キヤノンMJ - 2025年度決算説明資料 ★★★

基本情報

キヤノンマーケティングジャパン株式会社 2025年度決算説明

取締役常務執行役員蛭川初巳

  • 本資料では、億円単位未満の端数は四捨五入により表示しております。
  • 本資料で記述されている業績予想及び将来予測は、現時点で入手可能な情報に基づき当社が判断した予想であり、潜在的なリスクや不確実性が含まれています。そのため、様々な要因の変化により、実際の業績は記述されている将来見通しとは大きく異なる結果となる可能性があることをご承知おきください。

アジェンダ

  • 決算のポイント
  • 業績サマリー
  • 営業利益分析
  • 業績セグメント概要
  • 業績セグメント情報
  • セグメント別製品・サービス売上
  • 業績予想サマリー
  • 業績予想セグメント概要
  • 業績予想セグメント情報
  • 【補足資料】主要製品売上・台数
  • 財務指標推移配当性向/EPS/配当
  • 株式分割、自己株式の取得について
  • 参考資料
項目 金額(億円)
売上高 1,807
売上総利益 578(32.0%)
営業利益 168(9.3%)
経常利益 171(9.5%)
親会社株主に帰属する四半期純利益 123(6.8%)
セグメント 売上高(億円) 営業利益(億円)
コンスーマ 463 56
エンタープライズ 683 63
エリア 588 50
プロフェッショナル 110 6
その他 △37 △6
合計 1,807 168

業績 セグメント情報コンスーマ

✓ 売上高は、コンパクトカメラが増加したこと等により、増収
✓ 営業利益は、販管費の削減により、増益

(単位:億円)

4Q実績(10-12月) 年間累計実績(1-12月)
2024年 2025年
キヤノン製品他 354 361
ITソリューション 109 113
売上高計 463 474
営業利益 56 57
利益率 12.1% 12.1%

※2025年より、「エンタープライズ」セグメントにあった一部事業を「その他」に移管したことに伴い、各セグメントの2024年実績を組替えております。

■コンスーマ製品(対前年伸び率) 1Q実績 2Q実績 3Q実績 4Q実績 年間
レンズ交換式デジタルカメラ(台数) △15% △12% △25% +19% △7%
インクジェットプリンター(台数) △14% △8% △14% △0% △8%
インクジェットプリンターカートリッジ(金額) △7% △7% △5% △9% △7%

業績 セグメント情報エンタープライズ

✓ 売上高は、「キヤノン製品他」が微減となったものの、「ITソリューション」が微増となったことにより、増収
✓ 営業利益は、売上増加に伴う荒利の増加により、増益

(単位:億円)

4Q実績(10-12月) 年間累計実績(1-12月)
2024年 2025年
キヤノン製品他 160 159
ITソリューション 523 527
売上高計 683 686
営業利益 63 70
利益率 9.2% 10.2%

※2025年より、「エンタープライズ」セグメントにあった一部事業を「その他」に移管したことに伴い、各セグメントの2024年実績を組替えております。 ※2025年より、「その他」にあったプリマジェストを「エンタープライズ」セグメントに移管しました。

■(ご参考)主要関係会社実績
キヤノンITソリューションズ

項目 4Q実績 増減 年間累計実績 増減
売上高 2024年: 369, 2025年: 374 率: +1% 2024年: 1,395, 2025年: 1,472 率: +6%
営業利益 36 47 (+30%) 141 158 (+12%)
受注高 1Q実績: +7% 2Q実績: △2% 3Q実績: +4% 4Q実績: +3% 年間: +3%
受注残高 △13% △13% △12% △11% △11%

※2025年7月より、TCSをキヤノンITソリューションズへ合併したことに伴い、キヤノンITソリューションズの2024年7月~12月の実績を組替えております。

業績 セグメント情報 エリア

✓ 売上高は、「キヤノン製品他」が微増となったことに加え、「ITソリューション」が好調に推移したことにより、増収
✓ 営業利益は、売上増加に伴う荒利の増加に加え、人件費等の販管費の減少により、増益

