G-免疫生物研究所 - 2026年3月期(第44期)第2四半期(中間期)決算説明資料 ★★★

基本情報

2026年3月期(第44期) 第2四半期(中間期)決算説明資料

代表取締役社長 清藤 勉

2025年11月27日(木)

Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.

2026年3月期(第44期)第2四半期(中間期)連結決算概要

Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.

2026年3月期(第44期)第2四半期(中間期)連結決算概要

連結業績

2025年3月期(43期)中間期 2026年3月期(44期)中間期 前期差(%)
売上高 444,127千円 485,489千円 +9.3
営業利益 68,002千円 142,124千円 +109.0
経常利益 64,211千円 149,842千円 +133.4
親会社株主に帰属する中間純利益 71,512千円 141,624千円 +98.0

トピックス

【診断試薬サービス】

ELISA及び抗体の販売が順調に推移し、前年同期比で大きく増加。中でも抗体販売が前年同期比で111.6%の増加。特に体外診断用医薬品原料としての抗体販売が好調。海外向けのELISA販売も好調で、前年同期比で9.3%の増加。

【TGカイコサービス】

カイコ関連の販売は、ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅠ及びラミニン511-E8の販売が順調に推移し、前年同期比で10.1%の増加。

【検査サービス】

LipoSEARCH®や臨床検査サービスに関連するまとまった検査が減少し、前年同期比で49.1%の減少。

当期純利益増減

【営業損益】

売上高の増加による影響以外に、秋田解析センターの閉鎖(IBL解析センターへ集約)によるコスト低減も大きく影響し、利益にプラスとなりました。前年同期(68,002千円の営業利益)比で、109.0%増加の142,124千円の営業利益。

【経常損益】

従業員の退職に伴う保険解約金返戻金等の収益が計上されたことにより、利益にプラスとなりました。前年同期(64,211千円の経常利益)比で、133.4%増加の149,842千円の経常利益。

【法人税等】

法人税等調整額等の計上により、利益にマイナスとなりました。

【親会社株主に帰属する中間純損益】

以上より、前年同期(71,512千円の親会社株主に帰属する中間純利益)比で、98.0%増加の141,624千円の親会社株主に帰属する中間純利益となりました。

連結貸借対照表の概要

2026年3月期中間期 構成比(%) 前期末比(%)
流動資産 76.2 +7.7
(現預金) (48.6) +15.7
固定資産 23.8 +3.0
資産合計 100.0 +6.5
流動負債 13.7 △4.1
(1年内返済予定の長期借入金) (1.4) △5.7
固定負債 2.0 △19.7
(長期借入金) (1.1) △36.7
負債合計 15.7 △6.4
純資産合計 84.3 +9.4
負債純資産合計 100.0 +6.5

【主要な資産の前期末差】
・売上債権 53,458千円の減少
・現金及び預金 129,602千円の増加
・有形固定資産 21,805千円の増加

【主要な負債の前期末差】
・長期借入金 14,568千円の減少(1年内返済予定の長期借入金含む)

【主要な純資産の前期末差】
・繰越利益剰余金141,624千円の計上

連結キャッシュ・フロー

【主要な営業活動によるキャッシュ・フローの前年同期差】
・税金等調整前中間純利益 +85
・売上債権の回収 +53

【主要な投資活動によるキャッシュ・フローの前年同期差】
・有形固定資産の取得による支出 - 28

【主要な財務活動によるキャッシュ・フローの前年同期差】
・長期借入金の返済による支出 - 14

2026年3月期(第44期) 連結業績予想(通期)

2026年3月期(第44期)連結業績予想(通期)

中間進捗率は、2025年5月14日公表の連結業績予想(通期)の計画通りであるため、通期予想数値を据え置きとします。

今後もSNS等を活用した情報戦略や人材・施設面の効率的な運用を行い、営業利益の増加を目指してまいります。さらに、安定した収益を生み出すため、優位性の高い抗体

投資判断(AI生成)

投資評価: ★★★

評価の理由:
今回の決算は、売上高が前期比+9.3%増と堅調に推移し、特に利益面で大幅な改善が見られます。営業利益は+109.0%増、経常利益は+133.4%増と、極めて高い成長率を達成しました。これは、売上増加に加え、秋田解析センターの閉鎖によるコスト削減効果が大きく寄与したためです。資産面では、現預金が+15.7%増加し、負債(特に長期借入金)が大幅に減少しており、財務体質は非常に健全化しています。

しかし、利益の急増要因に「コスト削減(センター閉鎖)」と「一時的な収益(保険解約金返戻金)」が含まれている点は注意が必要です。特に検査サービス部門が前期比-49.1%と大幅に減少している点は、収益構造の不安定さを示唆しています。通期予想を据え置いている点は、経営陣の慎重さを示す一方で、下期に大きな成長ドライバーが見当たらない可能性も示唆しています。

市場環境としては、診断試薬サービス(抗体販売)が好調であり、企業のコア技術が市場で評価されていることはポジティブです。しかし、検査サービスのような変動の大きい事業セグメントの依存度や、コスト削減効果の持続性について、さらなる精査が必要です。現状の財務健全性と利益成長は評価できますが、持続的な高成長の確証を得るには、事業ポートフォリオの安定化が求められます。

投資判断の根拠:
保有(中立的)。利益成長は素晴らしいものの、その多くが一時的または構造改革によるものであり、持続的な高成長の確度は現時点では「平均的」と評価します。財務体質は非常に強固であり、リスクは低いですが、売上倍増に向けた具体的な成長戦略の開示が不足しているため、積極的な買い材料としては不十分です。

