クエスト - 2026年3月期 第2四半期決算説明資料 ★★
基本情報
- 会社コード: 23320
- 会社名: クエスト
- タイトル: 2026年3月期 第2四半期決算説明資料
- 発表日時: 2025年11月28日 16:00
- PDF URL: https://www.release.tdnet.info/inbs/140120251128510803.pdf
- YahooFinance: https://finance.yahoo.co.jp/quote/2332.T
当社概要
※パートタイマー及びアルバイト、嘱託社員等の臨時雇用人数は含まず。
2025年度 第2四半期(累計)実績
2025年度 通期業績見通し
中期経営計画(2024-26年度)の進捗
2025年度第2四半期(累計)実績業績ハイライト
連結
◼ 売上高は期初計画に対し順調に推移、利益は前年同期を下回る
✓ 売上高は、87億85百万円、通期計画進捗率52.1%
✓ 営業利益は、4億86百万円、通期計画進捗率41.2%
| 2024年度 第2四半期累計 | 2025年度 第2四半期累計 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,785 | +1,551 | +21.4% |
| 営業利益 | 496 | 486 | -10 |
| 営業利益率 | 6.9% | 5.5% | -1.4Point |
| 経常利益 | 535 | 511 | -24 |
| 経常利益率 | 7.4% | 5.8% | -1.6Point |
| 純利益 | 356 | 335 | -21 |
| EBITDA | 616 | 611 | -5 |
| EBITDA/売上高 | 8.5% | 7.0% | -1.5Point |
※EBITDA=税金等調整前当期純利益+支払利息+減価償却費+顧客関連資産償却費+のれん償却費
顧客産業別売上高(ポートフォリオ比較)
➢ 顧客産業の需給動向に応じて、適切なリソース配分を行いポートフォリオマネジメントを実践
➢ 2社連結比較では、重点強化領域が増加。セプト社連結効果により、安定成長領域も伸長
| 重点強化分野顧客: |
|---|
| 第2四半期累計 48% 39% 11% 81億円 (2社連結) セプト(7.0億円) を除く 半導体分野顧客の 新規案件拡大 |
顧客産業別売上高(ポートフォリオ比較)
➢ 対前年同期では重点強化領域分野 社会課題解決分野が拡大
1-4.営業利益の増減要因(前年同期比較) 連結
➢ 創立60周年記念活動費用、セプト子会社化に伴う内部統制強化等一時的なコストが発生
➢ 一時的コストを含め当期計画に織り込み済みであり、通期業績予想に対しての進捗は想定通り
1-5.従業員数の推移
連結
■ 従業員数
※ 嘱託社員やパート等の臨時雇用社員を含みます
| クエスト |
|---|
| クエスト +エヌ・ケイ +セプト |
2025年度 通期業績見通し
➢ 現時点において、計画通りに進捗しており、期初公表値を維持
➢ 創立60周年関連費用、子会社化に伴う一時的なコスト等は当期計画に織り込み済
| 2025年度 通期(予想) |
上期実績 | 対通期予想 進捗率 |
|
|---|---|---|---|
| 売上高 | 16,860 | 8,785 | 52.1% |
| 営業利益 | 1,180 | 486 | 41.2% |
| 営業利益率 | 7.0% | 5.5% | - |
| 経常利益 | 1,240 | 511 | 41.2% |
| 経常利益率 | 7.4% | 5.8% | - |
| EBITDA | 1,439 | 611 | 42.5% |
| EBITDA/売上高 | 8.5% | 7.0% | - |
※EBITDA=税金等調整前純利益+支払利息+減価償却費+顧客関連資産償却+のれん償却費
株主還元方針
年間配当金の推移
2025年3月期 創立60周年記念配当を含み、一株当たり: 58 円(普通配当53円、記念配当5円)
2026年3月期 一株当たり: 55 円(普通配当を 2円増配予定 )
配当水準(目安)
連結配当性向 35 %以上
DOE 4.0 %以上
株主還元に対する基本的な考え方
中期経営計画(2024-26年度)の進捗
第2期・中期経営計画(2024-26年度)
Quest Vision2030に向け、第2期となる中期経営計画期間(2024-26年度)において、高収益体質への変革、成長に向けた未来投資、成長を支える基盤構築に取り組んでまいります。