(単位:億円)

4Q実績(10-12月) 年間累計実績(1-12月)
2024年 2025年
キヤノン製品他 409 412
ITソリューション 180 207
売上高計 588 619
営業利益 50 62
利益率 8.5% 10.0%

※2025年より、「エンタープライズ」セグメントにあった一部事業を「その他」に移管したことに伴い、各セグメントの2024年実績を組替えております。

■(ご参考)主要関係会社実績
キヤノンシステムアンドサポート

項目 4Q実績 増減 年間累計実績 増減
売上高 2024年: 266, 2025年: 288 率: +8% 2024年: 1,077, 2025年: 1,146 率: +6%
営業利益 18 26 (+43%) 69 103 (+50%)

業績 セグメント情報 プロフェッショナル

✓ 売上高は、産業機器とヘルスケアの増加により、増収
✓ 営業利益は、売上増加に伴う荒利の増加により、増益

(単位:億円)

4Q実績(10-12月) 年間累計実績(1-12月)
2024年 2025年
プロダクションプリンティング 31 27
産業機器 38 69
ヘルスケア 41 43
売上高計 110 139
営業利益 6 19
利益率 5.1% 13.9%

※2025年より、「エンタープライズ」セグメントにあった一部事業を「その他」に移管したことに伴い、各セグメントの2024年実績を組替えております。

■(ご参考)主要関係会社実績
キヤノンプロダクションプリンティングシステムズ

項目 4Q実績 増減 年間累計実績 増減
売上高 2024年: 30, 2025年: 26 率: △14% 2024年: 92, 2025年: 89 率: △4%
営業利益 1 1 (+18%) 4 4 (+16%)

セグメント別製品・サービス売上第4四半期(10月~12月)

(単位:億円)

コンスーマ エンタープライズ エリア プロフェッショナル その他 合計 構成比
2024年4Q 2025年4Q 2025年4Q 2024年4Q 2025年4Q 2025年4Q 2024年4Q
SIサービス - - - 186 210 210 21
(対前年) - - - +13% +13% +13% +4%
保守・運用サービス/アウトソーシング - - - 200 190 190 30
(対前年) - - - △5% △5% △5% +8%
ITプロダクト・システム販売 - - - 137 127 127 129
(対前年) - - - △8% △8% △8% +19%
ITソリューション合計 523 527 527 180 207 207 45
(対前年) +1% +1% +1% +15% +15% +15% +6%
キヤノン製品他 160 159 159 409 412 412 65
(対前年) △1% △1% △1% +1% +1% +1% +41%
合計(対前年) 683 686
+1%
686
+1%
588 619
+5%
619
+5%
110

※「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、シェアードサービス事業、セグメント間取引消去を含んでおります。
※2025年より、「その他」にあったプリマジェストを「エンタープライズ」セグメントに移管したことに伴い、2024年実績を組替えております。
※2025年より、「エンタープライズ」セグメントにあった一部事業を「その他」に移管したことに伴い、各セグメントの2024年実績を組替えております。
※2025年7月に、「エンタープライズ」セグメントにあったTCSをキヤノンITソリューションズへ合併しましたが、継続性の観点から第2四半期までと同様の集計を行っております。


セグメント別製品・サービス売上年間累計(1月~12月)

(単位:億円)

コンスーマ エンタープライズ エリア プロフェッショナル その他 合計 構成比
2024年年間 2025年年間 2025年年間 2024年年間 2025年年間 2025年年間 2024年年間
SIサービス - - - 744 780 780 103
(対前年) - - - +5% +5% +5% △21%
保守・運用サービス/アウトソーシング - - - 664 723 723 116
(対前年) - - - +9% +9% +9% +6%
ITプロダクト・システム販売 - - - 494 560 560 518
(対前年) - - - +13% +13% +13% +21%
ITソリューション合計 1,903 2,063 2,063 736 833 833 184
(対前年) +8% +8% +8% +13% +13% +13% +14%
キヤノン製品他 596 594 594 1,577 1,570 1,570 265
(対前年) △0% △0% △0% △0% △0% △0% +6%
合計(対前年) 2,499 2,658
+6%
2,658
+6%
2,313 2,403
+4%
2,403
+4%
448

