G-クリーマ - 2026年2月期 第3四半期決算説明資料 ★★

目次

基本情報

2026年2月期 第3四半期 決算説明資料

株式会社クリーマ(東証グロース:4017)
2026年1月14日

2026年2月期 第3四半期業績

2026年2月期 成長戦略

今期の注力方針

2026年2月期は、マーケットプレイスサービスの再成長に向けた準備を迅速に整えるとともに、高い成長ポテンシャルを持つ新サービスへの投資を拡大することで収益の複層化を進めつつ、M&Aも積極的に活用し、中長期的な成長に向けた戦略施策を集中的に推進する時期と位置付けた。

注力方針 概要
マーケットプレイスの再成長 市場規模が大きく、当社サービスと親和性の極めて高い領域である「ギフト市場」への本格的な参入を進める。検索・パーソナライズ等のプロダクト改良を継続し、ユーザー体験およびCVRの向上を図る。新たな配送サービス等、サービス面でも複数の仕組みを拡充し、上述とあわせユーザー体験の大幅な向上を推進する。Web広告の高騰課題に対応すべく、SEO改善に加え、新たな手法確立のため新規プロモーションを一時的に拡大する。加えて、サービス間のポイント連携を開始することで、グループシナジーを強化する。今期できる限り早いタイミングでの上記実行を目指し、前期減少したマーケットプレイスの売上高および流通総額を再成長軌道に引き戻すと同時に、来期以降の成長率を加速させる事業基盤を構築する。
新サービス群の拡充とサービス複層化 「新たな作家向けマーケティング機能の提供」「ギフト関連サービス」「新たな配送サービスの導入」など、ユーザーニーズが高く、かつ既存事業とシナジーも大きい新たなサービスを順次拡充する。これにより、更なるサービス複層化を進め、流通総額とテイクレートの同時拡大を実現する。
Creema SPRINGS / FANTISTの成長 Creema SPRINGSでは、組織規模を拡大し、プロジェクト数の拡大を目指すとともに、「Creema」との連携強化を通じて、利用者数の更なる増加を目指す。FANTISTについても組織規模を拡大し、コースレッスンや資格習得講座をはじめとするレッスン動画数を大幅に拡大させることで更なる成長を図るとともに、”日本最大級のオンライン習いごとサービス”としてのポジション確立を目指す。
InFRAMEの強化 InFRAMEでは、Creemaとの連携機能を中心に機能開発を強化すると同時に、出店数の拡大に向けた施策を推進する。
M&Aの積極活用 今後2年以内に、総額7〜8億円規模のM&Aを実行する前提で調査・交渉を進める。このM&Aにより、当社の事業基盤を強化し、成長を加速させるための新たなシナジーを創出し、『クリーマ経済圏』全体の価値および競争力を一層高めることを目指す。

2026年2月期 第3四半期業績

今期の注力方針に則った4つの新サービス/新機能の連続リリース

前述した今期注力方針1〜4の中で、3つ以上の同時達成を企図する重要施策を連続的に推進。注力方針「1」と「2」を推進すべく、ギフト市場開拓に向けた第一弾サービス「Creema GIFT CATALOG」の提供を開始したほか、「Creema」に「ギフトタブ」および「eギフト機能」を追加実装。フォロワーに直接プッシュ通知を送信できるサブスクサービス「クリエイタープッシュ」や、匿名配送サービス「Creemaあんしん匿名便」の提供も開始。注力方針「1」と「3」の推進に向け、「Creema」と「Creema SPRINGS」における全面的なポイント連携もスタートした。

