anfac - 2026年8月期 第1四半期決算説明資料 ★★

基本情報

2026年8月期 第1四半期決算説明資料

2026年8月期1Q業績ハイライト

エグゼクティブサマリー

  • 第1四半期の売上高は計画に対し微減となったが、当社の本質的な課題はコスト構造の是正にある。前期に利益率を押し下げた不採算サービスを特定し、原価および販管費の適正化を遂行。総コスト抑制の兆しを見せ始めている。改革は道半ばではあるものの、黒字化に向けた財務基盤の再構築は着実に前進。その結果、営業損益は当初計画を上回る水準で赤字を圧縮して着地し、通期での営業黒字化達成に向け、幸先のよいスタートとなった。
  • 2Q以降の不確実性を折り込み、通期業績予想(売上3,072百万円、営業利益0百万円)は修正せず据え置き。

(百万円)

1Q実績 2Q-4Q 期初予想 通期見込み 不確実性 不確実性考慮後 通期見込み
売上高 699 2,364 3,064 ▲50~+50 3,014~3,114
営業損益 ▲72 97 25 ▲25~+25 0~50

1Q業績ハイライト

  • 既存マンガアプリの売上高は下げ止まりの様子は呈しているが、伸びてはいない状況が継続。
  • 占いアプリも期初計画よりやや下振れとなった。
  • RET事業において、HOSTELの稼働率は堅調に推移。大阪店舗では万博の特需も享受。
  • 1Qの営業損益は売上進捗率が22.8%に留まった影響もあり赤字ではあるものの、赤字幅自体は当初予算比で縮小しており、着実な収益性改善が見られる。2Q以降の売上加速により、通期黒字化を必達目標として堅持する。

(百万円)

売上高の推移

  • マンガ事業では「マンガUP!」を始め主力の売上が伸び切らなかった影響で売上は前年同期を下回って着地。
  • エンタメ事業では前年同期と比較してuraracaの売上が減少したために事業トータルで減少。

営業利益の推移

  • 「マンガUP!」を始め主力の売上および限界利益率の低下により営業利益も減少。
  • マンガ事業において前期課題の多かった「ヤンジャン+」、「マンガPark」は利益率改善に成功。売上増加で利益増をはかる。
  • エンタメ事業における「uraraca」の不振で営業利益が対前期比で減少。

(百万円)

コスト推移

  • インフラやシステム費用の見直しは継続して実施しており適正なコスト水準を維持。
  • 広告宣伝費はトップラインの状況を確認しつつ効率的に投下。
  • サービス別に利益率を把握し絶えず適切な人員配置を調整し人件費の効率化は進行中。
広告宣伝費率(対APP事業売上高)
単体 32%
連結 30%
単体 26%
連結 27%

FY26以降における各事業方針(継続)

  • 既存事業の強みを活かし、関連性の強い周辺領域を広げる。
  • FY26の1Qで多く進行しており、収益化を急ぐ。

マンガ領域におけるツール開発に着手

  • 「ラフから作画」を1週間以上かかっていたところから最短3日へ。
  • マンガ制作領域におけるAI活用で制作工程を大幅短縮、新たな価値を創造しつつ原価を低減。
  • コンテンツの蓄積を通じ多角的なマネタイズを推進し、持続的なトップライン成長を実現、事業全体の限界利益率を飛躍的に向上させる体質の構築を目指す。

マンガ事業

売上高/営業利益推移(四半期)

  • 既存アプリにおいてはダウントレンドが発生、MAU・ARPUともに減少し売上減。
  • 前期に事業譲受した電子書籍ストア「ソク読み」のリニューアル対応に想定外の工数がかかり一時的に利益圧迫。
  • 大型の受託開発案件の受注が決定、今期下期の売上に寄与を見込む。

※エンジニア及びデザイナーに係る全社共通費用を含む

マンガアプリKPIの推移

  • 人気作品が完結したことによるMAU減少が継続し、全四半期同様に微減で着地。
  • 既存ユーザーの継続率改善および新規ユーザー獲得の施策を行いユーザー数の回復を目指す。

