中間)実績 (単位:百万円) | 2026年3月期 第2四半期(中間)実績 (単位:百万円) | 前年同期比(%) | 2026年3月期 通期業績予想 (単位:百万円) | 進捗率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| デジタル イノベーション | 人財育成ソリューション | 65 | 87 | +33.9% | 110 | 79.4% |
| デジタル イノベーション | セキュリティ | 23 | 3 | △85.4% | 65 | 5.2% |
| デジタル イノベーション | DX開発 | 15 | △31 | - | 49 | △63.5% |
| ICT | システム構築 | 205 | 282 | +38.0% | 655 | 43.2% |
| ICT | システム運用 | 351 | 327 | △7.0% | 685 | 47.8% |
| ライフサイエンス | ライフサイエンス | 113 | 180 | +58.9% | 290 | 62.3% |
| その他 | その他 | △8 | △0.8 | - | △4 | 20.5% |
| 全社 | 全社 | △420 | △413 | - | △1,023 | 40.4% |
| 合計 | 合計 | 345 | 436 | +26.3% | 830 | 52.6% |
デジタルイノベーション セグメント別業績推移
売上高
セグメント利益
ICT セグメント別業績推移
売上高
前期比 15.5%増収
セグメント利益
前期比 9.6%増益
ライフサイエンス セグメント別業績推移
保守サービスとICTサービスが伸長
介護DXソリューションに注力
売上高
前年同期比 11.3%増収
セグメント利益
前年同期比 58.9%増益
その他(海外事業) セグメント別業績推移
その他(海外事業)
グローバルIT人財紹介サービス「Reinforce HR(レインフォースエイチアール)」が伸長
売上高
セグメント利益
売上高(増減分析)
営業利益(増減分析)
デジタルイノベーション
+44百万円
ICT
+53百万円
ライフサイエンス
+67百万円
財務分析(B/S)
売上増加に伴い受取手形、売掛金及び契約資産と現預金が増加
| 勘定科目 | 2025年3月期2Q(中間)実績 (単位:百万円) | 2026年3月期2Q(中間)実績 (単位:百万円) | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 現金及び預金 | 2,955 | 3,234 | +279 |
| 受取手形、売掛金及び契約資産 | 1,354 | 1,806 | +451 |
| その他流動資産 | 271 | 329 | +57 |
| 有形固定資産 | 107 | 104 | △3 |
| 無形固定資産 | 121 | 69 | △51 |
| 投資その他の資産 | 505 | 542 | +36 |
| 資産合計 | 5,358 | 6,126 | +767 |
| 流動負債 | 1,247 | 1,529 | +281 |
| 固定負債 | 724 | 775 | +51 |
| 負債合計 | 1,972 | 2,305 | +332 |
| 株主資本 | 3,386 | 3,821 | +435 |
| 純資産合計 | 3,386 | 3,821 | +435 |
| 負債・純資産合計 | 5,358 | 6,126 | +767 |
2026年3月期 業績予想(再掲)
今期は”AI Agent元年”
AIが更に業務の自動化に利活用が進む時代に!
