G-グローバルセキュ - 2026年3月期 第3四半期決算説明資料 ★★★★
基本情報
- 会社コード: 44170
- 会社名: G-グローバルセキュ
- タイトル: 2026年3月期 第3四半期決算説明資料
- 発表日時: 2026年01月30日 16:00
- PDF URL: https://www.release.tdnet.info/inbs/140120260130543585.pdf
- YahooFinance: https://finance.yahoo.co.jp/quote/4417.T
決算説明資料
グローバルセキュリティエキスパート株式会社 4417
2026年1月
業績ハイライト
2026年3月期 第3四半期業績ハイライト
| 項目 | 25/3期3Q | 26/3期3Q | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 6,289百万円 | 7,807百万円 | +24.1% |
| 営業利益 | 1,167百万円 | 1,578百万円 | +35.1% |
| 四半期純利益 | 716百万円 | 998百万円 | +39.5% |
通期業績予想に対する進捗
売上高・営業利益ともに計画通りの進捗
| 項目 | 進捗率 |
|---|---|
| 売上高 | 71.0% |
| 営業利益 | 71.7% |
| 四半期純利益 | 70.5% |
売上高・営業利益 四半期推移(会計期間)
前年同期比で売上高は+24.8%、営業利益は+34.7%と計画通りに成長
わが国・民間企業・IT企業のセキュリティニーズ
わが国におけるサイバーセキュリティの課題
国や政府のサイバーセキュリティ政策
サイバーセキュリティ政策の目指すもの
民間企業におけるサイバーセキュリティの現状
IT企業に求められるセキュリティの知見
2026年3月期第3四半期事業別の業績概況
事業ドメイン
2025年3月期より「準大手・中堅・中小」、「IT企業・SIer」、「セキュリティ人材が必要な企業」の3ターゲットを明確化。それぞれのターゲットに提供するサービスをまとめて事業ドメインとして編成。
| ターゲット | 事業ドメイン |
|---|---|
| 準大手・中堅・中小 | サイバーセキュリティ事業 |
| IT企業・SIer | セキュリティ教育事業 |
| セキュリティ人材が必要な企業 | セキュリティ人材事業 |
事業内容:サイバーセキュリティ事業
準大手・中堅・中小企業向けにサイバーセキュリティ対策をワンストップで支援
- 従業員のセキュリティ意識向上
- 組織体制の構築・強化
- セキュリティ製品の導入や運用
- セキュリティインフラの構築やシステム開発
- 調査・分析、アセスメント、体制整備などワンストップで提供
- 自社ホワイトハッカーによる幅広い脆弱性診断を提供
事業内容:セキュリティ教育事業
IT企業・SIer向けにセキュリティ領域の教育を実施、IT人材の付加価値向上を支援する
事業内容:セキュリティ人材事業
企業規模を限定せずあらゆる企業のセキュリティ人材ニーズに応える。セキュリティ教育カンパニーのGSXならではのビジネスモデルを確立し、IT人材を抱えるIT企業、セキュリティ人材を必要とするお客様双方にメリットを提供
事業別売上高 四半期推移(会計期間)
| 事業 | 2024年3月期 1Q~4Q | 2025年3月期 1Q~3Q | 2026年3月期 1Q~3Q | 前年同期比 |
|---|---|---|---|---|
| サイバーセキュリティ事業 | 4,700百万円 | 5,800百万円 | 6,780百万円 | +61.7% UP |
| セキュリティ教育事業 | 1,122百万円 | 1,841百万円 | 349百万円 | +44.3% UP |
| セキュリティ人材事業 | 1,339百万円 | 1,779百万円 | 678百万円 | +55.5% UP |
※事業別売上高は内部取引消去前の数値
事業別売上総利益 四半期推移(会計期間)
| 事業 | 2024年3月期 1Q~4Q | 2025年3月期 1Q~3Q | 2026年3月期 1Q~3Q | 前年同期比 |
|---|---|---|---|---|
| サイバーセキュリティ事業 | 1,441百万円 | 2,240百万円 | 2,430百万円 | +32.0% UP |
| セキュリティ教育事業 | 389百万円 | 564百万円 | 141百万円 | +55.5% UP |
| セキュリティ人材事業 | 475百万円 | 713百万円 | 262百万円 | +32.0% UP |
営業利益増減分析 前年同期比
人的資本への投資を積極的に実施するも、それを超える成長により営業利益は前年同期比+410百万円
