EIZO - 2026年3月期 第3四半期 連結決算説明資料 ★★

基本情報

連結決算説明資料

2026年1月30日

東京証券取引所プライム市場

証券コード :6737

市場区分一覧

市場区分 使用用途
B&P (Business & Plus) 金融機関、公共機関、文教施設、CAD、商業施設、一般オフィス、ホームオフィス
ヘルスケア (HC) 診断・検査、治療・手術、医療IT
クリエイティブワーク (CW) 映像制作、3DCG、プロフォト、ハイアマチュアフォト、イラスト、デザイン、出版・印刷
V&S (Vertical & Specific) 社会インフラや産業機器で求められる多種多様な用途 航空管制、船舶、監視、ディフェンス、その他産業用途(タッチモニター含む)
アミューズメント (AMU) パチンコ・パチスロ遊技機に搭載される液晶モニター
その他 (OTH) 保守サービス及びソフトウェアの受託開発

本資料に関するお問合せ 担当 : IR 室 有生 (ありせ) TEL : 076-275-4121

2026 年 3 月期第 3 四半期 決算概要

欧州において厳しい経済環境が継続
販売費及び一般管理費の増加により営業減益

  • 売上高: 588.0 億円 (前年同期比 +6.8 億円)
    • ヘルスケア市場向けは欧州、北米及び中国で販売が復調し、前年同期を上回る
    • 主要な地域である欧州での経済低迷により販売は低水準
  • 営業利益: 13.1 億円 (前年同期比 8.4 億円)
    • 販売費及び一般管理費増加:賃上げの実施、新技術棟に係る費用計上、インド・中東における販売活動の拡充等による
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益: 28.4 億円 (前年同期比 +8.4 億円)
    • 営業外収益:為替差益 0.8 億円を計上(前年同期は為替差損 3.7 億円を計上)
    • 特別利益:政策保有株式等の処分に伴い投資有価証券売却益 13.2 億円を計上 (前年同期は計上なし)

連結損益計算書 (百万円)

24Q3累計 25Q3累計 前年同期比
売上高 58,127 58,809 101.2%
売上総利益 19,193 19,097 99.5%
売上総利益率 33.0% 32.5% ▲0.5pt
販売費及び一般管理費 17,024 17,777 104.4%
営業利益 2,168 1,319 60.9%
営業利益率 3.7% 2.2% ▲1.5pt
経常利益 2,998 2,796 93.3%
親会社株主に帰属する四半期純利益 1,993 2,842 142.6%
為替レート(25Q3累計平均) :USD 152.64円 148.71円 ▲3.93円
為替レート(25Q3累計平均):EUR 164.89円 171.83円 +6.94円

売上高増減要因 (百万円)

  • B&P : 欧州経済停滞により依然として低調
  • ヘルスケア :内視鏡用途向けは欧州・中国で堅調に推移したことに加え、北米で販売が復調。診断用途向けは主要市場である欧州及び北米で販売が回復基調
  • クリエイティブワーク :欧州で需要回復が遅れており販売は低調
  • V&S : 航空管制用途向けは海外で導入予定案件の販売が後ろ倒しになり前年同期を下回る。船舶用途向けは新規造船需要を受けて引き続き好調で、全体では前年同期並みの販売
  • アミューズメント :前年同期並みの販売
  • その他 : アミューズメント用ソフトウェア受託開発等の売上高が増加

営業利益増減要因 (百万円)

  • 為替影響: 対ユーロで円安に推移したことによる
  • 売上総利益率の低下: 商品構成による
  • 販売費及び一般管理費の増加: 賃上げの実施、新技術棟に係る費用の計上、インド・中東における販売活動の拡充等による
市場別売上高推移 B&P/HC/CW/V&S トータル 24Q3比 103.4%
30.6, 35.8, 41.9, 46.2, 33.9, 38.3, 42.7, 42.7, 29.0, 32.5, 38.9, 82.3, 88.5, 91.0, 104.9, 77.8, 76.9, 84.9, 101.4, 74.9, 86.3, 92.3, 14.1, 12.6, 17.6, 14.4, 12.8, 12.7, 17.2, 12.4, 11.4, 12.8, 16.2, 19.8, 22.1, 28.6, 29.8, 26.5, 30.9, 33.1, 35.4, 26.0, 27.8, 36.5, 26.6, 14.0, 15.8, 10.2, 16.6, 14.4, 16.6, 12.8, 13.1, 28.1, 7.6, 11.7, 13.1, 14.6, 17.4, 14.1, 12.7, 18.3, 18.7, 18.7, 17.5, 17.6, 185.4, 186.3, 209.7, 223.1, 181.9, 186.1, 213.1, 223.6, 173.3, 205.3, 209.3, 0, 50, 100, 150, 200, 250, 23Q1, 23Q2, 23Q3, 23Q4, 24Q1, 24Q2, 24Q3, 24Q4, 25Q1, 25Q2, 25Q3, B&P, HC, CW, V&S, AMU, OTH (億円)