AIエージェントが利活用される現場
あらゆる業界、業務でAI利活用されるが時代へ
弊社AIの取り組み
- AIドリブン企業への変革: AIによる”爆速”生産性向上
- AI知見をサービスに展開: AI 導入・定着サービスに着手
- BPO・コンサルティング企業との提携: 第1弾:Cognizant社との提携を実施(5/13発表)
2026年3月期 全社施策の概要
- AI、データ、セキュリティ分野の自社ソリューションサービスのリリースを加速
- グローバル人材の採用・コンサルタントの育成強化
- マーケティング強化
- 第3次中期経営計画の策定に着手
2026年3月期 決算予想サマリー
前期水準を維持し、自社ソリューションサービス拡販を目指す 営業・マーケティング組織と基盤強化への投資
| 項目 | 2025年3月期 通期 実績 (単位 :百万円) | 2026年3月期 通期 予想 (単位:百万円) | 前期比(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 9,211 | 9,632 | 104.6% |
| 営業利益 | 820 | 830 | 101.2% |
| 経常利益 | 828 | 830 | 100.2% |
| 当期純利益 | 562 | 600 | 106.6% |
各事業セグメント売上高予想
| 事業セグメント | サブセグメント | 2025年3月期 通期 実績 (単位:百万円) | 2026年3月期 通期 予想 (単位:百万円) | 前期比(額) |
|---|---|---|---|---|
| デジタル イノベーション | 人財育成ソリューション | 573 | 562 | △11 |
| デジタル イノベーション | セキュリティ | 977 | 1,000 | +22 |
| デジタル イノベーション | DX開発 | 686 | 826 | +139 |
| ICT | システム構築 | 2,059 | 2,148 | +88 |
| ICT | システム運用 | 2,957 | 3,004 | +46 |
| ライフサイエンス | ライフサイエンス | 1,922 | 2,057 | +135 |
| その他 | その他 | 33 | 34 | ±0 |
| 合計 | 合計 | 9,211 | 9,632 | +421 |
各事業セグメント利益予想
| 事業セグメント | サブセグメント | 2025年3月期 通期 実績 (単位:百万円) | 2026年3月期 通期 予想 (単位:百万円) | 前期比(額) |
|---|---|---|---|---|
| デジタル イノベーション | 人財育成ソリューション | 147 | 110 | △37 |
| デジタル イノベーション | セキュリティ | 43 | 65 | +22 |
| デジタル イノベーション | DX開発 | △10 | 49 | +59 |
| ICT | システム構築 | 528 | 655 | +127 |
| ICT | システム運用 | 705 | 685 | △20 |
| ライフサイエンス | ライフサイエンス | 279 | 290 | +11 |
| その他 | その他 | △4 | △4 | ±0 |
| 全社 | 全社 | △869 | △1,023 | △153 |
| 合計 | 合計 | 820 | 830 | +10 |
デジタルイノベーション セグメント別業績推移予想
売上高
セグメント利益
前期比6.7%増収
前期比24.9%増益
ICT セグメント別業績推移予想
売上高
セグメント利益
前期比2.7%増収
前期比8.7%増益
ライフサイエンス セグメント別業績推移予想
病院・製薬企業向けのICTサービスの拡大
自社ソリューションサービス開発注力
売上高
セグメント利益
前期比7.0%増収
前期比3.9%増益
その他(海外事業) セグメント別業績推移予想
その他(海外事業)
Reinforce HRの販売は継続
インド支店のコストも前年並みを想定
売上高
セグメント利益
前年同期並み
前年同期並み
全社 セグメント別業績推移予想
営業組織の強化
社員給与の更なる昇給を実施
マーケティング強化
全社
販管費が増加
財務戦略(再掲)
企業価値向上にむけて(現状分析)
PBR1.0倍超の水準を維持
株主還元
高水準の配当を維持し、3期連続増配を実施
| 項目 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期予想 |
|---|---|---|---|---|
| 配当金(年間) | 31.0円 | 36.0円 | 41.0円 | 43.0円 |
| (期末配当) | 21.0円 | 31.0円 | 29.0円 | 32.0円 |