社員数推移
・新卒を含む社員数増加に伴う人件費増
・社員の教育研修費
| 年度 | 社員数 |
|---|---|
| 22/3期 | 118名 |
| 23/3期 | 138名 |
| 24/3期 | 154名 |
| 25/3期 | 195名 |
| 26/3期 3Q | 218名 |
- 人的資本への投資1.5億円(うち新卒社員 13名)
経常利益・四半期純利益への影響
2025年3月期より連結決算に移行。持分法適用会社株式会社ブロードバンドセキュリティ、株式会社セキュアイノベーションの損益を反映。
利益の前年同期伸長率
* 25/3期3Q累計
* 26/3期3Q累計
| 項目 | 25/3期3Q累計 | 26/3期3Q累計 | 伸長率 |
|---|---|---|---|
| 営業利益 | 1,167百万円 | 1,578百万円 | +35.1% UP |
| 経常利益 | 1,103百万円 | 1,528百万円 | +38.4% UP |
| 四半期利益 | 716百万円 | 998百万円 | +39.5% UP |
経常利益への影響
* 持分法による投資損失40百万円(主にブロードバンドセキュリティ社(6月決算)の影響)
* 支払利息13百万円
* 営業外収益7百万円(受取利息1百万円、補助金等6百万円)
四半期純利益への影響
* 持分変動損 3百万円(ブロードバンドセキュリティ社のSO行使による持分変動)
* 投資有価証券評価損2百万円(非上場株式価値の見直しによるもの)
連結P/L(累計期間)
| 項目 | 2025/3期 3Q実績(百万円) | 2026年/3期 3Q実績(百万円) | 前年同期比 増減額 | 前年同期比 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 6,289 | 7,807 | +1,518 | +24.1% |
| 売上総利益 | 2,217 | 2,840 | +622 | +28.1% |
| 売上高総利益率 | 35.3% | 36.4% | +1.1pt | - |
| 販売費・一般管理費 | 1,049 | 1,262 | +212 | +20.2% |
| 販売費・一般管理費率 | 16.7% | 16.2% | -0.5pt | - |
| 営業利益 | 1,167 | 1,578 | +410 | +35.1% |
| 営業利益率 | 18.6% | 20.2% | +1.6pt | - |
| 経常利益 | 1,103 | 1,528 | +424 | +38.4% |
| 経常利益率 | 17.6% | 19.6% | +2.0pt | - |
| 当期純利益 | 716 | 998 | +282 | +39.5% |
| EPS(円) | 47.66 | 66.42 | +18.76 | - |
※当社は、2025年6月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定してEPSを算出しております。
連結B/S
| 項目 | 2025/3期(百万円) | 2026/3期3Q(百万円) | 前期比 増減 | 前期比 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 流動資産 | 4,799 | 5,340 | +541 | +11.3% |
| 現金及び預金 | 1,385 | 1,253 | -132 | -9.5% |
| 売掛金及び契約資産 | 2,149 | 2,531 | +382 | +17.8% |
| その他 | 1,264 | 1,555 | +291 | +23.0% |
| 固定資産 | 3,341 | 3,752 | +411 | +12.3% |
| 有形固定資産 | 276 | 258 | -18 | -6.7% |
| 無形固定資産 | 98 | 114 | +16 | +16.9% |
| 投資その他の資産 | 2,966 | 3,379 | +412 | +13.9% |
| 資産合計 | 8,141 | 9,093 | +952 | +11.7% |
| 流動負債 | 3,630 | 3,708 | +77 | +2.1% |
| 買掛金 | 430 | 402 | -27 | -6.4% |
| 短期借入金 | 400 | 700 | +300 | +75.0% |
| 1年内返済予定の長期借入金 | 219 | 219 | - | - |
| その他流動負債 | 2,580 | 2,385 | -195 | -7.6% |
| 固定負債 | 1,431 | 1,377 | -53 | -3.8% |