※「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、シェアードサービス事業、セグメント間取引消去を含んでおります。
※2025年より、「その他」にあったプリマジェストを「エンタープライズ」セグメントに移管したことに伴い、2024年実績を組替えております。
※2025年より、「エンタープライズ」セグメントにあった一部事業を「その他」に移管したことに伴い、各セグメントの2024年実績を組替えております。
※2025年7月に、「エンタープライズ」セグメントにあったTCSをキヤノンITソリューションズへ合併しましたが、継続性の観点から第2四半期までと同様の集計を行っております。


業績予想サマリー

業績予想セグメント概要

業績予想セグメント情報 エンタープライズ・エリア

エンタープライズ
✓ 売上高は、「ITソリューション」が堅調に推移することにより、増収を見込む
✓ 営業利益は、売上増加に伴う荒利の増加により、増益を見込む

年間 対前年
2025年(実績) 2026年(計画)
売上高 2,658 2,754
営業利益 211 224
利益率 7.9% 8.1%

エリア

✓ 売上高は、前年のPC増加の反動による「ITソリューション」の減少により、減収を見込む
✓ 営業利益は、販管費は増加するものの、荒利率の好転により、前年並みを見込む

年間 対前年
2025年(実績) 2026年(計画)
売上高 2,403 2,355
営業利益 223 223
利益率 9.3% 9.5%

業績予想セグメント情報 コンスーマ・プロフェッショナル

コンスーマ

✓ 売上高は、レンズ交換式デジタルカメラは増加するものの、ITプロダクトやインクカートリッジが減少することにより、減収を見込む
✓ 営業利益は、売上は減少するものの、荒利率の好転により、前年並みを見込む

年間 対前年
2025年(実績) 2026年(計画)
売上高 1,448 1,426
営業利益 130 130
利益率 9.0% 9.1%

プロフェッショナル

✓ 売上高は、 産業機器が減少するものの、プロダクションプリンティングが増加することにより、微増を見込む
✓ 営業利益は、産業機器の売上減少に伴う荒利の減少により、減益を見込む

年間 対前年
2025年(実績) 2026年(計画)
売上高 488 490
営業利益 55 50
利益率 11.4% 10.2%

財務指標推移配当性向/EPS/配当

基本方針

※2026年1月28日開催の取締役会において、2026年3月31日を基準日、2026年4月1日を効力発生日として普通株式1株につき2株の割合で株式分割することを決議いたしました。
2026年の1株当たりの年間配当金は、当該株式分割を考慮しない場合の金額を記載しております。なお、当該株式分割を考慮した場合の1株当たりの年間配当金は、90円となります。

参考資料

販管費の内訳第4四半期(10月~12月)

(単位:億円)

項目 2024年4Q 2025年4Q 増減
広告宣伝費 19 19 △0
販売促進費 8 9 +1
保証費 7 7 +0
その他直接費 50 51 +1
人件費 226 222 △4
拠点費用 23 22 △1
IT費用 29 28 △1
のれん等償却費 9 9 △0
その他販売費 39 43 +3
合計 409 409 △0

販管費の内訳年間累計(1月~12月)

(単位:億円)

項目 2024年年間 2025年年間 増減
広告宣伝費 52 49 △3
販売促進費 31 31 +0
保証費 27 28 +1
その他直接費 184 194 +10
人件費 908 904 △5
拠点費用 84 89 +5
IT費用 111 108 △4
のれん等償却費 28 34 +7
その他販売費 152 158 +6
合計 1,577 1,595 +18