| (中間配当) | 10.0円 (記念配当) | 5.0円 | 12.0円 | 11.0円 |
| 配当性向 | 56.8% | 42.0% | 41.3% | 40.7% |
ストック型・フロー型ビジネス
セグメント別ビジネスモデルの売上状況
| 事業セグメント | サブセグメント | ストック売上構成比 | フロー売上構成比 | フロービジネスの定義 |
|---|---|---|---|---|
| デジタル イノベーション | 人財育成ソリューション | 64% | 36% | 自社サービス(GAIT/Learning Booster)と一部アウトソーシング契約 |
| デジタル イノベーション | セキュリティ | 100% | 0% | 内部脅威対策関連サービス |
| デジタル イノベーション | DX開発 | 80% | 20% | ThirdAI関連サービス |
| ICT | システム構築 | 0% | 100% | 一部期間固定契約 |
| ICT | システム運用 | 100% | 0% | ICTシステムの常駐運用サービス、Kyriosサービス |
| ライフサイエンス | ライフサイエンス | 5% | 95% | 医療ICTの一部直接契約 |
| その他 | その他 | 52% | 48% | ― |
過去5期指標推移
直近5期で、一定の自己資本比率を維持しながら、着実に利益を生む体質を構築。今後もこの水準を維持していく方針
ROE(自己資本利益率)
ROA(総資産利益率)
総資産・純資産・自己資本比率(%) 当期純利益
会社概要
沿革
| 年 | 月 | 出来事 |
|---|---|---|
| 1987年 | 10月 | 日本サード・パーティ株式会社 設立 |
| 1992年 | 4月 | 本社にトレーニングセンタを設置、教育事業に進出 |
| 1994年 | 7月 | 東京テクニカルセンタを設置(現:東京テクニカルラボセンタ) |
| 1994年 | 11月 | ライフサイエンス部門で化学分析機器サービス事業に進出 |
| 2003年 | 3月 | ライフサイエンス部門で医療機器サービス事業に進出 |
| 2006年 | 6月 | ジャスダック証券取引所に株式を上場 |
| 2011年 | 8月 | ライフサイエンス部門で放射線事業(放射性物質測定機器の取り扱い)を開始 |
| 2012年 | 1月 | 放射能プレミアムドックセンタを開設 |
| 2012年 | 10月 | 世界標準のITスキルアセスメントテスト「GAIT」の提供を開始 |
| 2013年 | 6月 | デジタルマーケティング 事業に進出、「Wayin(ウェイイン)」の提供を開始 |
| 2014年 | 11月 | グローバルIT人財育成支援の一環として、全国統一学生ICTテストにGAITの提供を開始 |
| 2015年 | 1月 | ロボティクス事業に進出、ヒューマノイドロボット「NAO」関するサービスを開始 |
| 2016年 | 11月 | JTPインテグレーションセンタを開設 |
| 2017年 | 6月 | AI事業に進出、「Third AI(サードアイ)」の提供を開始 |
| 2019年 | 4月 | インド支店を開設し、インドでの事業展開を開始 |
| 2020年 | 5月 | 日商エレクトロニクス株式会社と資本業務提携を開始 |
| 2020年 | 12月 | アースアイズ株式会社と資本業務提携を開始 |
| 2021年 | 4月 | 社名を「JTP株式会社」に変更 |
財務データ推移(単位:百万円)
| 年度 | 売上高 | 売上原価・営業原価 | 売上総利益 | 販売費及び一般管理費 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2015/3 | 4,661 | 3,902 | 759 | 582 | 177 | 191 | 90 |
| 2016/3 | 4,743 | 3,918 | 824 | 587 | 237 | 234 | 81 |
| 2017/3 | 4,634 | 3,731 | 902 | 707 | 195 | 136 | 3 |
| 2018/3 | 4,748 | 3,746 | 1,001 | 749 | 251 | 258 | 184 |
| 2019/3 | 5,472 | 4,408 | 1,063 | 824 | 238 | 247 | 154 |
| 2020/3 | 6,245 | 4,998 | 1,246 | 775 | 470 | 483 | 309 |
| 2021/3 | 6,310 | 5,197 | 1,112 | 761 | 351 | 382 | 267 |
| 2022/3 | 7,040 | 5,818 | 1,221 | 785 | 435 | 470 | 253 |