  1. Creemaの成長に向けた戦略施策の動員
  2. 更なるサービス複層化による収益力/テイクレート向上
  3. 新サービス投資の継続拡大

  4. Creema あんしん匿名便
    購入者・出品者双方が住所や氏名を開示せずに取引できる匿名配送サービス「Creema あんしん匿名便」を2025年9月末に提供開始(3Q)。

  5. ギフト関連施策
    ギフトカタログサービス「Creema GIFT CATALOG」の提供を開始するとともに(2Q)、「Creema」にギフト探索に特化した「ギフトタブ」を追加実装(3Q)。
  6. クリエイタープッシュ
    Creemaのクリエイターが、自身のフォロワーに対し直接プッシュ通知を送信できるサブスクリプションサービス「クリエイタープッシュ」を、2025年7月末にリリース(2Q)。
  7. ポイント連携強化
    「クリーマ経済圏」強化による顧客価値の向上と各サービスの拡大を目的に「Creema」と「Creema SPRINGS」間の全面的なポイント連携を2025年9月に開始(3Q)。

2026年2月期 第3四半期業績

売上高の推移

大型イベント「Creema YAMABIKO FES」の開催を見送ったため、3Qまでの累積売上高は前年同期比99%となる17.9億円で着地。なお、同イベントの影響を除けば前年同期比101%となり、緩やかではあるものの成長軌道への回復が進んでいる。

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コスト(売上原価・販管費)の推移

大型イベントの開催見送りにより、売上原価は前年同期比で低減している。その結果、粗利は前年同期比102%の成長となった。一方で、プロモーション費や人員数を中心に販管費の適正化を進めつつも、新サービス・新プロダクトへの中長期的成長に向けた投資を継続したため、売上原価と販管費を合算した3Qまでの累積総コストは、前年同期比102%の増加となっている。

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営業利益の推移

前述のとおり、売上・コストの双方で「Creema YAMABIKO FES」未開催の影響を受けつつ、戦略施策の実行に伴う投資を継続した結果、3Qまでの累積営業利益は前年同期比で53百万円の減益となる▲24百万円で着地した。

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経常利益の推移

3Qまでの累積経常利益は、前年同期比で37百万円の減益となる▲7百万円で着地した。なお、営業外収益として預り金精算益が発生した結果、営業利益と比べて赤字幅は縮小している。

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税後利益の推移

3Qまでの累積税後利益は、繰延税金資産の影響等もあり、前年同期比で64百万円の減益となる▲21百万円で着地した。

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バランスシートの状況

引き続き財務基盤は安定的な状態を維持している。

流動資産 3,326 流動負債 2,290
現金及び預金 2,898 預り金 1,534
売掛金 385 年以内返済予定借入金 208
その他 43 その他 547
固定資産 292 固定負債 245
長期借入金 245
その他 0
純資産 1,083

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事業構造とクリーマ経済圏

次頁以降、クリエイターエンパワーメント事業を構成する各サービスについての直近の動向を解説していく。

2026年2月期 第3四半期業績

①マーケットプレイスサービス:流通推移

第3四半期までの状況

季節ごとのトレンドを捉えた各種マーチャンダイジング施策の展開に加え、動画メディアの活用を強化し、クリエイター作品の魅力を訴求することで新規顧客の獲得を進めた。
あわせて、SEO対策の強化やアプリ内検索画面のUI改善、プッシュ通知機能のアップデートに加え、インフラ基盤の整備も推進。
さらに、「Creema」によるギフト市場への本格参入施策の第一弾として「Creema GIFT CATALOG」をリリースするとともに、「Creema」にもギフトに特化した仕様を追加した。
また、利便性の強化および新たな収益源となる「匿名配送サービス」もリリースした。
一方で、Web広告市場における単価高騰に加え、前期に発生した当社ドメインを悪用したフィッシング詐欺目的の「なりすましメール」の影響が長期化したほか、法令対応として導入した3Dセキュア2.0もユーザー行動に一定の影響を与えた。

