CSランバー - 2026年5月期第2四半期決算説明会資料 ★★

目次

基本情報

会社概要

(2025年11月末現在)

シー・エス・ランバーのあゆみ

木材を熟知する材木店から、木造建築のトータルサービス企業へ

東京証券取引所スタンダードに移行

2026年5月期 第2四半期決算概要

  • 売上10,096百万円(前年同期比+2.5%)、経常利益514百万円(同△37.0%)、中間純利益383百万円(同△32.4%)
  • 前年同期比減益の要因は主にプレカット事業の需要低下と価格競争激化によるもの。
  • 建築請負事業や不動産賃貸事業は増収増益。
項目2025年5月期 第2四半期 実績2026年5月期 第2四半期 実績前年同期比
売上高9,852 百万円 (100.0%)10,096 百万円 (100.0%)243 (2.5%)
プレカット7,539 (76.5%)7,193 (71.3%)△345 (△4.6%)
建築請負2,159 (21.9%)2,817 (27.9%)658 (30.5%)
不動産賃貸544 (5.5%)630 (6.2%)86 (15.8%)
その他148 (1.5%)148 (1.5%)0 (△0.4%)
粗利益2,127 (21.6%)1,907 (18.9%)△219 (△10.3%)
プレカット1,566 (15.9%)1,209 (12.0%)△356 (△22.8%)
建築請負240 (2.4%)351 (3.5%)111 (46.3%)
不動産賃貸291 (3.0%)332 (3.3%)41 (14.1%)
その他16 (0.2%)16 (0.2%)0 (△3.7%)
販売費及び一般管理費1,268 (12.9%)1,327 (13.1%)58 (4.6%)
営業利益(セグメント利益)859 (8.7%)580 (5.7%)△278 (△32.4%)
プレカット413 (4.2%)25 (0.3%)△388 (△93.7%)
建築請負112 (1.1%)189 (1.9%)77 (69.1%)
不動産賃貸288 (2.9%)324 (3.2%)36 (12.6%)
その他△9 (△0.1%)4 (0.0%)14 (-)
経常利益816 (8.3%)514 (5.1%)△301 (△37.0%)
親会社株主に帰属する当期中間純利益567 (5.8%)383 (3.8%)△183 (△32.4%)

※その他事業には、不動産販売事業を区分しております。 ※セグメント調整額を除いております。

2026年5月期 第2四半期業績推移

  • 新設住宅着工戸数の減少や2025年4月の建築基準法の改正に伴う建築着工遅延等、経営環境が引き続き厳しいなか、
  • 「材工」一体での提供、建築請負事業の対応部署強化等により、売上高は微増。
  • 利益面では、賃貸物件取得による賃料収入増加がある一方、プレカット事業は需要低下と価格競争が激化しており、利益率改善が課題。

※「材工」建築資材と建て方工事
「建て方工事」現場で建物の主要な構造材を組立てること。木造住宅では、土台の据付から柱、梁、棟上げまでの作業工程。

  • 原材料価格やエネルギー価格・物流コストの上昇
  • 新設住宅着工戸数の減少(2年連続の80万戸割れ)などによる、競合先との受注競争の激化

2026年5月期 第2四半期 プレカット事業(前年同期比)

  • 新設住宅着工戸数の減少影響と受注競争激化による出荷棟数減少やプレカット販売価格の低迷に伴い、売上高および利益が前年同期比減少。出荷棟数増加と利益率改善が課題。

売上高・セグメント利益

受注競争が激化するの中、材工による営業活動に注力

2026年5月期 建築請負事業(前年同期比)

  • 2025年10月建設事業部幕張事業所を新設。県内案件の取り組みを強化。
  • 既存取引先への受注数増加に向けた営業強化や新規先開拓、受注時の採算性改善等により増収増益。
  • 介護施設や保育園など大型木造施設の受注が拡大。

受注・完工・受注残

売上高・セグメント利益

大型(50坪以上)木造住宅・施設

売上高 セグメント利益

2026年5月期 第2四半期 不動産賃貸事業(前年同期比)

  • 既存物件に加えて、新規7物件取得により賃料収入が増加した結果、増収増益。

売上高・セグメント利益 賃貸及び管理棟数

保育所23物件 福祉施設等39物件から安定した賃貸収入

2026年5月期 第2四半期 営業利益の増減(前年同期比)