| 2023/3 | 7,381 | 6,046 | 1,335 | 870 | 464 | 476 | 315 |
| 2024/3 | 8,119 | 6,584 | 1,534 | 903 | 631 | 665 | 482 |
| 2025/3 | 9,211 | 7,342 | 1,868 | 1,048 | 820 | 828 | 562 |
※当社は2024年3月期より単体財務諸表となっておりますので、参考比較となります
四半期別売上高・営業利益推移
売上高
営業利益
投資判断(AI生成)
投資評価: ★★☆☆
評価の理由:
JTP株式会社は、今中間期において売上高12.7%増、営業利益26.3%増と堅調な増収増益を達成し、通期予想に対する進捗率も概ね良好(売上51.3%、営業利益52.6%)です。特にICTのシステム構築事業が47.6%増と大きく成長し、全体の増収を牽引しています。また、ライフサイエンス事業も利益率が大幅に改善しており、事業ポートフォリオの多様化が進んでいる点は評価できます。
しかし、懸念点も複数存在します。
第一に、デジタルイノベーション事業の収益性の悪化です。DX開発事業は売上高が22.8%減少し、セグメント利益は大幅な赤字(△31百万円)に転落しています。セキュリティ事業も利益が85.4%減と急減しており、このセグメントの収益性が不安定です。
第二に、通期業績予想の据え置きです。中間期で高い進捗率を達成しているにもかかわらず、通期予想を据え置くことは、経営陣が下期に大きなリスクを見込んでいるか、あるいは上期の実績が一時的なものと認識している可能性を示唆します。特に「一部案件の前倒し」が要因とされていますが、これが下期に剥落するリスクを考慮すると、楽観視はできません。
第三に、利益率の低下傾向です。過去5期のROEは概ね10%前後で推移していますが、売上高の増加に伴い販管費(特に全社費用)が増加しており、利益率の改善が見られません。2026年3月期通期予想では、販管費が前期比で大幅に増加する見込みであり、売上成長に見合う利益成長が鈍化する懸念があります。
投資判断の根拠:保有
現状の財務実績は堅調ですが、成長ドライバーであるはずのデジタルイノベーション事業の収益性が悪化している点、および通期予想据え置きの背景にある不透明感から、積極的な買い材料とは判断しにくい状況です。既存のICT事業の安定成長とライフサイエンスの改善を評価し、現状の株価水準を維持する「保有」が妥当と考えます。
重要なポイント:
1. ICTシステム構築事業の好調:全体の増収を牽引する主要因であり、安定的な収益源となっている。
2. デジタルイノベーション事業の収益性悪化:DX開発の赤字転落とセキュリティ事業の利益急減が懸念材料。
3. 通期予想据え置きの背景:中間期好調にもかかわらず予想を据え置いた理由(案件前倒し影響など)の明確化が必要。
4. 販管費の増加傾向:売上成長に対する利益率改善の鈍化が見られる。
会社への質問(AI生成)
デジタルイノベーション事業におけるDX開発の売上減少(前年同期比△22.8%)とセグメント利益の赤字転落について、具体的な要因と下期以降の回復見通しを教えてください。特に、前期比で利益が大幅に悪化したセキュリティ事業の収益性低下の構造的な原因は何でしょうか。
中間期で高い進捗率を達成したにもかかわらず、通期業績予想を据え置いた理由を具体的にご説明ください。上期の実績が「一部案件の前倒し」によるものとされていますが、下期にどの程度の反動を見込んでいるのか、具体的な数値感をお聞かせください。
過去5期でROEは概ね10%前後で推移していますが、売上成長に伴い販管費が増加し、利益率改善が鈍化しています。今後、売上2倍を目指す中で、どのように販管費を抑制し、ROEを向上させる具体的な計画をお持ちでしょうか。
売上倍増のための施策(AI生成)
| 施策名 | 成功率(%) | インパクト | 評価コメント |
|---|---|---|---|
| ICT運用事業におけるリモート運用サービス「Kyrios」の付加価値向上と対象拡大 | 80% | A | 既存のストック型ビジネスの収益性を高める。顧客のDX推進に伴い、運用監視の高度化ニーズは高まっており、AI/自動化技術を組み込んだ高付加価値サービスへの転換が鍵。 |
| ライフサイエンス事業における介護DXソリューションの本格展開と全国展開 | 70% | A | 医療機器・化学分析機器の既存顧客基盤を活用し、高成長が見込まれる介護DX市場へ進出。特にICTサービスとのシナジー創出が重要。 |
| DX開発事業における「ThirdAI」のSaaS化とサブスクリプションモデルへの移行 | 65% | S | フロー型からストック型への転換を加速し、収益の安定化と高利益率化を目指す。AIエージェント市場の成長を取り込むため、迅速な製品化と販売チャネルの確立が必須。 |