営業外収支の内訳

(単位:億円)

項目 2024年4Q 2025年4Q 増減 2024年年間 2025年年間 増減
受取利息 1 1 +0 4 5 +1
受取配当金 1 1 +0 4 3 △1
受取保険金 0 0 △0 5 5 +0
投資事業組合運用益 0 0 +0 1 5 +4
為替差益 2 1 △1 2 1 △1
その他 1 1 +0 2 3 +1
営業外収益計 4 4 +0 18 21 +4
支払利息 0 0 +0 1 1 △0
投資事業組合管理費用 1 1 △0 2 2 +0
自己株式取得費用 0 0 +0 1 0 △0
その他 0 0 +0 2 2 +0
営業外費用計 1 1 +0 5 5 △0

特別損益の内訳

(単位:億円)

項目 2024年4Q 2025年4Q 増減 2024年年間 2025年年間 増減
固定資産売却益 0 0 +0 0 0 △0
投資有価証券売却益 0 1 +1 0 17 +17
関係会社株式売却益 - - - 29 - △29
その他 - - - 0 - △0
特別利益計 0 2 +1 29 17 △12
固定資産除売却損 0 1 +0 2 1 △0
減損損失 - - - - 5 +5
投資有価証券売却損 - 2 +2 - 2 +2
投資有価証券評価損 - 0 +0 - 0 +0
その他 - 0 +0 2 9 +8
特別損失計 0 3 +3 2 9 +8
項目 2024年12月末 2025年12月末 増減
資産
流動資産 5,246 5,644 +398
金融資産 3,322 3,396 +75
売掛債権 1,107 1,601 +493
棚卸資産 1,190 1,266 +76
その他 423 404 △20
固定資産 601 126 △475
有形固定資産 1,924 2,248 +324
無形固定資産 881 868 △13
投資その他 490 520 +29
負債
流動負債 1,409 1,506 +97
買掛債務 1,235 1,251 +15
その他 501 521 +20
固定負債 734 730 △5
純資産
株主資本 3,837 4,138 +301
(自己株式) 3,476 3,617 +141
その他の包括利益累計額 △93 △204 △111
新株予約権 351 511 +160
非支配株主持分 1 1 +0
株主資本比率 8 9 +1
株主資本比率 73% 73% +0%

財務指標推移営業利益率/ROA/ROE

項目 2022年 2023年 2024年 2025年 2026年計画
営業利益率 8.5% 8.6% 8.1% 8.6% 8.8%
ROE 9.6% 10.0% 6.6% 6.6% 7.3%
ROA 7.6% 7.4% 6.6% 6.6% 7.3%
項目 2022年 2023年 2024年 2025年 2026年計画
当期純利益 356 365 393 415 420
設備投資 4Q 年間
2024年 実績 128
2025年実績 179
2026年 計画 275
減価償却 4Q 年間
2024年 実績 105
2025年実績 121
2026年 計画 129

投資判断(AI生成)

投資評価: ★★★

評価の理由:
キヤノンマーケティングジャパン(CMJ)は、2025年度実績において売上高1,807億円、営業利益168億円を達成し、売上高は前年比で微増、営業利益率は8.1%から8.6%へと改善しました。特にエンタープライズ、エリアセグメントにおけるITソリューション事業の成長が全体を牽引しています。エンタープライズのITソリューション売上は前年比+8%、エリアのITソリューション売上は+13%と堅調です。

一方で、コンスーマセグメントではレンズ交換式デジタルカメラの販売台数が4Qで+19%と回復の兆しを見せたものの、年間では△7%と低迷しており、インクジェットプリンターカートリッジの売上も△7%と減少が続いています。プロフェッショナルセグメントでは、産業機器が81%増と大きく成長しましたが、プロダクションプリンティングが△14%と低迷しています。