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①マーケットプレイスサービス:売上推移

前述した流通総額実績に連動し、マーケットプレイスサービスの3Qまでの累積売上は、前期比96%となる10.5億円での着地となった。

2026年2月期 第3四半期業績

参考:もっとみつかる、もっと自由に贈れる。新しいギフト体験をCreemaで。

ギフト需要の拡大を背景に、Creemaではギフト探索に特化した仕様として「ギフトタブ」を追加した。本仕様では、贈るシーンや相手の好みといった切り口から作品を探せる導線を整備するとともに、eギフト機能や発送日目安による検索機能を実装し、ギフト用途における利便性向上を図っている。これにより、ギフト目的での回遊性向上と、出品作品の魅力を多面的に提案する導線強化を進めている。

2026年2月期 第3四半期業績

参考:Creemaあんしん匿名便

2025年9月25日に匿名配送サービス「Creemaあんしん匿名便」をリリースした。本サービスはヤマト運輸と連携し、購入者・出品者双方が住所や氏名を開示せずに取引できる匿名配送を、全国一律料金・補償付きで提供するものである。これにより、個人情報保護へのニーズに応えるとともに、安心・安全な取引環境を実現し、流通拡大に資する基盤施策となる。

  • 購入者・出品者ともに匿名
    購入者・出品者双方の住所・氏名・電話番号などの個人情報を開示せずに配送可能。
  • 全国一律の特別料金で利用可能
    サイズ別の全国一律料金を設定しているため、遠方への配送では特に
    お得にご利用いただける。
  • 万が一の際も安心な補償付き
    「Creemaあんしん匿名便」の宅急便・宅急便コンパクト・ネコポスはすべて補償付き。
  • 宛名書き不要で、配送手続きも簡単
    配送コードを提示するだけで発送可能。出品者は、配送料の立替えや手書き伝票の記入が不要。
  • 身近な場所から発送可能
    ヤマト運輸営業所、コンビニ、オープン型宅配便ロッカー「PUDO ステーション」からも発送可能。

2026年2月期 第3四半期業績

参考:“うちの子”オーダーという選択

11月22日の「ペットたちに感謝する日」に合わせ、「ありがとう、だいすき。オーダーメイドで”うちの子”をかたちに」をテーマとした特設企画を展開。オーダーメイド作品を通じてペットとの記憶や絆を表現する提案を行った。写真・イラスト・雑貨など多様な作品ジャンルを横断した訴求により、「Creema」に出品されているペット関連作品の魅力を多角的に紹介した。

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①マーケットプレイスサービス:KPI推移

出品数、アプリDL数、取引単価のいずれのKPIも堅調に推移している。

登録作品数 (単位:万) アプリダウンロード数 (単位:万) 取引単価 (単位:円)
(グラフ参照) (グラフ参照) (グラフ参照)

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再掲:事業構造とクリーマ経済圏

次頁以降で、プラットフォームサービスの直近の動向について解説していく。

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②プラットフォームサービス:主な取り組みと売上推移

プラットフォームサービスでは、外部広告・内部広告ともに着実に成長するとともに、クリエイターが自身のフォロワーに直接プッシュ通知を送信できるサブスクリプション型の新サービス「クリエイタープッシュ」も加わり、3Qまでの累積売上は前期比104%となる5.1億円に拡大した。

第3四半期までの状況

  • 外部広告サービス
    「Creema」のプラットフォームならびにユーザー基盤を活用した企業・地方公共団体向けのPR支援を行う外部広告サービスでは、地方創生プロジェクトや商業施設でのイベント開催などを中心に納品が進んだ。
  • 内部広告サービス
    クリエイターが自身の作品を「Creema」上でプロモーションできる内部広告サービスでは、広告サービスの利用者数を増加させるべく、その普及に努めた。
  • クリエイタープッシュ
    Creemaのクリエイターが自身のフォロワーに対し直接プッシュ通知を送信できるサブスクリプションサービス「クリエイタープッシュ」を今期2Qにリリース。利用者は着実に増加中。

累積推移 (参考)四半期推移

(売上高推移グラフ参照)