市場別売上高構成比

24Q3累計 売上高 581.2 億円 25Q3累計 売上高 588.0 億円
B&P 19.8% B&P 19.8%
HC 41.2% HC 43.1%
CW 7.4% CW 6.9%
V&S 15.6% V&S 15.4%
AMU 8.2% AMU 8.3%
OTH 7.8% OTH 9.2%
B&P/ヘルスケア/クリエイティブワーク/V&S 地域別売上高推移 (億円)
42.5, 50.8, 54.2, 71.5, 43.1, 45.7, 53.8, 70.5, 39.9, 49.4, 54.7, 67.0, 71.9, 85.6, 86.5, 71.8, 74.6, 86.1, 80.8, 65.6, 72.7, 84.6, 20.5, 18.8, 21.3, 20.3, 20.9, 21.4, 21.6, 24.7, 21.4, 22.4, 25.8, 10.1, 11.4, 12.1, 9.9, 10.0, 9.9, 11.3, 8.7, 8.9, 8.0, 11.0, 7.0, 6.3, 5.9, 7.2, 5.4, 7.3, 5.4, 7.4, 5.5, 7.0, 7.7, 147.1, 159.1, 179.2, 195.4, 151.2, 159.0, 178.1, 192.1, 141.5, 159.6, 184.0, 0, 50, 100, 150, 200, 250, 23Q1, 23Q2, 23Q3, 23Q4, 24Q1, 24Q2, 24Q3, 24Q4, 25Q1, 25Q2, 25Q3, 日本, 欧州, 北米, 中国, その他 (億円)
市場別売上高: B&P (Business & Plus)
  • 主要市場である欧州において厳しい経済環境が継続。最も販売の多いドイツ市場ではモニターの販売が前年同期を下回る。かかる状況下、欧州で販売が低調
  • 環境先進性や市場競争力を高めた新製品を販売。旧モデルの在庫消化に時間を要しており、新製品への切り替えが想定より進まず
  • 日本では新製品効果は小幅にとどまる
市場別売上高:ヘルスケア

前年同期比

  • 主要市場である欧州及び北米での販売が回復基調となり前年同期を上回る。日本では医療機関が厳しい経営状況にある中で設備投資需要が減少し、前年同期を下回る
  • 欧州及び中国で堅調に推移し、加えて北米でも販売が復調し、診断用途向けは主要市場で回復基調。手術室用途では海外での内視鏡用途が堅調
(億円) 国内 海外
73.5, 71.2, 166.1, 182.4, 239.7, 253.6, 0, 50, 100, 150, 200, 250, 300, 24Q3累計, 25Q3累計, 国内, 海外, 前年同期比 105.8%
市場別売上高:クリエイティブワーク
  • 北米及び日本では映像制作用途向けの販売が前年同期を上回る。しかし、欧州で需要回復が遅れており、販売は低調
  • 映像制作向け HDR 対応リファレンスモニターや HDR 対応カラーマネージメントモニターの新機種を販売開始し、販売増に向けたプロモーションを継続中
市場別売上高: V&S (Vertical & Specific) (億円)

航空管制

  • 海外で導入予定案件の販売の後ろ倒しの影響があり、複数の案件が来期より本格化する見込み
  • ディフェンス用途モニター及び他市場向け製品のクロスセル販売が好調。米国政府機関の一時閉鎖影響でグラフィックスボードの販売は後ろ倒し