※マンガアプリのMAUの各四半期における平均値を採用
※新規ユーザー数は当月に新たにインストールをしたユーザーの数、既存ユーザーは当月のアクティブユーザー数から新規ユーザー数を除いたユーザーの数を指す

マンガアプリKPIの推移

  • 課金ARPUは諸施策が奏功し売上を牽引。その他、オリジナル作品の販売も好調で課金売上を押し上げた。
  • 配信ADNWの案件単価の伸び悩みおよび広告リワードの鈍化により、広告ARPUは横ばいで推移。

※2017年3月のマンガUP!のARPUを100として指数化。以降は新規含む複数アプリのARPUの単純平均値を指数化

Webtoon/Comic制作スタジオの進捗

  • Webtoon、従来の横読みマンガ作品の受注が順調に拡大。
  • 横読みマンガに関しての制作体制を急ぎ、AI関連技術を応用した自社制作にも注力していく。

エンタメ事業

売上高/営業利益推移(四半期)

  • 「星ひとみの占い」は増収も「電話占いuraraca」の売上減少が響き事業トータルでの売上は対前期比で微減。
  • 売上減を挽回すべく広告宣伝費は一定程度投下しており、売上高の減少に起因し営業損益悪化。
  • 占いの需要期である年末年始に売上を回復させ通期業績予想達成に向け施策を継続。

エンタメ事業の施策

  • 需要期である年末年始において積極的に施策を実施。
  • 「星ひとみ」の占いサービスで年末年始の恒例イベントの他、新規サービス開発にも着手!

APPその他事業

サウスワークス社:グローバル展開の加速と収益基盤の拡大

マルチプラットフォーム戦略の推進による収益多角化 グローバルスタジオ支援体制の強化と受託事業拡大

  • Steamに加え、Epic Games Store、STOVE等新たなプラットフォームへの展開を強化。
  • プラットフォーム網の拡大により、Steam以外の収益比率を向上。
  • 国内スタジオ支援に加え、海外のゲーム会社・インディースタジオへの受託開発支援を強化。
  • 将来的には、海外スタジオとの関係強化を通じたパブリッシング案件の創出も視野に。

RET事業

売上高/営業利益推移(四半期)

  • 力強いインバウンド需要及び万博開催による大阪店舗の牽引により、&AND HOSTEL全店の稼働率は引き続き高水準で推移し、宿泊売上は堅調に推移。
  • 1Qでの&AND HOSTELの平均稼働率は約87.5%、ADRも多くの店舗で過去最高水準。
  • 2Q以降も、引き続きインバウンド需要を中心に安定稼働が予想され、新規店舗拡大やHOSTEL以外別タイプの宿泊運営検討もおこなっていく。
38 1,826 物件売却(百万円)
7
51
88
38
27
24
28
21
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q FY24 FY25 FY26

RET事業の施策:&AND HOSTELの活用可能性と宿泊体験を拡張する取り組み

RET事業の収益モデル整理と今後のチャレンジ領域

直営展開による収益性の極大化を基盤とし、不動産・体験価値領域へ拡張する成長ロードマップ

強固で安定した収益の土台を築き、持続的な成長フェーズへ

資本政策

減資

目的:財務健全化と柔軟な株主還元の準備

  • 今回の手続きに起因する純資産の額や発行済株式総数に変動はなし。
  • 欠損填補による財務健全化: 累積している繰越利益剰余金のマイナス(欠損)を解消。
  • 税制の最適化: 資本金を1億円以下に減額することで、税制上の優遇措置(中小企業向け税制等)の適用を受け、キャッシュ・フローの改善を図る。
減少する資本金の額 731,818,885円(801百万円→ 70百万円へ)
減少の方法 無償減資(株式併合等は行わず、発行済株式数に影響はない)
剰余金の処分 振替後のその他資本剰余金のうち、715,702,701円を欠損填補に充当
効力発生日 2026年1月5日