  • 営業利益減少の主要因は、プレカット事業における1棟当たり利益減少による影響。一方で、建築請負事業においては、大型木造施設の受注増加より1棟当たり利益は大きく改善。不動産賃貸事業における賃料増加も利益増加に寄与。

2026年5月期 第2四半期 貸借対照表

  • 有形固定資産増加は賃貸物件の新規取得が要因。
  • 物件取得資金調達により、長期借入金は1,531百万円増加。
  • 短期借入金は圧縮し300百万円減少。
項目2025年5月期 実績2026年5月期 第2四半期 実績前期末比
資産合計26,938 百万円 (100.0%)28,702 百万円 (100.0%)1,764 (6.5%)
流動資産9,569 (35.5%)9,225 (32.1%)△344 (△3.6%)
現金及び預金5,045 (18.7%)4,875 (17.0%)△170 (△3.4%)
受取手形、売掛金及び契約資産3,275 (12.2%)3,203 (11.2%)△72 (△2.2%)
商品及び製品69 (0.3%)51 (0.2%)△17 (△25.7%)
販売用不動産330 (1.2%)239 (0.8%)△90 (△27.5%)
仕掛品261 (1.0%)375 (1.3%)114 (43.7%)
原材料及び貯蔵品481 (1.8%)425 (1.5%)△56 (△11.6%)
その他106 (0.4%)54 (0.2%)△51 (△48.6%)
固定資産17,368 (64.5%)19,477 (67.9%)2,108 (12.1%)
有形固定資産16,427 (61.0%)18,537 (64.6%)2,109 (12.8%)
無形固定資産197 (0.7%)268 (0.9%)70 (35.6%)
投資その他の資産743 (2.8%)962 (3.4%)218 (29.4%)
負債合計15,649 (58.1%)17,141 (59.7%)1,492 (9.5%)
流動負債7,937 (29.5%)7,761 (27.0%)△176 (△2.2%)
支払手形及び買掛金3,646 (13.5%)3,709 (12.9%)63 (1.7%)
短期借入金2,200 (8.2%)1,900 (6.6%)△300 (△13.6%)
1年内償還予定の社債230 (0.9%)185 (0.6%)△45 (△19.6%)
1年内返済予定の長期借入金554 (2.1%)727 (2.5%)172 (31.2%)
未払法人税等202 (0.8%)193 (0.7%)△9 (△4.7%)
その他1,103 (4.1%)1,045 (3.6%)△57 (△5.2%)
固定負債7,711 (28.6%)9,380 (32.7%)1,668 (21.6%)
長期借入金6,620 (24.6%)8,152 (28.4%)1,531 (23.1%)
リース債務135 (0.5%)303 (1.1%)167 (124.0%)
その他955 (3.5%)925 (3.2%)△30 (△3.2%)
株主資本合計11,177 (41.5%)11,412 (39.8%)235 (2.1%)
純資産合計11,289 (41.9%)11,560 (40.3%)271 (2.4%)
負債純資産合計26,938 (100.0%)28,702 (100.0%)1,764 (6.5%)

2026年5月期第2四半期 キャッシュ・フロー

  • 営業キャッシュフローマージン(営業CF/売上高×100)は8.4%、前年同期より3.2ポイント低下。
  • 積極的な投資(賃貸物件取得等)と余剰資金の積上げ(定期預金)により、投資活動によるキャッシュフローは2,348百万円の使用。
  • 財務活動によるキャッシュフローは、主に賃貸物件取得時の資金調達により1,006百万円の獲得。
項目2025年5月期第2四半期実績2026年5月期第2四半期実績
営業活動によるキャッシュフロー1,146 百万円851 百万円
投資活動によるキャッシュフロー△1,891 百万円△2,348 百万円
財務活動によるキャッシュフロー1,289 百万円1,006 百万円
現金及び現金同等物の増減額540 百万円△482 百万円
現金及び現金同等物の期首残高5,122 百万円3,311 百万円
現金及び現金同等物の中間期末残高5,663 百万円2,829 百万円
項目2025年5月期第2四半期実績2026年5月期第2四半期実績
固定資産の取得による支出△1,885 百万円△1,816 百万円
減価償却費204 百万円264 百万円

2026年5月期 通期業績予想

項目2025年5月期 実績2026年5月期 期初予想2026年5月期 修正予想前期比
売上高206.7億円221億円221億円106.9 %
経常利益16.8億円11億円8.0億円65.5 %
経常利益率8.1 %5.0 %--
純利益11.5億円---