| 長期借入金 | 1,308 | 1,143 | -164 | -12.6% |
| その他固定負債 | 123 | 233 | +110 | +90.0% |
| 純資産 | 3,078 | 4,007 | +929 | +30.2% |
| 自己資本比率 | 37.8% | 44.1% | +6.3pt | - |
経営トピックス
経営トピックス① 経営戦略の実行
日本全国の企業にセキュリティサービスを届ける
きらやか銀行との業務提携をモデルケースとした日本全国への展開
従来の主要販売経路に、地方銀行を入口としたチャネルが追加され、サービス提供機会が大きく拡大。本業務提携をモデルケースに、他の地方銀行等との提携を模索。
きらやか銀行との取組み進捗状況
山形市内のきらやか銀行本店にて「経営幹部向けサイバーセキュリティセミナー」を開催。サイバーセキュリティ対策や被害に遭った際の相談相手が不足しているという地方の課題解消に向けた取組みが進む。
北海道拠点の新設
GSXグループ5つ目の拠点として、北海道オフィスがオープン。全国規模でより安定的なサービス提供体制に。当社ミッション「日本全国の企業の自衛力を向上させる」をさらに加速させる。より広範なエリアへサービスをお届けできる体制に。
経営トピックス② 経営戦略の実行
株主メリットの創出
株主優待制度の拡充
株主の皆様へ日頃のご支援に対する感謝を表すとともに、当社銘柄の保有魅力向上を目的に優待内容をアップデート。基準日を年1回から年2回に、優待内容は選択制に。
株価推移(上場~2025/12/30)
株価は上場時から安定的に上昇
2026年3月期連結業績予想
2026年3月期の基本方針と連結業績予想
基本方針
売上高拡大は継続、利益率の向上を重要視し、中長期成長を支える経営基盤を強固にする。
連結売上高は前期比+25%、営業利益率は20%を目指す。
| 項目 | 2025/3期 実績(百万円) | 2026/3期 予想(百万円) | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,801 | 11,000 | 2,198 | +25.0% |
| 営業利益 | 1,615 | 2,200 | 585 | +36.2% |
| 営業利益率 | 18.3% | 20.0% | +1.7pt | - |
| 経常利益 | 1,562 | 2,181 | 619 | +39.5% |
| 経常利益率 | 17.8% | 19.8% | +2.0pt | - |
| 当期純利益 | 1,010 | 1,417 | 407 | +40.3% |
| EPS(円) ※ | 67.24 | 94.22 | 26.98 | - |
※当社は、2025年6月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定してEPSを算出しております。
通期業績予想に対する進捗
売上高・営業利益ともに計画通りの進捗
2026年3月期連結売上高の構成予想
サイバーセキュリティ事業の安定成長とセキュリティ教育事業・セキュリティ人材事業の躍進。全ての事業において前期比増収を見込む。
| 項目 | 25/3期実績(連結売上高 88億円) | 26/3期予想(連結売上高 110億円) |
|---|---|---|
| セキュリティ人材事業 | 70% | 66% |
| セキュリティ教育事業 | 19% | 22% |
| サイバーセキュリティ事業 | 11% | 13% |
中期経営計画と成長戦略
加速する準大手・中堅・中小企業のセキュリティニーズ
- セキュリティ事故頻発
- 社会圧力
- DX化の加速
加速するIT企業・SIerのセキュリティ教育ニーズ
経済産業省「サイバーセキュリティ体制構築・人材確保の手引き」でも「プラス・セキュリティ」[※]人材の確保を提言。IT企業・SIerのIT人材に向けたセキュリティ教育ニーズが一気に高まっている。
※「プラス・セキュリティ」:自らの業務遂行にあたってセキュリティを意識し、必要かつ十分なセキュリティ対策を実現できる能力を身につけること、あるいは身につけている状態のこと。
加速するセキュリティ人材SESニーズ
約9割の日本企業がセキュリティ人材不足に悩む一方、キャリアップを望む働き手にとって「情報セキュリティ」は注目の職種。セキュリティ人材ニーズとリスキリングを同時に解決するビジネススキームに注目が集まっている。
GSXの成長率はセキュリティ市場の成長をはるかに上回る
売上高成長率(CAGR)は38%と市場成長率7.9%を大きく上回る水準で推移。
中期数値目標
既存事業で年率25%の売上高成長。営業利益率は毎年+1.0pt、営業利益の拡大を目指す。
