テクノマセマ - 2026年3月期<第26期>第2四半期(中間期)決算説明会資料 ★★

基本情報

2026年3月期<第26期> 第四半期(中間期)決算説明会資料

2025年11月26日

アジェンダ

  1. 事業概要
  2. 第2四半期(中間期)決算の概要
  3. 主要な売上指標の推移
  4. 通期業績見通し
  5. 2026年3月期の課題と進捗
  6. 当社技術のご紹介

事業概要

当社の基幹業務について

新しい独自の技術を生み出し、それらを用いて(アルゴリズム)、国際標準規格に準拠した映像・音響関連の製品・技術を開発しています(画像・音響)。

特徴:
* 高圧縮率
* 高画質
* 低消費電力量
* 低遅延

DMNAとは

(※DMNAに関する具体的な説明文が欠落しているため、見出しのみ残します。)

ビジネスモデル

当社は、独自のコンピュータアルゴリズムDMNAを用いて高品質・低消費電力・低遅延のIP・ソリューションを開発し、国内外のメーカー様にライセンス提供または販売しています。

TMC $\rightarrow$ メーカー様 $\rightarrow$ ユーザー様

  • ライセンス:ユーザー企業様(2ch小型版など)
  • 購入代金
  • ライセンス料
  • ロイヤルティ料
  • 製品販売

当社事業の特徴

  1. 独自技術により差別化された製品
    「DMNA」を核とした独自アルゴリズム
  2. 利益逓増型の収益構造
    ライセンス/ロイヤルティ・モデルを主体とした収益力
  3. 全世界に展開可能
    国際標準規格準拠、日本発の映像/音響製品
  4. 事業領域拡大による収益力の向上

第2四半期決算の概要

業績の推移

  • 売上高:前年同期比49.3%増
    ライセンス事業、ソリューション事業ともに大幅増加
  • 損益面:売上高の伸長と経費圧縮で損益面も赤字幅大幅縮小

損益計算書(2025年4月1日~2025年9月30日)

(※表データは省略)

貸借対照表(2025年9月30日)

(※表データは省略)

主要な売上指標の推移

売上の内訳(事業区分別)

  • ソフトウェアは前年同期比72%増・・・イニシャル(4件)、ロイヤルティともに伸長
  • ハードウェアは前年同期比49%増・・・2件のライセンス案件獲得、ロイヤルティも増加
  • ソリューションは前年同期比36%増・・・防衛装備品向け堅調、装置物販売も5件の新規案件獲得

売上の内訳(対象市場別)

  • その他向けウエイト増加は2件のハードウェア案件獲得が要因。
  • カメラ向けウエイト減少はロイヤルティは堅調ながら開発案件減少が主因。

通期業績見通し

2026/3期通期業績見通し

(※表データは省略)

  • ソフトウェアライセンス=車載機器、音声認識、携帯端末、配信システム向け中心に需要見込む
  • ハードウェアライセンス=デジカメ、宇宙関連、表示装置向け中心にH.265/H.264Multi、JPEG XS、固定長見込む

部門別見通し

(※表データは省略)

2026/3期 課題と進捗

2026年3月期における課題と進捗

1. 東証上場維持基準適合への対応
(1)2026年3月期が基準適合への最終期(改善期間)
* 現状の不適合項目は流通株式時価総額10億円
* 流通株式時価総額が10億円を超える株価は795円程度
(2)基準適合への対応策
* 株価回復の基礎となる売上拡大、利益の安定計上策(具体策とその進捗は次ページ)
* 関係各機関ととり得る施策を検討
* 上記施策実施の可否、時期は、業績動向、財務状況、ステー

2026年3月期における課題と進捗

2. 売上拡大
(1)ライセンス事業:H.265&H.264Multi/固定長/認識率向上SW案件の獲得
⇒H.264HW案件、固定長案件、H.264SW案件、MP3案件を各1件獲得
(2)ソリューション事業:市場ニーズを先取りした新製品開発
⇒クラウド対応版映像伝送装置の開発着手、超低遅延を実現するネットワーク/通信技術の検討開始

3. 営業・開発の連携強化による海外ビジネス対応と案件数拡大
⇒訪台、訪中の定期化進め見込み案件複数発掘も実案件は未獲得

4. 顧客接触の量的・質的向上と価値の訴求強化
⇒Webページ・コンテンツの充実と見込み客訪問回数増による案件発掘

当社技術のご紹介

当社技術のご紹介(一部)