当社保有の非上場株式の保有方針

保有する非上場株式については、資本効率向上の観点から適切なモニタリングを継続する。事業シナジーの進捗を精査し、IPOやM&A等の最適な出口(エグジット)を捉えて機動的に売却・現金化。創出したキャッシュは、成長領域への再投資へと最優先で配分し、企業価値の最大化を図る。

投資先 事業内容 出資時期
窓型のスマートディスプレイ「Atmoph Window」の開発・提供 2018年4月
縦読みデジタルコミックの制作の自社制作、受託制作業務、プロデュース業務ならび、グローバル展開のためのローカライズ業務 2024年12月
専用のミラーデバイスを用いたフィットネス体験等のサービス「MIRROR FIT.」を提供 2020年10月
スマートフォンアプリ及びWEBサービス向けのアドネットワークの開発・運営 2021年2月
電子書籍の取次、コンテンツ編集制作・販売、海外版権流通 2023年10月

投資判断(AI生成)

投資評価: ★★

評価の理由は、第1四半期(1Q)の業績が、売上高こそ計画比で微減ながらも、コスト構造の是正努力により営業損失が予算比で圧縮された点にあります。これは経営陣のコスト削減努力が一定程度成果を上げ始めていることを示唆します。特にRET事業のHOSTEL稼働率が堅調である点は評価できます。

しかし、主要事業であるマンガ事業の売上が伸び悩み、MAUやARPUの減少が継続している点は深刻な懸念材料です。エンタメ事業の「uraraca」の不振も収益を圧迫しています。通期予想は据え置きですが、1Qの売上進捗率が22.8%と低迷しており、2Q以降の売上加速が前提となっています。この加速が実現しない場合、通期黒字化目標は達成困難となるリスクが高いです。

また、資本政策として実施される減資は、累積欠損金の填補と税制最適化が目的であり、財務健全化の試みではありますが、本質的な収益力の改善を伴わないため、企業価値向上に直結するものではありません。

全体として、コスト削減による赤字圧縮は評価できるものの、売上成長の鈍化と主要事業のKPI悪化が継続しており、成長軌道への回帰が不透明であるため、平均以下の評価とします。

投資判断の根拠:
売上成長の鈍化と主要KPIの悪化が継続している一方で、コスト削減による利益率改善の兆しが見られる。通期黒字化はコスト削減に依存しており、売上成長の確証がないため、投資妙味は限定的。

重要なポイント:
1. マンガ事業のMAU・ARPUの継続的な減少トレンド。
2. コスト削減努力による営業損失の圧縮(予算比)。
3. RET事業の堅調な稼働率とADR。
4. 通期黒字化が2Q以降の売上加速に大きく依存している点。

会社への質問(AI生成)

[マンガ事業において、MAUとARPUが継続的に減少している主要因は何でしょうか。特に人気作品の完結以外の要因について、具体的なKPIの分解と改善策を教えてください。]

[エンタメ事業の「uraraca」の売上減少が営業利益を圧迫していますが、この事業の収益性改善に向けた具体的なコスト削減策や、年末年始の需要期に向けた施策の具体的な効果予測を教えてください。]

[AI活用によるマンガ制作工程の短縮(制作期間を1週間以上から3日へ)は原価低減に寄与するとありますが、この技術導入による具体的な制作原価の削減率と、それが限界利益率に与える影響について、具体的な数値目標を教えてください。]

売上倍増のための施策(AI生成)

施策名 成功率(%) インパクト 評価コメント
マンガ事業におけるAI制作体制の本格展開と自社IP開発の加速 70% S AIによる制作コストの大幅削減と制作スピード向上をテコに、Webtoon/Comic制作スタジオの受託から自社IP開発へシフト。これにより限界利益率を飛躍的に向上させ、売上倍増の基盤を構築する。
RET事業のHOSTEL稼働率・ADRを維持した上での新規事業(体験価値領域)への展開 60% A 堅調なRET事業のキャッシュフローを基盤に、既存顧客層へのクロスセルや新規体験価値提供による売上拡大。ただし、新規事業の立ち上げリスクを伴う。
APPその他事業(サウスワークス社)におけるグローバルプラットフォーム展開の加速と受託開発の拡大 55% A Steam以外のプラットフォーム展開と海外スタジオへの受託支援を強化し、収益源の多角化とグローバル市場での売上を拡大。受託案件の安定確保が鍵。