Quest Vision 2030
【補足資料】中期経営計画(2024-26年度)
セプトの連結子会社化も寄与し、主要な数値計画は前倒しで達成の見込み
事業成長戦略の考え方
コアサービスで培った業務ノウハウからソリューションサービスを拡大
「安定収益の確保」と「高付加価値の創出」を両立
| 安定収益の確保 | 安定収益の確保 |
|---|---|
| 2023 | 2026 |
事業トピックス
①セプトとの統合シナジー創出に向けた状況
優良な顧客基盤と おもてなしITサービス
コアサービス
若く伸びしろのある 技術者集団
②【半導体】拠点を新設 拡張し、さらなる事業拡大へ
半導体分野顧客との連携を一層強化し、さらなる事業拡大へつなげるために
- 2025年8月 岩手県北上市に新たな事業拠点の新設
- 2025年10月 四日市事業所の拡張移転を実施
コアサービス
ジョブチャレンジ制度(社内公募)の活用や 市況の動向に応じたリソースの追加投入を実施
若手社員が移転プロジェクトに参画し 働きがいある職場づくりへのアイデアを広げる
③【データAI】お客様 パートナーとの共創案件実績
ソリューションサービス
データやAIに関連する実績を着実に積み上げ、事業の強みとしての確立を目指す
お客様やアライアンスパートナーとの共創実績(一例)
工場内ナレッジ活用のための コードリファクタリング 部材の在庫推移可視化
生成AI環境構築 &仕様書の自動生成
レガシーシステムの コードリファクタリング
成果を体系化し、「ソリューション」として発展
④【インフラ セキュリティ】サービスリニューアル
ソリューションサービス
クラウド型マネージドサービスのサービスラインナップである SOCが「伴走型セキュリティ運用支援サービス」としてリニューアル
※ SOCとは、「セキュリティ・オペレーション・センター」の略です。
New Growth, Go Quest
投資先として選ばれる企業へ
成長を積み上げてきた当社の強み
事業における最大の強み
投資判断(AI生成)
投資評価: ★★
評価の理由:
売上高は前年同期比で21.4%増と堅調に成長しており、中期経営計画の進捗も順調であると報告されています。特に、重点強化分野である半導体分野顧客の新規案件拡大や、セプト社の連結効果が寄与している点は評価できます。
しかし、売上成長率(+21.4%)に対して、営業利益が前年同期比で2.1%減少し、営業利益率が1.4ポイント悪化している点が重大な懸念材料です。経営陣は、創立60周年記念活動費用や、セプト子会社化に伴う内部統制強化などの「一時的なコスト」が原因であると説明していますが、売上成長に伴う利益率の低下は、コスト構造の効率性や価格決定力に構造的な問題がある可能性を示唆します。
また、EBITDAマージンも1.5ポイント低下しており、一時的コストを除いても、収益性の悪化傾向が見られます。中期経営計画では「高収益体質への変革」を掲げていますが、現状はその逆行が見られます。通期見通しは据え置きですが、上期実績の利益率の悪化が下期で改善する明確な根拠が示されていません。
ROEやROAなどの収益性指標に関する情報が不足しており、資本効率の評価が困難です。財務の健全性を示す負債比率などの情報も開示されていません。
投資判断の根拠:
保有(中立)。売上成長は評価できるものの、利益率の悪化が深刻であり、経営陣の説明する「一時的コスト」が利益圧迫の主因であるかどうかの確証が得られません。中期経営計画の進捗は順調とされていますが、収益性の改善が見られない限り、投資魅力は限定的です。
重要なポイント:
1. 売上高は成長しているが、営業利益率が前年同期比で1.4ポイント悪化している点。
2. 経営陣は利益減を「一時的コスト」と説明しているが、その具体的な内訳と下期以降の改善見通しが不明確である点。
3. 中期経営計画で掲げる「高収益体質への変革」と現状の収益性悪化の乖離。
4. 資本効率(ROE, ROA)や財務健全性に関する情報が不足している点。
会社への質問(AI生成)
売上高が21.4%増加しているにもかかわらず、営業利益が前年同期比で2.1%減少した主な要因について、一時的コスト(60周年記念費用、内部統制強化費用)を除いた場合の、本質的な収益性の変化(粗利率、販管費率)を具体的に教えてください。
中期経営計画で掲げる「高収益体質への変革」に向け、第2四半期累計で営業利益率が1.4ポイント悪化した要因を、セグメント別(コアサービスとソリューションサービス)に分解し、今後の改善ロードマップを具体的に示してください。