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参考:Cocoon City 10th Anniversary Sweet Autumn Marche with Creema

コクーンシティ10周年を記念し、コクーンシティとCreemaの共同企画によるスペシャルマルシェを開催した。本イベントでは、雑貨や菓子など秋の季節感を取り入れた作品の展示・販売に加え、ワークショップやライブペイントを実施し、来場者に多様なクリエイター作品との接点を提供した。

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参考:北竜町 ひまわりのまちクラフトマルシェ

北海道・道央エリアの北竜町にて、Creemaクリエイターおよび地元で活動するクリエイター約30組が参加する「ひまわりのまちクラフトマルシェ」を開催した。本イベントでは、マーケットやワークショップ、キッチンカーの出店に加え、「ひまわり」をモチーフとした作品の展示・販売を行い、地域の魅力とクリエイター作品の訴求を図った。

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参考:FANSUMER'S MEETING in 宮崎県木城町

宮崎県木城町にて、生産者と消費者の交流イベント「FANSUMER‘S MEETING 2025 秋」を開催した。本イベントには、地元事業者・生産者およびCreemaクリエイター計31組が参加し、オーガニックフードやクラフト作品の展示・販売を実施した。あわせて、来場者と出展者が直接交流できる機会を設けることで、地域の魅力発信およびクリエイター作品の認知向上を図った。

2026年2月期 第3四半期業績

再掲:事業構造とクリーマ経済圏

次に、イベントサービスの直近の動向について解説していく。

2026年2月期 第3四半期業績

③イベントサービス:主な取り組みと売上推移

イベントサービスにおいては、前年に開催していた「Creema YAMABIKO FES」を今期は開催見送りとした結果、当該期間の売上は2Qに開催した「Hand Made In Japan Fes’(HMJ)」関連のみとなり、3Qまでの累積売上は前年同期比74%となる80百万円で着地した。一方で、同イベントはコロナ禍以降で最大の来場者数を記録しており、4Qに開催予定のHMJの躍進も期待される。

2026年2月期 第3四半期業績

参考: Hand Made In Japan Fes’ 冬(2026)

日本最大級のクリエイターの祭典「Hand Made In Japan Fes’ 冬(2026)」を、2026年1月17日〜18日に東京ビッグサイトで開催予定。

2026年2月期 第3四半期業績

再掲:事業構造とクリーマ経済圏

最後に、新サービス群の直近の動向について解説していく。

2026年2月期 第3四半期業績

④新サービス群:「Creema SPRINGS」と「FANTIST」

クラウドファンディングサービス「Creema SPRINGS」ではプロジェクト数が拡大し、その多くが目標支援金額を達成。レッスン動画プラットフォーム「FANTIST」では、提供レッスン動画数が日本最大級となる2,600本を超え、コンテンツもユーザー数も着実に成長。その結果、3Qまでの累積売上は前期比139%となる139百万円と大幅に拡大した。

  • Creema SPRINGS
    クラウドファンディングサービスの「Creema SPRINGS」では、ハンドメイドマーケットプレイス「Creema」との顧客基盤を連携させつつ、多様かつ魅力的なプロジェクトの拡充を図った。
  • FANTIST
    レッスン動画プラットフォーム「FANTIST」では、多様なレッスン動画を提供しており、その動画数は日本最大級となる2,600本を超えている。現在はクリエイターが自ら提供するコース動画や、FANTIST社が独自で開発したFANTIST公式コースの提供も行っている。

2026年2月期 通期業績予想

2026年2月期 通期PL着地予想

来期以降の売上の最大化に向け、その基盤構築を迅速かつ集中的に進めつつ、まずは今期、全体売上を2桁成長軌道へ回復させる。こうした方針のもと、今期は売上高で前期比110%の成長を見込む一方で、成長投資を優先するため、営業利益は前期比97%とわずかに減少する見通し。なお、繰延税金資産の影響を踏まえ、当期純利益は約0.7億円となる見込み。