2026年5月期 通期業績予想

  • 2026年5月期は、売上高は全同期比106.9%、営業利益は同67.6%と予想。

売上高 営業利益

2026年5月期 通期業績予想(セグメント別)

  • 建築請負事業及び不動産賃貸事業は、前期比増収増益見込み。
  • 主力のプレカット事業については、収益環境の回復には時間を要することから、前期比で大幅な減益となる見込み。

2026年5月期 通期業績予想

プレカット事業
プレカット棟数 5,670棟 103.4%
プレカット坪数 237千坪 106.8%
建て方棟数 862棟 114.2%
トラック保有台数 26台 123.8%

不動産賃貸事業
保育所賃貸数 23物件 109.5%
福祉施設・アパート等賃貸数 40物件 117.6%

不動産販売事業
販売区画数 30区画 230.8%

建築請負事業
建築完工 220棟 125.7%
大型木造施設 20棟 200.0%

株主還元

中期経営計画2028

シー・エス・ランバー VISION 2032(50期)

Customer Satisfaction through Lumber 木材を通じて顧客に満足戴ける取引に徹する

社是・経営理念
一、我社は、木造住宅資材の販売流通を通して社会に貢献する。
二、我社は、顧客満足と会社の繁栄、社員の幸福を一致させる。
三、我社は、数値に基づく行動と現場主義の徹底を行動原理とする。

目指す将来像
創業50周年(2032年)を迎えるシー・エス・ランバーグループの目指す将来像

目指す将来像 ー VISION 2032(50期)

高品質なプレカット製品の提供を通じた顧客満足の追求
賃貸事業からの安定的な収益を背景に創意工夫を通じて進化

プレカット販売を基盤としつつ、プレカット販売の枠にとらわれることなく創意工夫で多様な収益源を創りながら、事業の拡大、成長を続ける企業集団を目指す。

基盤となるプレカット販売では、
建て方提案を伴う『材工』での販路拡大
サイディングプレカットへの参入
工場の無人化に挑戦

中期経営計画2028 将来像へ向けた戦略

2026年5月期(44期)
木造建築の推進 住宅建築の拡大 大型木造施設分野でのステップアップ 経営安定化に向けた賃貸事業の維持・拡大 プレカットの拡大・深化 ・顧客基盤の強化、安定出荷 ・徹底的な歩留り追求 ・加工機械無人化への挑戦 ・大工職人・ドライバーの育成 ・工場の拡大、分散

中期経営計画2028 経営目標

  • 着工戸数が減少して行く中、木材価格の低下、競合他社との競争が激しくなっており、増収と安定的な利益確保を進め、2032年には経常利益率 12%以上、自己資本利益率 10%以上の利益率を維持できる企業を目指します。
項目2025年5月期 実績2028年5月期 目標
売上206億円安定的な利益水準の維持
経常利益16.8億円10.0% 以上
純利益11億円投資余力の増強
経常利益率8.1%企業価値の向上
  • 既存保育所の借入金を7年以内に返済 ⇒ 2024年5月達成済
  • 賃貸不動産投資を継続しつつ、借入金の返済を推進 ⇒ 有利子負債25億円未満

中期経営計画2028 プレカット事業 / 建築請負事業

項目2025年5月期2028年5月期
プレカット坪数222千坪249千坪
トラック保有台数21台30台
プレカット棟数760棟
建築完工10物件15物件
建て方棟数非住宅物件-

中期経営計画2028 不動産賃貸事業 / その他事業

不動産賃貸事業
保育所賃貸数 21物件
福祉施設賃貸数 3物件
アパート等賃貸数 31物件

不動産販売事業
販売区画数 62区画

新規事業
建材販売 7億円
サイディング -

不動産賃貸事業
保育所賃貸数 23物件
福祉施設賃貸数 3物件
アパート等賃貸数 48物件

中期経営計画2028 経営基盤戦略

  • 『企業は人なり』の言葉通り、弊社の未来を切り拓く力を育てます。

中期経営計画2028 投資計画

  • 安定収益源の確保に資する不動産賃貸事業への積極投資の継続と『材工』の担い手となる人材の育成。

事業概要

国内の木材価格動向と当社プレカットの販売価格(1棟当たり平均)