車載用 2ch ハンズフリーソフトウェア

<概要>
* 車載用2chハンズフリーソフトウェアは、運転席または助手席の方向に指向性を形成するビームフォーミング機能を特徴とする車載用ソフトウェアです。
* エコーキャンセラやノイズサプレッサなどのハンズフリー通話に必要な機能群にビームフォーミングを追加したことにより、音声指示による各種操作のための音声認識率向上に有用です。

<特長>
* TMC独自の音声処理技術を使用しているためパテントフィーが発生せず、量産コストが抑えられます。
* エコーキャンセラは、シングルトーク時に約60dBのエコー消去性能があり、ダブルトーク時でもスイッチング感がないため、自然な会話が可能です。
* ノイズサプレッサによるSNR改善により、通話における音声明瞭度 (Speech Intelligibility) の向上が図れます。
* ビームフォーミングは、特定方向(運転席または助手席)に指向性を形成し、それ以外の方向から到来する音(ロードノイズなど)

ご清聴ありがとうございました。

投資判断(AI生成)

投資評価: ★★

評価の理由:
今回の決算資料からは、売上高が前年同期比で大幅に増加(49.3%増)し、赤字幅が縮小しているというポジティブな側面が見られます。特にソフトウェア、ハードウェア、ソリューションの各セグメントで成長が見られ、ライセンス/ロイヤルティモデルによる利益逓増型のビジネスモデルが機能し始めている兆候があります。

しかし、成長の持続性には懸念が残ります。売上高の増加はあったものの、具体的な利益水準やROE/ROAの推移が不明瞭です(資料に数値が欠落しているため)。また、最大の課題として「東証上場維持基準適合への対応」が挙げられており、特に「流通株式時価総額10億円」という基準を満たせていない状況は、企業価値評価において深刻なリスクです。株価回復の基礎となる売上拡大・利益安定化が最終期であるにもかかわらず、具体的な進捗が不明瞭です。

海外ビジネスの拡大(訪台、訪中)も進んでいるものの、実案件獲得には至っておらず、成長の確実性に欠けます。技術的な優位性(高圧縮率、低遅延など)は示されていますが、それが収益に結びつくまでのタイムラグや、競合に対する優位性の持続性についてはデータが不足しています。

投資判断の根拠:
保有(中立)。売上成長の兆候とビジネスモデルのポテンシャルは評価できますが、上場維持基準への対応という喫緊の課題が未解決であり、財務の健全性(利益率、ROEなど)が不明確なため、積極的な買い材料とは判断できません。現状維持で、今後の上場維持基準適合に向けた具体的な進捗と、利益率の改善を確認する必要があります。

重要なポイント:
1. 上場維持基準適合の緊急性:流通株式時価総額10億円未達は、企業活動に大きな制約をもたらす重大なリスクである。
2. ライセンス/ロイヤルティ収益の安定性:売上増の要因がイニシャルフィーなのか、継続的なロイヤルティなのかの明確な区別が必要。
3. 海外案件の具体化の遅れ:訪台・訪中による見込み案件発掘はあるものの、実案件獲得に至っていない点は懸念材料。
4. 技術優位性の収益化:独自技術(DMNA)が競合に対してどの程度の価格決定力や市場シェアをもたらしているかの情報が不足している。

会社への質問(AI生成)

[流通株式時価総額10億円の基準適合に向けた具体的な株価回復戦略と、その進捗状況について詳細を教えてください。特に、上場維持基準適合が最終期であるにもかかわらず、具体的な施策の実行可否や時期が未定である点について、経営陣の具体的なコミットメントを確認したいです。]

[ソフトウェアライセンス事業におけるH.265/H.264Multi案件の獲得状況について、前年同期比で増加した要因が、新規顧客獲得によるものか、既存顧客のライセンス範囲拡大によるものか、具体的な内訳を教えてください。]

[ソリューション事業における防衛装備品向け案件の安定性と、新規の装置物販売5件の具体的な内容(顧客層、単価水準、継続性)について教えてください。これらの案件が今後の収益の柱として持続可能か評価したいです。]

売上倍増のための施策(AI生成)

施策名 成功率(%) インパクト 評価コメント
既存ライセンス顧客への高付加価値オプション追加販売 70% A 既存顧客(特にハードウェアメーカー)に対し、DMNA技術をベースとした「超低遅延」や「特定環境下での高精度認識」などの付加価値オプションをパッケージ化し、ロイヤルティ単価を引き上げる。成功の鍵は、オプションの技術的優位性と導入コストのバランス。
重点市場(車載・配信)における標準化団体への積極的関与と技術採用の推進 60% S 国際標準規格準拠を強みとしているため、主要な標準化団体(例:車載通信、映像伝送)への技術提案を強化し、DMNA技術の採用を促進する。標準化されれば、ライセンス収入が爆発的に増加する可能性がある。
ソリューション事業における「クラウド対応版映像伝送装置」の早期市場投入と初期導入企業への優遇措置 75% A 課題として挙げられている新製品開発を加速し、初期導入企業に対しては割引や共同開発の形で導入を促す。これにより、ソリューション事業の売上基盤を強化し、ロイヤルティ収入の種を蒔く。
海外(特にアジア)の特定大手メーカーとの戦略的提携の締結 50% B 訪台・訪中の成果を具体的な提携契約に結びつける。単なるライセンス供与ではなく、共同開発や販売代理店契約など、より強固な関係を構築し、海外市場での売上を早期に立ち上げる。