財務指標では、ROEが2024年度の6.6%から2025年度は6.6%と横ばいで、過去3年間の推移を見ても平均的な水準にとどまっています。2026年度計画では、売上高は微増(+1.7%)、営業利益は微増(+2.4%)と、成長鈍化の兆しが見られます。特にエリアセグメントの売上減とプロフェッショナルセグメントの営業減益計画は懸念材料です。

経営陣はITソリューション事業の堅調さを強調していますが、コンスーマ事業の構造的な課題(プリンターカートリッジの減少など)が利益率改善の足かせとなっています。全体として、安定した収益基盤を持つものの、大幅な成長ドライバーが見えにくく、市場平均レベルの評価が妥当と判断します。

投資判断の根拠:
保有。ITソリューション事業の安定成長と、コンスーマ事業の底打ちの兆しが見られるため、現状の収益基盤は維持されると見られます。しかし、2026年度計画では成長が鈍化しており、積極的な買い材料に乏しいため、現状維持が妥当です。

重要なポイント:
1. ITソリューション事業の成長牽引力:エンタープライズとエリアセグメントのITソリューションが売上・利益を支えている。
2. コンスーマ事業の構造的課題:プリンターカートリッジ売上の継続的な減少と、カメラ販売台数の回復の不安定さ。
3. 2026年度計画の成長鈍化:売上・利益ともに微増に留まる計画であり、大幅な成長期待は低い。
4. ROEの停滞:過去3年間でROEが改善しておらず、資本効率の向上が課題。

会社への質問(AI生成)

  1. エンタープライズセグメントのITソリューション売上は前年比+8%と堅調ですが、受注残高が△11%と減少傾向にあります。2026年度の売上計画達成に向け、受注残高の減少を補うための新規大型案件の獲得状況や、受注パイプラインの具体的な見通しについて教えてください。
  2. コンスーマセグメントのインクカートリッジ売上が年間で△7%と減少している要因について、既存顧客の利用頻度低下か、新規顧客獲得の遅れか、どちらの寄与が大きいか、また、このトレンドを反転させるための具体的な施策(例:サービス化、サブスクリプションモデル導入など)の進捗を教えてください。
  3. プロフェッショナルセグメントの産業機器売上が4Qで+81%と急伸しましたが、年間計画では△10%の営業減益を見込んでいます。この急伸の要因(特定顧客への集中、一時的な大型受注など)と、2026年度計画で産業機器の売上減少を見込む理由について、詳細な内訳と背景を教えてください。

売上倍増のための施策(AI生成)

施策名 成功率(%) インパクト 評価コメント
エンタープライズ向けITソリューションのクロスセル強化 75% A エンタープライズセグメントのITソリューション売上は堅調だが、既存顧客への深耕余地が大きい。キヤノン製品(ハードウェア)導入顧客へのITソリューション提案を強化し、単価向上と継続収益化を図る。
エリアセグメントにおけるITソリューションの地域特化型サービス展開 70% A エリアセグメントのITソリューションは好調だが、地域特性に合わせた専門性の高いサービス(例:地域DX支援、特定業界向けソリューション)を提供することで、新規顧客開拓と単価向上を目指す。
プロフェッショナルセグメントの産業機器の保守・運用サービス化 65% B 産業機器の売上変動が大きい点を是正するため、導入後の保守・運用サービスを強化し、ストック型収益を拡大する。これにより、売上安定化と利益率向上を図る。
コンスーマセグメントのプリンター事業における消耗品サブスクリプションモデル導入 60% B 減少傾向にあるカートリッジ売上を補うため、利用量に応じたサブスクリプションモデルを導入し、顧客単価の安定化と収益の予測可能性を高める。

最優先戦略(AI生成)

最優先戦略:エンタープライズ向けITソリューションのクロスセル強化

現状分析として、キヤノンマーケティングジャパン(CMJ)の業績を牽引しているのは、エンタープライズセグメントのITソリューション事業です。2025年度実績では、エンタープライズのITソリューション売上は前年比+8%と堅調に推移し、営業利益率も9.2%から10.2%へと改善しています。しかし、受注残高が△11%と減少傾向にある点は、将来の売上成長に対する懸念材料です。