船舶

  • 新規造船需要があり前年同期並みの販売

セキュリティ・監視

  • ディフェンス用途モニター及び他市場向け製品のクロスセル販売が好調。米国政府機関の一時閉鎖影響でグラフィックスボードの販売は後ろ倒し
市場別売上高:アミューズメント
  • 前年同期並みの販売
  • 遊技人口の減少と店舗数の減少等による業界全体の規模縮小が進み、厳しい市場環境が継続
連結貸借対照表 (百万円)
25年3月末 25年12月末 増減
流動資産 80,709 78,441 ▲2,267
現預金 21,058 14,959 ▲6,099
売掛金等 ※ 21,273 21,246 ▲26
棚卸資産 36,664 40,797 +4,132
有形固定資産 24,382 27,347 +2,964
無形固定資産 1,024 1,032 +8
投資その他の資産 51,643 69,948 +18,305
資産合計 157,759 176,770
流動負債 18,743 21,745
短期借入金 4,862 8,529 +3,667
固定負債 14,659 20,616 +5,956
純資産 124,355 134,408
負債純資産合計 157,759 176,770

※受取手形、売掛金、契約資産及び電子記録債権

2026 年 3 月期 業績の見通し修正

  • 売上高: 790.0 億円 (前回公表比 60.0 億円)
    • B&P/クリエイティブワーク:欧州需要低迷により販売減
    • ヘルスケア:海外は計画通り推移。日本で病院経営悪化影響を受け販売は弱含み
    • V&S :航空管制用途向けは見込んだ案件が翌期に後ろ倒し。他用途は計画通りに推移
  • 営業利益: 14.0 億円 (前回公表比 34.0 億円)
    • 売上総利益減少:減収影響に加え、欧州販売減少により、 B&P 市場向け旧機種の過剰在庫にかかる棚卸資産評価損を 25Q4 に約 4.0 億円計上見込み
  • 親会社株主に帰属する当期純利益: 32.0 億円 (前回公表比 12.0 億円)
    • 特別利益:政策保有株式等を売却し、25Q4に投資有価証券売却益 約9.5億円を計上見込み
    • 特別損失:固定資産除却損 約 2.0 億円: 24F に稼働開始した新製造実行システムが工場低稼働下、計画した効果が出ず、 25Q4 に除却処分見込み。減損損失 約 1.5 億円:欧州販売子会社の損益回復遅れにより、 25Q4 に計上見込み

通期業績予想 (百万円)

24F 25F計画 前期比
売上高 80,493 79,000 98.1%
売上総利益 26,199 25,000 95.4%
売上総利益率 32.5% 31.6% ▲0.9pt
販売費及び一般管理費 22,493 23,600 104.9%
営業利益 3,706 1,400 37.8%
営業利益率 4.6% 1.8% ▲2.8pt
経常利益 4,555 2,900 63.7%
親会社株主に帰属する当期純利益 4,148 3,200 77.1%
為替レート(年平均):USD 152.62円 148.71円 (25Q3) 158.00円 (25F計画) 150.00円 (25F計画) ▲2.62円
為替レート(年平均):EUR 163.88円 171.83円 (25Q3) 182.00円 (25F計画) 174.00円 (25F計画) +10.12円
  • 配当については、前回公表の予定 (期末配当 55 円 00 銭)に変更なし

市場別売上高予想 (百万円)

24F 構成比(%) 25F計画 構成比(%) 前期比(%)
B&P (Business & Plus) 15,785 (19.6) 14,800 18.7 93.8
ヘルスケア 34,117 (42.4) 34,100 43.2 99.9
クリエイティブワーク 5,523 (6.9) 5,200 6.6 94.1
V&S (Vertical & Specific) 12,608 (15.7) 12,200 15.4 96.8
アミューズメント 6,058 (7.5) 5,500 7.0 90.8
その他 6,399 (8.0) 7,200 9.1 112.5
合計 80,493 (100.0) 79,000 100.0 98.1

トピック①
パートナー企業と共創する AI エッジコンピュータを開発
稼働する初の AI アプリケーションは JR 西日本の「 mitococa AI 」

EIZO が展開してきた映像利活用システム「 EVS 」の進化形として、パートナー企業のアプリケーションを稼働可能な「共創 AI エッジコンピュータ」を開発

→ 当社はハード・ソフト設計の技術力や、パートナー企業のアプリケーション性能を最大限引き出すノウハウを蓄積

共創の第一弾として JR 西日本の AI 画像解析技術「 mitococa AI 」を EIZO のエッジデバイスに搭載した「 mitococa Edge V3 」を開発、 2026 年 4 月に発売予定