当社プレカットの販売価格(1棟あたり平均)(単位:千円、棟あたり)

国内の木材価格動向(単位:円、㎥あたり、構造用合板は12㎜厚100枚あたり)

事業系統図

(不動産販売)

プレカット製品の配送

不動産賃貸

不動産販売

プレカット製品、ログ材の販売、製材

プレカット製品の設計

事業概要(1)プレカット事業①

在来軸組工法における設計(CAD)、木材のプレカット加工及び販売
ツーバイフォー工法における設計、木材のプレカット加工、パネルの製造及び販売

「木造建築の主要2工法に対応」した加工・販売

在来軸組工法(山武工場) ツーバイフォー工法(東金工場)

事業概要(1)プレカット事業②

北欧などからの製品輸入が中心のログハウスプレカット事業に参入(2019年)
カントリーテイストのある木造家屋が都市部住宅街にも建ち始めている傾向を捉え、ログハウスメーカーとタイアップしてプレカットを開始
在来軸組工法、ツーバイフォー工法の技術も必要とされており、親和性大

プレカット事業を軸に、建築請負事業も展開している

ATAハイブリッドトラス構法のプレカット事業に参入(2020年)
「無柱大空間を可能にした非住宅・中大規模木造トラス構法」を生んだ株式会社ATA(アタ社)様の提携プレカット工場となる
商業・工場・スポーツ施設など建物用途は多岐多様、鉄骨から木造への脱炭素の動き

事業概要(2)建築請負事業

木造戸建住宅・木造一般建築物の建築(大型木造施設等)の建築請負

当社のプレカット製品を仕入れて、木造住宅・保育所等の大型木造施設を合わせ
年間200棟の施工

病院管理棟(千葉県千葉市)
住宅型有料老人ホーム(千葉県成田市)

事業概要(3)不動産賃貸事業

長期安定契約を基本方針とした不動産賃貸及び管理

賃貸収入の推移

共同住宅(千葉県千葉市花見川区)
共同住宅(千葉県千葉市花見川区)
共同住宅(東京都江戸川区)

当社の強み(1)

付加価値を創造する木造建築のトータルサービス

 材木店経営で培った木材(業界)に関する豊富な知識を活かし、木材の仕入れから加工、建築、賃貸・販売までグループ内で行うことで、付加価値を創造

当社の強み(2)プレカット事業(在来軸組工法 山武工場)

ピッキングシステムと新式プレカット加工ラインの導入により、 高い歩留まり・生産性を実現

更なる「歩留まり追求」を目的に導入
歩留まりが約10%向上
・コンピュータ制御による在庫管理技術の向上に伴い、必要な木材のより適切な仕入れが可能となり、 材料費を削減
・材料の木材の入庫、出庫の自動化により、 生産性も向上

当社の強み(3)プレカット事業(ツーバイフォー工法 東金工場)

当社の強み(4)プレカット事業(首都圏に特化)

人口が集中する首都圏(1都4県)に絞った生産・営業拠点

展開エリアを絞ることにより
・お客様のニーズへの迅速な対応(企画・設計・アフターサービス)
・営業効率・配送効率
生産性向上によるコスト競争力

木造建築の市場動向

新設住宅着工戸数に占める木造新設住宅着工戸数の割合
工法別木造新設住宅着工戸数とツーバイフォー比率

サステナビリティ

持続可能な社会の実現に向けて

ESG

当社グループで展開している事業は、炭素を貯蔵する働きのある木材資源を有効活用していくビジネスモデルとなっており、事業の発展を通じて、地球環境の維持、特に地球温暖化防止に対して、積極的にその役割を果たしてまいります。

木材資源に関する3R活動
合法木材の利用推進
再生可能エネルギーの利用推進
省エネルギー化の促進

プレカット事業、建築請負事業において、ISO9001を取得しており、プレカット製品の設計、製造、建築物の設計、施工などの品質維持・向上を図っております。

少子化・待機児童対策
雇用形態による労働条件格差の是正
年次有給休暇の取得の促進
労働環境の多様性
多様な人材の採用
労働安全衛生・メンタルヘルス

木材に関する事業を通じて、お客様に満足して頂くとともに、株主・従業員・取引先等、すべてのステークホルダーとの良好な関係の構築による企業価値の向上を目指してまいります。