最優先戦略(AI生成)

最優先戦略:マンガ事業におけるAI制作体制の本格展開と自社IP開発の加速

現在の経営状況において、売上倍増と収益性改善の双方に最も大きなインパクトを与えるのは、マンガ事業の構造改革です。特に、AI活用による制作工程の短縮(1週間以上を3日へ)は、制作原価の劇的な低減とコンテンツ供給量の増加を同時に実現する可能性を秘めています。

現状分析と戦略の必要性:
マンガ事業はMAUとARPUが減少し、売上が伸び悩んでいます。既存アプリの成長が鈍化する中、新たな収益の柱を確立する必要があります。説明資料では「AI活用で制作工程を大幅短縮し、原価を低減」「持続的なトップライン成長を実現し、事業全体の限界利益率を飛躍的に向上させる体質構築」を目指すとされていますが、これは受託制作の拡大だけでなく、自社IP開発の加速を意味します。

具体的な実行計画:
1. AI制作パイプラインの確立と標準化: 1Qで着手した「ラフから作画」のAI活用を全制作工程に拡大し、制作リードタイムをさらに短縮します。これにより、コンテンツ供給量を現在の数倍に増やすことを目指します。
2. 自社IP開発へのリソース集中: 受託開発で得た知見とキャッシュフローを基に、AIを活用した自社IPの開発にリソースを集中させます。制作コストが低減すれば、より多くの作品をリスクを抑えて投入できます。
3. マネタイズの多角化: 制作したコンテンツを既存アプリだけでなく、Webtoonプラットフォームや海外展開など、複数のチャネルで展開し、限界利益率の高い収益源を確立します。

期待される効果:
制作原価の低減は限界利益率を直接的に押し上げ、営業利益の改善に直結します。また、コンテンツ供給量の増加は、既存アプリのMAU維持・回復や新規ユーザー獲得に寄与し、売上倍増の基盤となります。この戦略は、コスト構造の是正という現在の課題と、将来の成長戦略を両立させるための最重要施策です。

ITコンサルからの提案(AI生成)

AIを活用したマンガ制作の効率化は、ITコンサルティングの得意分野であり、以下の支援が可能です。

  1. AI制作パイプラインの技術的統合と自動化支援:

    • 目的: 制作工程の短縮(3日目標)を確実にするため、既存のAIツールと社内システム(コンテンツ管理、スケジュール管理など)とのAPI連携を設計・実装します。
    • 期待される効果: 制作担当者が手動でデータを移行する手間を削減し、AIによる自動化の範囲を拡大します。これにより、制作リードタイムのさらなる短縮とヒューマンエラーの削減が期待できます。
    • 実現可能性: 既存のシステム構成を分析し、連携インターフェースを構築することで実現可能です。
  2. 制作データ分析基盤の構築とフィードバックループの自動化:

    • 目的: AIが生成したコンテンツや制作プロセスに関するデータを収集・分析する基盤を構築し、どの工程でAIの精度が最も向上したか、どの制作手法が効率的かを可視化します。
    • 期待される効果: 制作のボトルネックを特定し、AIモデルの再学習や制作ワークフローの継続的な改善をデータに基づいて行えるようになります。
    • 実現可能性: データレイクやBIツールの導入・連携により、制作部門と経営層へのインサイト提供が可能になります。
  3. コンテンツ管理システム(CMS)の刷新とメタデータ管理の高度化:

    • 目的: AI生成コンテンツの多様化に対応するため、作品情報、著作権情報、利用許諾範囲などのメタデータを一元管理するCMSを刷新します。
    • 期待される効果: コンテンツの再利用や多角的なマネタイズ(海外展開、他メディア展開など)の際に、必要な情報を迅速に検索・管理できるようになり、事業全体のオペレーション効率が向上します。
    • 実現可能性: 既存のファイルサーバーやバラバラの管理体制を統合し、スケーラブルなクラウドベースのCMS導入を支援します。