2025年2月期 2026年2月期 対前年比
売上 2,507 2,755 110%
売上原価 547 570 104%
売上総利益 1,959 2,184 112%
販管費 1,856 2,084 112%
営業利益 103 100 97%
経常利益 104 99 95%
当期純利益 103 66 65%

参考:主要サービス別売上予想(単位:百万円)

  • マーケットプレイス:1,571(前期比:105%)
  • プラットフォーム:745(前期比:108%)
  • イベント:165(前期比:91%)
  • 新サービス群:273(前期比:191%)

Appendix

ESGに係る当社ポリシー

才能や実力が正当に評価され、自分らしく生き働くことができるフェアな社会の実現に向けて、今後もESGに係る様々なことに取り組んでいく。

  • 才ある人、努力する人が正当に評価されるフェアな社会の実現
    “本当にいいものが埋もれてしまうことのない、フェアな世界をつくろう”をミッションに、”クリエイターズ・ニューマーケット(創作者たちの新しい場所)”を語源に生まれた「Creema」。才能や努力が機会/評価に直結しない創作の世界において、その才能や実力が正当に評価され、自分らしく生き働くことができる、フェアな社会の実現に邁進しています。
  • ものづくりによる地方創生・地方活性化
    日本各地の良質な素材と、独自のクリエイティビティを持つ作り手がコラボレーション。その土地ならではの魅力を作り手の作品を通して紹介することで、地域の活性化を目指す「全国いいもの発見プロジェクト」を展開。その他、全国各地のものづくりに縁のある街を訪れ、その地の人々とともに市(いち)を開く、「Creema Craft Caravan」など、「ものづくり」を軸とした地方創生・地方活性化に取り組んでいます。

Appendix

参考:ESGに係る取り組み事例

東北三大祭のひとつ「青森ねぶた祭」の開催後、廃棄予定のねぶたの和紙を用いたアップサイクル作品や、同じく東北三大祭のひとつ「秋田竿燈まつり」の開催後、廃棄予定の提灯を活用したアップサイクル作品のアイデアを、「Creema」クリエイターから募集。「Creema」のクリエイター、秋田市竿燈会、秋田市竿燈まつり実行委員会、青森ねぶた祭実行委員会事務局の方々とともに、日本の伝統である祭をサステナブルなかたちで未来に繋いでいる。

株式会社クリーマ

この資料に掲載しております当社の計画及び業績の見通し、戦略などは、発表日時点において把握できる情報から得られた当社の経営判断に基づいています。あくまでも将来の予測であり、「市場における価格競争の激化」、「事業環境をとりまく経済活動の動向の変動」、「為替の変動」、「資本市場における相場の大幅な変動」他、様々なリスク及び不確定要因により、実際の業績と異なる可能性がございますことを、予めご承知おきくださいますようお願い申し上げます。

<お問い合わせ先>
株式会社クリーマ コーポレートDiv.
https://www.creema.co.jp/contact

投資判断(AI生成)

投資評価: ★★☆☆

評価の理由は、売上高の成長軌道への回復は見られるものの、利益面での成長が停滞しており、投資家が期待するリターンが不透明であるためです。

評価の理由:
第3四半期累計では、大型イベント「Creema YAMABIKO FES」の開催見送りにより、売上高は前年同期比99%と微減でしたが、イベント影響を除けば101%と緩やかな成長に戻りつつあります。しかし、営業利益は前年同期比で減益(▲53百万円)となり、▲24百万円で着地しています。これは、新サービスへの投資拡大と販管費の増加が利益を圧迫しているためです。

通期予想では、売上高は前期比110%(2,755百万円)と2桁成長を見込んでいますが、営業利益は前期比97%(100百万円)と微減予想です。これは、売上成長の多くが投資先行型であり、利益率の改善が見られないことを示唆しています。ROEやROAに関するデータが提示されていませんが、利益が横ばいであることから、資本効率の改善は限定的であると推測されます。