社外役員によるガバナンス
コンプライアンス推進体制
リスクマネジメント体制
内部通報制度

ESGに関する取り組みの詳細については、ホームページ等を通じて、今後、随時更新・公開してまいります。

株式会社シー・エス・ランバー

【お問い合わせ先】
株式会社シー・エス・ランバー
執行役員 管理本部 部長 上原 隆
TEL 043-213-8810
FAX 043-213-8819
URL https://www.c-s-lumber.co.jp

投資判断(AI生成)

投資評価: ★★

評価の理由は、事業構造の二極化と収益性の急激な悪化にあります。売上高は微増を維持していますが、利益面では深刻な課題を抱えています。特に、売上の約7割を占める主力事業であるプレカット事業の利益が前年同期比で9割以上減少しており、これが全体の利益を大幅に押し下げています。

建築請負事業と不動産賃貸事業は増収増益で成長していますが、プレカット事業の不振を補うには至っていません。不動産賃貸事業への積極的な投資(有形固定資産の増加と長期借入金の増加)は、将来の安定収益源を確保する意図は理解できますが、短期的な財務レバレッジを高めています。

経営陣は「材工一体」や「大型木造施設」の受注強化を成長戦略としていますが、プレカット事業の収益性悪化の根本原因(需要低下、価格競争激化)への対応策が不明確です。通期予想では、売上は微増を見込むものの、経常利益は前期比で大幅減益(65.5%)と下方修正されており、経営環境の厳しさを反映しています。

ROEやROAなどの収益性指標に関する情報が不足していますが、利益の急減から見て、これらの指標は悪化していると推測されます。中期経営計画では経常利益率10%以上を目指していますが、現状の利益率(中間期5.1%)から大きく乖離しており、目標達成の蓋然性は低いと判断します。

投資判断の根拠:
判断:保有(様子見)

現状の財務状況は、主力事業の収益性悪化により悪化傾向にあります。建築請負事業と不動産賃貸事業の成長は評価できますが、プレカット事業の構造的な問題解決が見えないため、積極的な買い材料とはなりません。一方で、不動産賃貸事業による安定収益基盤の構築が進んでおり、即座の売り材料とも言えません。現状は、プレカット事業の回復見通しと、不動産投資の成果を見極める「保有」が妥当と判断します。

重要なポイント:
1. プレカット事業の利益率急落: 売上構成比7割の事業の利益が9割減少し、企業全体の収益性を圧迫している。
2. 事業ポートフォリオの転換: プレカット事業の不振を補う形で、建築請負事業と不動産賃貸事業の比重が高まっている。
3. 財務レバレッジの上昇: 不動産投資のための長期借入金が増加し、負債比率が上昇傾向にある。
4. 通期予想の下方修正: 経常利益予想が前期比で大幅減益となっており、経営環境の厳しさが示されている。

会社への質問(AI生成)

プレカット事業の利益率が大幅に悪化しているにもかかわらず、通期予想ではプレカット事業の売上高は微増(103.4%)を見込んでいます。この売上増が利益増に繋がらない構造的な問題(価格競争激化など)について、具体的なコスト削減策や価格転嫁戦略を教えてください。

建築請負事業の利益率が大幅に改善していますが、これは大型木造施設の受注増加によるものと説明されています。この高収益な大型施設の受注が、今後も安定的に継続する見込みの根拠と、受注単価や利益率の持続可能性について教えてください。

貸借対照表において、有形固定資産が12.8%増加し、長期借入金が23.1%増加しています。これは主に不動産賃貸物件の取得によるものですが、これらの新規取得物件の平均利回りと、投資回収期間の具体的な見通しを教えてください。

売上倍増のための施策(AI生成)

施策名成功率(%)インパクト評価コメント
プレカット事業の「材工」一体型提案の強化と高付加価値化60%Sプレカット事業の収益性改善と売上拡大を両立させる最重要施策。単なる資材供給から、設計・施工まで含めたトータルソリューション提供にシフトし、価格競争から脱却する。
建築請負事業における大型木造施設(非住宅)の受注拡大70%A既存の強みである大型施設分野に特化し、受注棟数と単価を向上させる。特に、脱炭素化の流れを捉えた木造化ニーズに対応する。
不動産賃貸事業の規模拡大と安定収益の最大化80%A安定収益源である賃貸事業をさらに拡大し、プレカット事業の変動性を補完する。特に保育所や福祉施設など、安定的な需要が見込める分野に集中する。
プレカット工場の無人化・自動化による生産性向上とコスト構造改革50%B経営陣が掲げる施策だが、初期投資と技術導入の難易度が高い。成功すれば利益率改善に大きく寄与するが、短期的な売上倍増への直接的な貢献は限定的。