トピック②
鉄道のワンマン運行向けに、車両搭載可能なホーム監視用モニター「 DuraVision FDF1691W 」を発売

鉄道業界では効率化や人手不足への対応のため、車掌が同乗せず、運転士がドアの開閉や乗客の乗降確認を行うワンマン運行の導入が進む

→ 「 DuraVision FDF1691W 」は車両搭載可能で、運転士による効率的なホーム監視を支援

  • 各種鉄道車両規格に準拠した、高い耐環境性
  • オプティカルボンディング加工や、 800cd /㎡の高輝度表示で日差しの強い環境に対応

トピック③
手術・内視鏡向け 4K モニターのラインナップを拡充
コンパクトな 27 型モデル「 CuratOR EX2742 」を発売

医療の高度化と低侵襲化により、手術の現場では医師が映像を確認しながら処置を進める機会が増加。正確で高精細な映像表示が重要になる

→ 「 CuratOR EX2742 」はコンパクトでありながら 4K 表示に対応し、視認性と省スペース性を両立

  • 4K 解像度により、手術映像を高精細に表示
  • 高輝度、高コントラスト、オプティカルボンディングで、高い視認性を実現
  • 外部機器と連携可能な RS-232C 端子を搭載

参考資料

市場別売上高推移 B&P / ヘルスケア (億円)

22Q1 22Q2 22Q3 22Q4 23Q1 23Q2 23Q3 23Q4 24Q1 24Q2 24Q3 24Q4 25Q1 25Q2 25Q3
43.7 41.7 51.1 49.0 30.6 35.8 41.9 46.2 33.9 38.3 42.7 42.7 29.0 32.5 38.9
海外 30.6 33.7 38.6 28.9 20.8 25.0 30.9 29.3 24.8 27.7 30.4 24.7 19.4 22.0 27.8
国内 13.1 8.0 12.4 20.0 9.8 10.8 10.9 16.9 9.1 10.5 12.3 18.0 9.6 10.5 11.1

ヘルスケア (億円)

22Q1 22Q2 22Q3 22Q4 23Q1 23Q2 23Q3 23Q4 24Q1 24Q2 24Q3 24Q4 25Q1 25Q2 25Q3
75.7 78.5 85.3 107.4 82.3 88.5 91.0 104.9 77.8 76.9 84.9 101.4 74.9 86.3 92.3
海外 53.7 51.5 57.5 65.9 61.0 61.1 62.5 63.4 55.1 53.7 57.2 61.9 55.8 61.5 65.0
国内 22.0 26.9 27.8 41.4 21.3 27.4 28.4 41.4 22.6 23.2 27.6 39.4 19.1 24.8 27.3

市場別売上高推移 クリエイティブワーク / V&S (億円)

22.Q1 22.Q2 22.Q3 22.Q4 23.Q1 23.Q2 23.Q3 23.Q4 24.Q1 24.Q2 24.Q3 24.Q4 25.Q1 25.Q2 25.Q3
12.1 15.1 21.8 18.2 14.1 12.6 17.6 14.4 12.8 12.7 17.2 12.4 11.4 12.8 16.2
海外 9.9 12.5 18.8 15.0 11.7 10.3 15.1 11.4 10.5 10.7 14.9 9.9 9.3 10.5 13.8
国内 2.2 2.6 2.9 3.1 2.4 2.2 2.4 2.9 2.3 1.9 2.2 2.4 2.1 2.2 2.4

V&S

22Q1 22Q2 22Q3 22Q4 23Q1 23Q2 23Q3 23Q4 24Q1 24Q2 24Q3 24Q4 25Q1 25Q2 25Q3
22.5 20.8 23.5 25.7 19.8 22.1 28.6 29.8 26.5 30.9 33.1 35.4 26.0 27.8 36.5
海外 12.9 13.1 13.6 15.3 10.9 11.7 16.3 19.7 17.5 21.0 21.6 24.9 17.0 16.0 22.6
国内 9.6 7.6 9.8 10.3 8.9 10.3 12.2 10.1 8.9 9.8 11.5 10.4 8.9 11.7 13.9

市場別売上高推移 アミューズメント / その他 (億円)

AMU 22Q1 22Q2 22Q3 22Q4 23Q1 23Q2 23Q3 23Q4 24Q1 24Q2 24Q3 24Q4 25Q1 25Q2 25Q3
AMU 11.5 19.2 11.7 22.4 26.6 14.0 15.8 10.2 16.6 14.4 16.6 12.8 13.1 28.1 7.6
OTH 22Q1 22Q2 22Q3 22Q4 23Q1 23Q2 23Q3 23Q4 24Q1 24Q2 24Q3 24Q4 25Q1 25Q2 25Q3
OTH 12.6 11.6 11.9 14.1 11.7 13.1 14.6 17.4 14.1 12.7 18.3 18.7 18.7 17.5 17.6