| デジタルイノベーション事業におけるセキュリティ事業の収益性改善と高付加価値化 | 75% | B | 内部脅威対策サービスを、単なる監視からプロアクティブなリスクマネジメントサービスへ転換し、高単価化を図る。 |
最優先戦略(AI生成)
最優先戦略:DX開発事業における「ThirdAI」のSaaS化とサブスクリプションモデルへの移行
JTP株式会社の売上を倍増させる上で最も優先すべき戦略は、DX開発事業における自社AIソリューション「ThirdAI」のSaaS化とサブスクリプションモデルへの移行です。
現状分析と戦略の必要性:
現在、JTPの売上構成は、フロー型ビジネスである「ICTシステム構築事業」に大きく依存しており、売上高の約22%を占めています。中間期の実績では、このシステム構築事業が47.6%増と成長を牽引していますが、これは一時的な案件の集中によるものであり、持続的な成長にはストック型収益基盤の強化が不可欠です。
一方、デジタルイノベーション事業のDX開発セグメントは、中間期に売上高が22.8%減少し、セグメント利益が赤字に転落しています。これは、受託開発中心のビジネスモデルの不安定さを示唆しており、AIエージェント元年とされる市場環境において、自社ソリューションの収益化が遅れていることを示しています。
施策の具体的内容:
「ThirdAI」を基盤としたAIエージェントサービスを、顧客の業務プロセスに特化したモジュールとしてSaaS形式で提供します。これにより、初期導入費用だけでなく、継続的な利用料(サブスクリプション)による安定収益を確保します。特に、経営陣が強調する「AIドリブン企業への変革」を実現するためには、自社ソリューションの普及が不可欠です。
期待される効果:
この戦略は、フロー型からストック型へのビジネスモデル転換を加速させ、収益の安定化と利益率の向上に直結します。SaaSモデルは、一度開発したソリューションを多数の顧客に展開できるため、売上規模の拡大に対して販管費の増加率を抑えることができ、ROEの改善にも寄与します。また、Cognizant社との提携を活かし、グローバルな販売チャネルを通じて早期に市場シェアを獲得することが期待されます。
成功の鍵:
成功の鍵は、AIソリューションの「実用性」と「導入の容易さ」です。顧客の具体的な業務課題を解決できるレベルの機能と、迅速な導入・定着を支援する体制構築が求められます。
ITコンサルからの提案(AI生成)
ITコンサルタントによる支援提案
JTP株式会社の最優先戦略である「ThirdAI」のSaaS化とサブスクリプションモデルへの移行を支援するため、以下のITコンサルティングサービスを提供します。
-
SaaSプロダクトロードマップ策定とアーキテクチャ設計支援
- 目的: 「ThirdAI」をスケーラブルでセキュアなSaaSプラットフォームとして再構築するための技術的基盤を確立します。
- 支援内容: 既存のAIソリューションの機能分析に基づき、マルチテナント対応、自動スケーリング、継続的インテグレーション/デリバリー(CI/CD)パイプラインの導入を支援します。特に、顧客ごとのカスタマイズ要求に対応しつつ、コア機能の標準化を進めるためのアーキテクチャ設計を行います。
- 期待される効果: 開発サイクルの短縮と運用コストの最適化。将来的な機能追加や顧客数の増加に柔軟に対応できる基盤を構築します。
-
データガバナンスとAIモデル運用(MLOps)基盤構築
- 目的: サブスクリプションモデルの信頼性を担保するため、AIモデルの品質とセキュリティを継続的に管理・改善する体制を構築します。
- 支援内容: 顧客データに基づいたAIモデルの再学習・デプロイメントを自動化するMLOpsパイプラインを設計・導入します。また、データプライバシーとセキュリティ要件を満たすためのデータガバナンスフレームワークを構築し、コンプライアンスを強化します。
- 期待される効果: モデルの陳腐化を防ぎ、サービス品質を維持・向上させます。セキュリティリスクを低減し、顧客からの信頼を獲得します。
-
サブスクリプション収益管理(Subscription Billing)システムの導入
- 目的: SaaSビジネス特有の複雑な料金体系(利用量ベース、ティアベースなど)に対応し、収益計上プロセスを自動化します。
- 支援内容: 既存の会計システムと連携可能なサブスクリプション管理ツールを選定・導入し、請求、入金消込、解約管理のプロセスを自動化します。
- 期待される効果: 請求業務の効率化と人的ミスの削減。正確なMRR(月次経常収益)やチャーンレートの把握を可能にし、経営判断を迅速化します。