最優先戦略(AI生成)

最優先戦略:プレカット事業の「材工」一体型提案の強化と高付加価値化

現在の経営状況において、売上高の約7割を占めるプレカット事業の収益性悪化は、企業全体の成長を阻害する最大の要因です。中間期決算では、プレカット事業のセグメント利益が前年同期比で9割以上減少しており、このままでは通期予想の経常利益達成も困難な状況です。

この戦略の目的は、単なる木材加工品の供給者から脱却し、顧客(工務店など)に対して「材工(資材+建て方工事)」を一体で提供するソリューションプロバイダーへと転換することです。これにより、価格競争に巻き込まれやすいプレカット単体の販売から、付加価値の高いサービス提供へとシフトし、収益性の改善を図ります。

具体的な実行内容:
1. 営業体制の再構築: プレカットの営業担当者と建築請負事業の担当者が連携し、設計段階から顧客のニーズを深く掘り下げ、最適な構造提案と資材供給をセットで提案する体制を構築します。
2. 「材工」パッケージの標準化と価格設定: 建て方工事を含めたパッケージ商品の標準化を進め、明確な付加価値に基づいた価格設定を行います。これにより、資材価格の変動リスクを吸収し、利益率を確保します。
3. 既存顧客へのクロスセル強化: 既存のプレカット顧客に対し、建て方工事や設計サポートを積極的に提案し、取引単価と利益率の向上を目指します。

成功の鍵と評価:
この戦略は、同社が持つ「材木店経営で培った木材に関する豊富な知識」と「建築請負事業のノウハウ」という強みを最大限に活かすものです。成功すれば、プレカット事業の利益率を改善し、売上高の維持・拡大に貢献します。成功率を60%と評価したのは、既存の営業組織が資材販売中心からソリューション提案型へ転換する際の組織的な抵抗や、建て方工事のキャパシティ確保が課題となるためです。しかし、売上倍増のためには、主力事業の収益構造改革が不可欠であり、最優先で取り組むべき戦略です。

ITコンサルからの提案(AI生成)

提案する施策は、最優先戦略である「プレカット事業の『材工』一体型提案の強化と高付加価値化」をITで支援し、生産性向上と意思決定の迅速化を図ることに焦点を当てます。

  • 統合型BOM(部品表)管理・設計連携システムの導入:

    • 目的: プレカット設計(CADデータ)と資材調達、建て方工事のBOMを統合し、リアルタイムで連携させる。
    • 期待される効果: 材工一体提案の際に、資材の在庫状況やコストを即座に把握し、正確な見積もりと提案が可能になる。設計変更時の手戻りを削減し、提案リードタイムを短縮する。
    • 実現可能性: 既存のCADシステムや生産管理システムとの連携が鍵となるが、歩留まり向上やコスト削減のノウハウをシステムに組み込むことで、提案の質とスピードが向上する。
  • 現場作業進捗管理・情報共有プラットフォームの構築:

    • 目的: 建築請負事業や建て方工事の進捗状況をリアルタイムで可視化し、プレカット工場や設計部門と情報を共有する。
    • 期待される効果: 現場の状況に基づいた資材の追加発注や、工程調整が迅速に行えるようになり、納期遵守率が向上する。また、現場の作業実績データを蓄積し、将来の「材工」提案における工数見積もりの精度を高める。
    • 実現可能性: スマートフォンやタブレットを活用したシンプルなインターフェースで実現可能。現場のITリテラシー向上を支援するトレーニングが必要。
  • AIを活用した需要予測・在庫最適化システムの導入:

    • 目的: 過去の受注データ、市場動向、建築請負事業の受注残データに基づき、プレカット製品の需要を予測し、原材料の仕入れと在庫を最適化する。
    • 期待される効果: プレカット事業の利益率悪化の要因である「過剰在庫」や「不適切な仕入れ」を抑制し、材料費の削減に直結する。
    • 実現可能性: 既存の販売・生産管理データ(特に歩留まり向上で得られたデータ)を活用することで、精度の高い予測モデルを構築可能。