半導体分野顧客の新規案件拡大が売上成長の柱となっていますが、この分野における競合他社との価格競争力や、プロジェクトごとの平均利益率の推移について、具体的なデータ(可能であれば)を交えて説明してください。
売上倍増のための施策(AI生成)
| 施策名 | 成功率(%) | インパクト | 評価コメント |
|---|---|---|---|
| ソリューションサービス(データAI・セキュリティ)の標準化とパッケージ化 | 70% | A | 現在「共創案件」として個別に開発しているデータAIやセキュリティサービスを、標準化されたパッケージ商品として提供することで、開発工数を削減し、利益率を改善しつつ、導入スピードを向上させる。 |
| 重点強化分野(半導体)向け専門人材の育成とリソース確保の強化 | 80% | S | 半導体分野の売上拡大が成長の鍵。既存のジョブチャレンジ制度に加え、外部からの専門人材採用と、社内育成プログラムを強化し、リソース不足による機会損失を防ぐ。 |
| 既存顧客基盤(コアサービス)からのアップセル・クロスセル戦略の高度化 | 65% | A | 安定収益基盤であるコアサービス顧客に対し、ソリューションサービス(特にセキュリティやデータ活用)の導入を体系的に提案。顧客単価の向上を目指す。 |
| M&Aによる特定技術領域の獲得と事業ポートフォリオの強化 | 50% | B | 成長分野(AI、セキュリティ)における技術力や顧客基盤を持つ中小企業を戦略的に買収し、既存事業とのシナジーを追求する。 |
最優先戦略(AI生成)
最優先戦略:重点強化分野(半導体)向け専門人材の育成とリソース確保の強化
現在の決算資料から読み取れる最も重要な成長ドライバーは、半導体分野顧客の新規案件拡大です。売上高の成長率は高いものの、利益率の悪化が懸念されており、これはリソースの逼迫や、案件獲得に伴うコスト増が原因である可能性があります。売上を倍増させるためには、この成長ドライバーを最大限に活用し、かつ収益性を維持・向上させることが不可欠です。
この戦略の成功率は80%と高く設定しましたが、これは既存の「ジョブチャレンジ制度」や「リソースの追加投入」といった経営陣の意図と合致しており、実行可能性が高いと判断したためです。
具体的な施策としては、まず半導体分野に特化した専門技術者の育成プログラムを早急に立ち上げ、既存の技術者リソースを効率的に再配置する必要があります。特に、岩手県北上市や四日市事業所の拡張計画と連動させ、採用と育成を連動させることが重要です。
また、人材確保においては、単に人数を増やすだけでなく、プロジェクトごとの利益率を維持・向上させるために、専門性の高い人材を確保し、高付加価値な案件に集中投下する必要があります。これにより、売上成長を維持しつつ、利益率の悪化傾向を食い止めることが期待されます。この戦略は、中期経営計画で掲げられている「成長に向けた未来投資」の中核をなすものであり、売上倍増の実現に向けた最も確実な柱となります。
ITコンサルからの提案(AI生成)
1. 専門人材育成のためのAI駆動型スキルマッピング・学習プラットフォーム導入
目的:半導体分野に特化した専門人材の育成速度と質を向上させる。
支援内容:既存の従業員スキルデータと、半導体分野で求められる最新技術要件をAIで分析し、個々の従業員に最適化された学習パスを自動生成するプラットフォームを導入します。これにより、属人的な育成から脱却し、育成コストを最適化しながら、必要なスキルを持つ人材を迅速に確保します。
2. プロジェクトリソース配分最適化システムの構築
目的:売上成長に伴うリソース逼迫と利益率低下を防ぐため、プロジェクトへの人員配置を最適化する。
支援内容:全プロジェクトの進捗、リソース稼働率、想定利益率をリアルタイムで可視化するダッシュボードを構築します。これにより、経営層はどのプロジェクトにリソースを集中させるべきか、どのプロジェクトで利益率が悪化しているかを即座に把握し、迅速な意思決定が可能になります。
3. 業務ノウハウの体系化・ナレッジベースの構築
目的:コアサービスで培ったノウハウをソリューションサービスへ横展開する際の属人性を排除し、効率化を図る。
支援内容:各プロジェクトで得られた成功事例やベストプラクティスを構造化し、検索可能なナレッジベースを構築します。これにより、新規プロジェクトの立ち上げ期間を短縮し、標準化されたソリューション提供の基盤を強化します。