最優先戦略(AI生成)

最優先戦略:既存ライセンス顧客への高付加価値オプション追加販売

この企業は「利益逓増型の収益構造」と「ライセンス/ロイヤルティ・モデル」を強みとしており、売上を倍増させるためには、新規顧客獲得だけでなく、既存顧客からの収益最大化が最も確実かつ効率的です。特に、上場維持基準適合が最終期であり、短期的な業績改善が求められる状況下では、成功率が高く、インパクトのある施策が優先されます。

施策の具体化:
現在のDMNA技術は「高圧縮率」「高画質」「低消費電力」「低遅延」を特徴としています。これらの技術的優位性を、既存のライセンス契約に含まれていない「高付加価値オプション」としてパッケージ化し、既存顧客(メーカー)に対してアップセルを図ります。

例えば、車載分野では「ビームフォーミング機能付きハンズフリーソフトウェア」が挙げられていますが、これを「特定環境下でのノイズ耐性向上」や「AI処理との連携機能」といった形でモジュール化し、追加ロイヤルティを課すモデルを構築します。

成功の要因と前提条件:
成功の鍵は、オプションの技術的優位性が顧客の製品競争力向上に直結すること、そしてオプション導入のコスト(開発リソースとライセンス料)が、顧客が得られるメリットを上回らないことです。経営陣は、技術的な優位性を具体的なコスト削減や製品付加価値向上に翻訳し、営業部門がそれを的確に訴求できる体制を構築する必要があります。

期待される効果:
この戦略は、新規顧客開拓に比べてリードタイムが短く、既存の信頼関係を基盤に進められるため、比較的高い成功率(70%)が見込まれます。ロイヤルティ単価の上昇は、利益率の改善にも直結し、上場維持基準適合に向けた財務状況の安定化に大きく貢献します。

ITコンサルからの提案(AI生成)

提案するITコンサルティング支援は、主に既存のライセンス顧客へのアップセルを加速させ、収益性を高めるための技術基盤強化と業務効率化に焦点を当てます。

  1. ライセンス管理・収益認識プラットフォームの刷新と自動化

    • 目的と効果: 現在のライセンス/ロイヤルティ収益構造の複雑性を解消し、収益認識の精度と速度を向上させます。特に、新規オプションの追加販売や、顧客ごとの利用状況に応じた従量課金モデル(もし導入する場合)に対応できる柔軟なプラットフォームを構築します。
    • 実現可能性: 既存の契約管理システムと連携し、DMNA技術の利用実績データを自動収集・分析する仕組みを導入します。これにより、営業部門は「どの顧客がどのオプションを追加すべきか」をデータに基づいて特定でき、アップセルの成功率が向上します。
  2. 技術開発プロセスの標準化とDevOps導入による開発リードタイム短縮

    • 目的と効果: 課題として挙げられている「新製品開発」や「技術検討」のスピードを向上させ、市場ニーズへの対応力を高めます。特に、車載や防衛装備品など要求の厳しい分野では、開発プロセスの透明性と再現性が不可欠です。
    • 実現可能性: 独自アルゴリズム(DMNA)のコア部分と、顧客向けカスタマイズ部分を明確に分離し、CI/CDパイプラインを導入します。これにより、オプション機能の迅速なリリースや、顧客からのフィードバックを反映した改修サイクルを短縮し、競合に対する技術的優位性を維持・強化します。
  3. グローバル案件発掘・管理のための統合CRM/SFAシステムの導入とデータ分析基盤の構築

    • 目的と効果: 海外ビジネス対応として訪台・訪中の活動はあるものの、実案件獲得に至っていない現状を打破するため、営業活動の「量」と「質」をデータドリブンで向上させます。
    • 実現可能性: 海外拠点や営業担当者からの案件情報を一元管理し、パイプラインの進捗状況をリアルタイムで可視化します。特に、技術的な特性(例:低遅延性能が求められる顧客セグメント)に基づいた優先順位付けを行い、リソース配分を最適化することで、案件発掘からクロージングまでのリードタイム短縮を図ります。