マーケットプレイスの再成長に向けた「ギフト市場参入」「匿名配送」「ポイント連携」などの施策は評価できますが、Web広告費の高騰やフィッシング詐欺の影響など、外部環境による逆風も受けています。また、M&Aによる成長加速も計画されていますが、具体的な対象やシナジー効果については不明瞭です。

新サービス群(Creema SPRINGS, FANTIST)は売上高が前期比139%と高い成長を示していますが、全体の売上構成比から見ると、まだマーケットプレイスの成長が全体の業績を左右する状況です。

投資判断の根拠:保有
現状の財務状況は安定しており(現金及び預金 2,898百万円)、財務基盤は強固です。しかし、売上成長と利益成長が乖離しており、投資フェーズにあると判断されます。積極的な買い材料としては不十分ですが、マーケットプレイスの回復基調と新サービス群の成長性から、現状の株価が割安であれば「保有」が妥当です。ただし、利益率改善の兆しが見えないため、積極的な買い推奨はできません。

重要なポイント:
1. 売上と利益の乖離: 売上は回復基調にあるが、投資先行により営業利益は横ばい(微減)であり、利益率改善の兆しが見えない。
2. イベント依存からの脱却: 大型イベントの欠如が売上を押し下げたが、イベントを除けば成長は緩やか。
3. 新サービス群の成長: Creema SPRINGSとFANTISTは高い成長率を示すが、全体の売上構成比はまだ小さい。
4. M&Aの不透明性: 7〜8億円規模のM&Aを計画しているが、具体的な戦略やシナジー効果が不明瞭。

会社への質問(AI生成)

[マーケットプレイスの売上高が前期比105%と予想されているが、Web広告費の高騰やフィッシング詐欺の影響を考慮すると、この成長率を達成するための具体的なユーザー獲得コスト(CAC)とLTVの推移について教えてください。]

[営業利益が売上高成長率を下回る見通し(売上110%に対し営業利益97%)ですが、これは新サービスへの投資拡大によるものと理解しています。投資回収の具体的なロードマップと、いつまでに営業利益率が改善するのか、具体的な目標値を示してください。]

[M&Aを総額7〜8億円規模で計画していますが、現時点で具体的なターゲットセグメントやシナジー効果の想定について、開示可能な範囲で詳細を教えてください。特に、既存事業との重複や、想定される買収後の収益性への影響について確認したいです。]

売上倍増のための施策(AI生成)

施策名 成功率(%) インパクト 評価コメント
ギフト市場特化型サブスクリプションモデルの導入 60% S 「Creema GIFT CATALOG」や「ギフトタブ」の導入は評価できるが、ギフト市場でのCVR向上には継続的な体験改善が必要。ギフト購入者向けに、パーソナライズされたギフト提案や、購入後のフォローアップ機能(例:メッセージカードのデジタル化、購入履歴に基づく次回の提案)をサブスクリプションモデルとして提供し、リピート購入と単価向上を狙う。
クリエイター向けマーケティング・販売支援SaaSの強化と有料化 70% A 「クリエイタープッシュ」の成功を踏まえ、クリエイターの販売活動全般を支援する有料SaaS(在庫管理、顧客分析、プロモーション支援など)を拡充。クリエイターの売上向上を支援することで、テイクレートの向上とサービス利用料の安定化を図る。
Creema SPRINGSの「Creema」連携強化と外部連携の拡大 75% A クラウドファンディングとマーケットプレイスの連携をさらに深化させ、プロジェクトの認知度向上と支援者数の拡大を図る。また、外部の企業や団体との連携を強化し、企業向けカスタムオーダーや地域創生プロジェクトの受注を増やす。
FANTISTの法人向け研修・教育コンテンツ提供 50% B FANTISTのレッスン動画プラットフォームを、企業や自治体の従業員研修、地域住民向けのスキルアッププログラムとして提供。既存のBtoCモデルに加え、BtoBtoCの新たな収益源を確立する。