重要なポイント:
1. 利益成長の質: 営業利益の急増(+109%)はセンター閉鎖によるコスト削減が大きく寄与しており、持続的な利益成長のペースを評価するには、構造改革効果を除いたベースラインの利益率分析が必要です。
2. 事業セグメントの偏り: 検査サービス(-49.1%)の落ち込みが大きく、収益の柱である診断試薬サービス(抗体販売+111.6%)への依存度が高まっています。
3. 財務の健全化: 現預金増加と長期借入金の削減により、財務基盤は極めて強固になっています。
4. 通期予想の据え置き: 中間期で大幅な利益増を達成したにもかかわらず通期予想を据え置いている点は、下期に何らかの不確実性を見込んでいる可能性があります。

会社への質問(AI生成)

診断試薬サービスにおける体外診断用医薬品原料としての抗体販売が好調とのことですが、この成長の持続性を担保する具体的な受注パイプラインや、主要顧客との長期契約の状況について教えてください。

検査サービス部門が前期比で約50%減少した要因について、単なるプロジェクトの有無だけでなく、競合環境の変化や顧客の需要構造の変化など、構造的な要因が含まれているか否かを明確にしてください。

秋田解析センター閉鎖によるコスト削減効果は、今期第2四半期にどの程度計上されましたか?また、この削減効果が剥落した後の、実質的な営業利益率の目標値と、それを達成するための具体的な施策を教えてください。

売上倍増のための施策(AI生成)

施策名 成功率(%) インパクト 評価コメント
高付加価値抗体製品のグローバル展開加速と販売チャネルの強化 75% S 診断試薬サービス(特に抗体販売)が成長の柱であるため、これをグローバルでスケールアップすることが最優先。成功には、海外規制対応と現地販売網の構築が鍵。
TGカイコサービスにおける新規バイオ医薬品開発受託の獲得 60% A カイコ技術の優位性を活かし、受託開発・製造(CDMO)領域へ特化。既存顧客からのアップセルと新規製薬企業へのアプローチを強化する。
検査サービス部門の構造改革と高収益ニッチ領域への特化 70% A 大口案件の変動リスクを排除するため、LipoSEARCH®などの独自技術を活かした高単価・低ボリュームの専門検査サービスへ事業ドメインを再定義する。
研究用試薬のサブスクリプションモデル導入と顧客LTV向上 55% B ELISAや標準抗体製品について、リピート購入を促進するサブスクリプションモデルを導入し、安定的なストック収益基盤を構築する。

最優先戦略(AI生成)

最も優先すべき戦略は、「高付加価値抗体製品のグローバル展開加速と販売チャネルの強化」です。

理由と詳細:
現在の業績において、売上成長と利益率向上に最も貢献しているのは「診断試薬サービス」、特に「体外診断用医薬品原料としての抗体販売」です。このセグメントは前期比111.6%増と驚異的な成長を遂げており、企業の競争優位性が最も明確に現れている領域です。売上を倍増させるためには、この最も強いエンジンを最大限に加速させる必要があります。

現状、海外向けELISA販売も好調であることから、グローバル市場での需要は確実にあると判断できます。最優先戦略として、この抗体製品のグローバル展開を加速させるべきです。具体的には、既存の海外販売網の強化に加え、特に欧米のバイオ医薬品開発企業や診断薬メーカーをターゲットとした戦略的な販売代理店との提携を強化し、規制対応(例:IVD規制への対応)を迅速に進める必要があります。

この戦略の成功率は75%と評価しましたが、これは、既存の技術力と実績に基づいているためです。成功の鍵は、販売チャネルの質とスピードです。経営陣が強調している「優位性の高い抗体」を、いかに迅速にグローバル市場のサプライチェーンに組み込めるかが問われます。この戦略が成功すれば、検査サービスの変動リスクを相殺し、安定した高成長軌道に乗ることが可能です。

ITコンサルからの提案(AI生成)

診断試薬サービス(抗体販売)のグローバル展開加速支援

  1. グローバル販売データ統合・分析基盤の構築:

    • 目的: 海外代理店や直販チャネルからの販売実績、在庫状況、リードタイム、顧客フィードバックを一元的に収集・可視化するプラットフォームを構築します。
    • 期待される効果: どの地域・製品ラインが最も成長しているかをリアルタイムで把握し、在庫最適化と需要予測の精度を向上させます。これにより、機会損失を防ぎ、販売リソースの配分を最適化できます。
    • 実現可能性: 既存のERP/CRMシステムとのAPI連携を前提とし、BIツールを活用することで比較的早期に実現可能です。
  2. 研究開発パイプライン管理(R&D Portfolio Management)システムの導入:

    • 目的: 開発中の新規抗体や改良品の進捗状況、必要なリソース、市場投入予定日を厳密に管理するシステムを導入します。
    • 期待される効果: 経営層が開発ポートフォリオ全体を俯瞰し、リソース配分を最適化できます。特に、規制対応が必要な製品群のボトルネックを早期に特定し、グローバル展開の遅延リスクを低減します。
    • 実現可能性: 専門的なR&D管理ソフトウェアの導入と、社内プロセスの標準化が必要です。

TGカイコサービスにおけるCDMO受託獲得支援

  1. 受託案件のプロセス自動化と標準化:
    • 目的: カイコを用いた受託開発・製造(CDMO)案件の受諾から納品までのワークフローをデジタル化し、標準化します。
    • 期待される効果: 受託案件ごとの工数見積もり精度が向上し、提案リードタイムが短縮されます。これにより、製薬企業からのRFP(提案依頼)への迅速な対応が可能となり、受注機会の最大化に繋がります。
    • 実現可能性: プロジェクト管理ツール(例:Jira, Asana)を導入し、各工程のSOP(標準作業手順書)と連携させることで実現可能です。