販売費及び一般管理費推移

22Q1 22Q2 22Q3 22Q4 23Q1 23Q2 23Q3 23Q4 24Q1 24Q2 24Q3 24Q4 25Q1 25Q2 25Q3
48.2 48.7 53.3 52.0 52.7 53.7 55.0 53.5 57.9 53.4 58.8 54.6 59.3 57.4 60.9
その他 16.0 16.8 19.3 16.1 17.9 18.1 18.9 17.7 19.9 16.3 20.1 17.0 21.5 19.8 20.3
研究開発費 13.3 13.1 13.9 16.0 13.9 14.4 14.4 15.3 15.2 16.0 16.1 14.8 15.2 15.9 16.9
人件費 18.8 18.7 19.9 19.8 20.9 21.1 21.5 20.4 22.6 21.1 22.5 22.8 22.5 21.6 23.6
売上高販管費率 27.1% 26.0% 25.9% 22.0% 28.5% 28.8% 26.2% 24.0% 31.8% 28.7% 27.6% 24.4% 34.2% 28.0% 29.1%

投資判断(AI生成)

投資評価: ★★

評価の理由は、売上高は微増しているものの、営業利益が大幅に減少し、収益性が著しく悪化している点にあります。特に、売上総利益率の低下と販管費の増加が利益を圧迫しており、25F通期予想では営業利益率が1.8%まで低下する見込みです。これは、過去の業績と比較しても極めて低い水準です。

評価の理由:
1. 収益性の急激な悪化: 25Q3累計の営業利益率は2.2%と低迷し、通期予想では1.8%まで低下する見込みです。これは、売上総利益率の低下(商品構成や在庫評価損の計上見込み)と、賃上げや販管費増加によるものです。
2. 販管費の増加: 賃上げ、新技術棟費用、海外(インド・中東)での販売活動拡充など、将来への投資と見られる費用が増加していますが、売上高の伸びが鈍いため、利益率を圧迫しています。
3. 在庫リスクと評価損: B&P市場向け旧機種の過剰在庫にかかる棚卸資産評価損(約4.0億円)を25Q4に計上見込みであり、在庫管理の甘さと、欧州市場の低迷が業績に直接的な悪影響を与えています。
4. 事業環境の厳しさ: 主要市場である欧州の経済低迷がB&P、CWセグメントに継続的に影響を与えており、回復の兆しが見えません。ヘルスケアは堅調ですが、全体を牽引するには至っていません。
5. 特別損益への依存: 純利益は特別利益(有価証券売却益)により大幅に増加していますが、これは本業の収益力とは無関係であり、持続的な利益成長の基盤が脆弱であることを示唆しています。

投資判断の根拠:
保有(中立)。売上高は微増し、ヘルスケア分野での成長や新規事業(AIエッジコンピュータ、鉄道向けモニター)への取り組みは見られますが、現在の収益性の悪化と欧州市場の低迷が深刻です。特に、営業利益率の低下と在庫評価損の計上見込みは、短期的な業績悪化を示唆しています。本業の収益力が回復し、新規事業が本格的に貢献するまでは、積極的な投資判断は困難です。

重要なポイント:
1. 欧州市場の低迷がB&P、CWセグメントに継続的な影響を与えている点。
2. 販管費増加(賃上げ、海外展開費用)が利益を圧迫している点。
3. B&P旧機種の過剰在庫に伴う評価損計上見込み。
4. 本業の利益率が過去数期と比較して著しく悪化している点。

会社への質問(AI生成)

[欧州市場のB&Pセグメントにおける旧モデル在庫の消化状況と、新製品への切り替え遅延の具体的な要因について、詳細な分析と今後の見通しを教えてください。]

[販管費増加の要因として挙げられた「インド・中東における販売活動の拡充」について、具体的な投資額と、それに対する期待される売上貢献度、および具体的なKPIを教えてください。]

[25F通期予想で特別損失として計上予定の「固定資産除却損(新製造実行システム)」について、計画した効果が出なかった具体的な理由と、今後の製造プロセス改善に向けた具体的な対策を教えてください。]

売上倍増のための施策(AI生成)