最優先戦略(AI生成)

上記の施策の中で最も優先すべきは、「ギフト市場特化型サブスクリプションモデルの導入」です。

理由と詳細:
現在のマーケットプレイス事業の売上は全体の約6割を占めており、この事業の再成長が最優先課題です。資料では「ギフト市場への本格参入」が注力方針として掲げられており、既に「Creema GIFT CATALOG」や「ギフトタブ」のリリースといった第一歩を踏み出していますが、これらはまだ基盤構築段階です。

売上倍増のためには、単なる流通総額の増加だけでなく、テイクレートの向上とリピート購入の促進が不可欠です。ギフト市場は、単発的な購入が多い傾向にありますが、贈答品としての利用頻度が高く、パーソナライズされた体験が求められます。

この戦略の核心は、ギフト購入者向けのサブスクリプションモデルの導入です。具体的には、購入履歴や贈答相手の情報を基にした高度なパーソナライズ提案、購入後のフォローアップ機能(例:デジタルメッセージカードの作成・送信、次回のギフト提案)、そしてギフト購入者限定の特典や早期アクセス権などを提供します。これにより、ギフト購入の体験価値を高め、リピート率を向上させ、結果としてマーケットプレイス全体の流通総額とテイクレートの同時拡大を目指します。

成功率が60%と評価したのは、ギフト市場特有のニーズを的確に捉え、競合他社との差別化を図る必要があるためです。しかし、この施策が成功すれば、マーケットプレイス事業の成長を加速させ、売上倍増の大きな柱となるため、最優先でリソースを集中すべきです。

ITコンサルからの提案(AI生成)

提案するITコンサルティング支援は、主に「ギフト市場特化型サブスクリプションモデルの導入」と「クリエイター向けマーケティング・販売支援SaaSの強化と有料化」の実現を技術面からサポートするものです。

1. ギフト市場特化型サブスクリプションモデルの技術基盤構築支援

  • 目的: ユーザーのギフト購入履歴、贈答相手の属性、過去の購入傾向などを分析し、高度にパーソナライズされたギフト提案を実現するレコメンデーションエンジンの設計・導入。
  • 期待される効果: ギフト購入時の回遊率向上とCVR改善。サブスクリプション会員のLTV向上。
  • 実現可能性: 既存のユーザーデータと購入データを活用し、機械学習モデルを導入することで実現可能。特に、贈答シーンや相手の好みに合わせた提案ロジックの構築に注力する。

2. 匿名配送サービス(Creemaあんしん匿名便)のデータ連携と効率化

  • 目的: ヤマト運輸との連携を強化し、配送ステータスや料金計算ロジックをシステムに統合。匿名配送の利用状況を詳細に分析し、配送コストの最適化とユーザー体験の向上を図る。
  • 期待される効果: 配送プロセスの自動化によるオペレーションコスト削減と、ユーザーの利便性向上による利用率増加。
  • 実現可能性: 既存のAPI連携を深掘りし、データ連携基盤を整備することで、手作業によるミスや遅延を削減できる。

3. クリエイター向け販売支援SaaSの機能拡張とデータ分析基盤の強化

  • 目的: 「クリエイタープッシュ」の成功を踏まえ、在庫管理、顧客分析、プロモーション効果測定などの機能を統合したSaaSプラットフォームを開発・強化する。クリエイターの販売活動をデータドリブンで支援する。
  • 期待される効果: クリエイターの販売効率向上による売上増加、およびSaaS利用料による安定収益の確保。
  • 実現可能性: 既存のプラットフォームのバックエンドを活用し、クリエイター向けのダッシュボードと分析機能を強化する。特に、販売データとプロモーション効果の可視化に焦点を当てる。