売上を倍増させるためには、最も成長性が高く、かつ既存の顧客基盤を活用できるこのセグメントのさらなる深耕が不可欠です。最優先戦略として、「エンタープライズ向けITソリューションのクロスセル強化」を提案します。

この戦略の目的は、既存のキヤノン製品(ハードウェア)導入顧客に対して、ITソリューションの提供範囲を拡大し、顧客単価(ARPU)を最大化することです。CMJは、キヤノン製品の販売を通じて顧客との強固な関係を築いており、この既存の関係性を活用することで、新規顧客開拓よりも高い成功率でITソリューションの導入を促進できます。

具体的な施策としては、ハードウェア導入後の導入実績データを活用し、顧客の業務プロセスにおけるボトルネックを特定します。その上で、キヤノンITソリューションズや関連会社が提供するSIサービス、保守・運用サービス、アウトソーシングサービスなどを組み合わせたパッケージ提案を強化します。特に、既存のハードウェア導入顧客に対して、ITインフラの最適化、セキュリティ強化、データ分析基盤構築などのソリューションを積極的に提案します。

この施策の成功率は75%と評価しましたが、これは既存顧客基盤の活用によるものであり、新規開拓よりも実現可能性が高いと判断します。インパクトは「A」とし、売上倍増に向けた重要な柱の一つと位置付けます。

この戦略を実行する上での前提条件は、営業部門とITソリューション部門間の連携強化、および顧客のITニーズを的確に把握するためのデータ分析基盤の整備です。特に、ハードウェア販売担当者がITソリューションの提案を効果的に行えるよう、専門的なトレーニングとインセンティブ設計が重要となります。この戦略により、既存顧客からの収益を安定的に拡大させ、将来の受注残高減少リスクを低減させることが期待されます。

ITコンサルからの提案(AI生成)

最優先戦略である「エンタープライズ向けITソリューションのクロスセル強化」を支援するため、ITコンサルタントとして以下の具体的な支援策を提案します。

  1. 顧客データ統合と分析基盤の構築支援

    • 目的: ハードウェア販売データとITソリューションの導入履歴、保守契約情報などを統合し、顧客ごとのIT投資状況と潜在ニーズを可視化します。
    • 期待される効果: 営業担当者が顧客の現状を正確に把握し、最適なタイミングでクロスセル提案を行うためのインサイトを提供します。これにより、提案の精度が向上し、成約率が高まります。
    • 実現可能性: 既存の基幹システムやCRM/SFAとの連携を前提とし、データレイクやデータウェアハウスの構築・最適化を支援します。
  2. 提案プロセス自動化とナレッジマネジメントシステムの導入

    • 目的: 成功事例に基づいた提案テンプレートやソリューション構成案をデジタル化し、営業担当者が容易にアクセス・カスタマイズできるようにします。
    • 期待される効果: 提案作成にかかるリードタイムを短縮し、営業担当者の生産性を向上させます。また、経験の浅い担当者でも質の高い提案が可能となり、クロスセルの実行力を底上げします。
    • 実現可能性: 既存の営業支援ツール(SFAなど)との連携を強化し、提案書作成支援ツールやナレッジベースを導入します。
  3. ITソリューション導入後のサービスレベル管理(SLM)の高度化

    • 目的: 導入後のITソリューションの稼働状況やパフォーマンスをリアルタイムで監視し、顧客への定期的なレポート提供とプロアクティブな改善提案を可能にします。
    • 期待される効果: 顧客満足度(CS)の向上と、保守・運用サービスの継続契約率を高めます。また、サービスレベルの低下を早期に検知し、追加の改善提案(アップセル)の機会を創出します。
    • 実現可能性: 既存の監視ツールと連携し、ダッシュボードを構築。サービスレベルの可視化と、改善提案の自動生成ロジックを組み込みます。