施策名 成功率(%) インパクト 評価コメント
ヘルスケア事業の海外(特に北米・中国)での診断用途向け製品の市場シェア拡大 70% S ヘルスケアは唯一堅調なセグメントであり、北米・中国での回復基調を加速させる。競合製品との差別化要因(高精細、信頼性)を明確にし、販売チャネルを強化する。
V&Sセグメントの航空管制・ディフェンス用途における案件獲得の確実性向上と早期受注化 65% A 案件の後ろ倒しが目立つため、受注確度を高めるための顧客との連携強化と、納期遵守の体制を構築する。
B&Pセグメントの欧州市場向け新製品の販売戦略見直しと在庫最適化 55% A 欧州の経済低迷下で新製品への切り替えを促進するため、販売チャネルとプロモーションを再構築。旧在庫の評価損計上を最小限に抑える。
「共創 AI エッジコンピュータ」のパートナー企業拡大とアプリケーション開発の加速 60% B JR西日本との協業を足掛かりに、他業界・他用途でのエッジAI市場への参入を加速させる。

最優先戦略(AI生成)

最優先戦略:ヘルスケア事業の海外(特に北米・中国)での診断用途向け製品の市場シェア拡大

現在の決算資料から、ヘルスケア事業は同社の中で最も安定した成長と収益性を示しているセグメントです。25Q3累計では海外売上が堅調に推移し、診断用途向けも主要市場で回復基調にあります。このセグメントの成長を加速させることが、現在の収益性悪化を補い、売上倍増に向けた最も確実な柱となります。

具体的には、北米と中国市場に注力すべきです。北米市場では、診断用途向けモニターの販売が復調しており、この勢いを維持・拡大する必要があります。高精細・高信頼性といった製品の強みを活かし、競合に対する優位性を確立するための販売体制の強化が求められます。特に、診断用途は医療機器としての規制対応や品質保証が重要であり、既存の信頼性を基盤としたシェア拡大が有効です。

中国市場においても、内視鏡用途向けが堅調であることから、診断用途への展開を強化すべきです。中国の医療市場は拡大傾向にあり、高品質なモニターへの需要は高いと推測されます。

この戦略の成功には、既存の販売パートナーとの連携強化に加え、現地の医療機関やシステムインテグレーターとの直接的な関係構築が不可欠です。また、欧州市場の低迷が続く中で、成長市場へのリソース集中が、全社的な収益改善に直結します。

ITコンサルからの提案(AI生成)

ヘルスケア事業の海外市場シェア拡大を支援するため、ITコンサルタントとして以下の施策を提案します。

  1. グローバル販売実績データ統合・分析基盤の構築:

    • 目的:北米、中国、欧州など地域ごとの販売実績、製品別構成比、顧客属性データを統合し、リアルタイムで分析できるダッシュボードを構築します。
    • 期待される効果:地域ごとの需要変動や製品のパフォーマンスを迅速に把握し、リソース配分や在庫計画の最適化を図ります。特に、回復基調にある北米・中国市場での販売戦略の精度向上に寄与します。
    • 実現可能性:既存の販売管理システム(ERP等)との連携を前提とし、BIツールを活用することで実現可能です。
  2. 医療機器向け製品ライフサイクル管理(PLM)システムの導入・最適化:

    • 目的:医療機器は規制対応や品質保証が厳格であり、製品開発から保守までのトレーサビリティ確保が不可欠です。既存の設計・製造プロセスと連携し、規制要件を満たすためのドキュメント管理と変更管理を効率化します。
    • 期待される効果:製品開発リードタイムの短縮と、海外市場(特に北米のFDA対応など)での承認プロセスを迅速化します。これにより、新製品投入のスピードを上げ、市場シェア拡大を支援します。
    • 実現可能性:既存のCAD/CAEシステムや製造実行システム(MES)との連携が鍵となりますが、ヘルスケア事業の成長を支える基盤として重要です。
  3. 海外販売拠点向け需要予測・在庫最適化システムの導入:

    • 目的:欧州での旧モデル在庫評価損発生を踏まえ、海外拠点ごとの需要予測精度を高め、過剰在庫や欠品を防止します。AI/機械学習を活用した需要予測モデルを導入します。
    • 期待される効果:在庫回転率の向上と、評価損リスクの低減。特に、回復基調にある北米・中国市場での販売機会損失を防ぎ、キャッシュフローを改善します。
    • 実現可能性:過去の販売実績データと市場トレンドデータを活用し、既存のSCMシステムと連携させることで、在庫最適化を実現します。