| 項目 | 19/3期~28/3期 売上高(百万円) | 19/3期~28/3期 営業利益(百万円) | 営業利益率(%) |
|---|---|---|---|
| CAGR | 25.0% | 32.8% | 毎年+1.0pt |
※2025年3月期より連結業績
年率25%売上成長と、さらなる成長を確信する資本提携・業務提携
中期経営計画で掲げる年率25%の売上成長を実現し、さらなる成長を確かなものにするアライアンス戦略。GSXが成長するための4つの領域で、強力に事業を推進できる戦略的パートナー企業と資本提携・業務提携を締結。
経営戦略
年率25%の売上成長の礎となる基本戦略と、さらなる成長を確信するアライアンス戦略・ファンド組成。
株主還元
配当について
累進配当を継続して実施することが基本方針。2026年3月期の年間配当性向は前期+4.0ptの35.0%。当期業績が予想を上回った場合には、年間配当性向35.0%はそのままに、期末の配当金額を増加させる方針。
| 項目 | 2020/3期 | 2021/3期 | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 2025/3期 | 2026/3期 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1株当たり配当(円) | 163.7 | 104.3 | 7.0 | 16.3 | 20.8 | 43.7 | 75.0 |
| 配当性向(%) | 11.45% | 17.67% | 18.54% | 19.39% | 25.0% | 31.0% | 35.0% |
注釈:2025年3月期以前の配当額は、これまでに実施した株式分割を考慮した金額。
ESGの取組み
ESGの取組み
G Governance
* コーポレート・ガバナンス強化
* コンプライアンスの遵守
* リスク管理への取組み
* 各種通報窓口の設置
* ステークホルダー・エンゲージメント強化
E Environment
* 「気候変動イニシアティブ(JCI:Japan Climate Initiative)」に参加
* BBSグループ温室効果ガス削減目標は、2030年度温室効果ガス排出量 Scope1+2:42%、Scope3:25%削減(2023年度比)、2050年度はグループの温室効果ガス排出量ネットゼロを目指す
* ペーパーレスの推進
S Social
* 人権を尊重する取組みを推進
* 人材育成、働きやすい環境づくり
* ダイバーシティ&インクルージョンの推進
* 健康・安全への取組み
* 地方創生・雇用創出
Appendix
グローバルセキュリティエキスパートとは
日本全国の企業の自衛力向上を目指し、セキュリティ業界全域で事業を展開するサイバーセキュリティ教育カンパニー
-Purpose-
全ての企業をセキュリティ脅威から護る。そのために必要なことを惜しげもなくお伝えする。
-Mission-
日本全国の企業の自衛力を向上すること。
会社概要
サイバーセキュリティの黎明期に設立したサイバーセキュリティ専門企業。サイバーセキュリティ事業、セキュリティ教育事業、セキュリティ人材事業の3つの事業を展開。
※2024年4月1日に、サイバーセキュリティ人材SESを分社化し、100%子会社「CyberSTAR株式会社」設立。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | グローバルセキュリティエキスパート株式会社 |
| 設立 | 2000年4月※1 |
| 代表者 | 代表取締役社長 青柳史郎 |
| 資本金 | 546百万円 ※25/12末 |
| 事業内容 | 準大手・中堅・中小企業向けにサイバーセキュリティ対策をワンストップで支援する「サイバーセキュリティ事業」、IT企業・SIerの人材向けにセキュリティ教育を提供する「セキュリティ教育事業」、セキュリティ人材SESの「セキュリティ人材事業」を展開 |
| 事業セグメント | サイバーセキュリティ事業(単一) |
| 従業員数 | 連結218名、単独185名 ※25/12末 |
| 主な株主 | (株)ビジネスブレイン太田昭和、兼松エレクトロニクス(株)、丸紅I-DIGIOホールディングス(株) |
注釈※1:グローバルセキュリティエキスパートへの商号変更日を設立日として記載。
役員一覧
| 役職 | 氏名 |
|---|---|
| 代表取締役社長 | 青柳 史郎 |
| 代表取締役副社長 | 原 伸一 |
| 常務取締役 | 三木 剛 |
| 常務取締役 | 中村 貴之 |
| 取締役 | 吉見 主税 |
| 取締役 | 鈴木 貴志 |
| 取締役 | 後藤 慶 |
| 取締役(社外) | 近藤 壮一 |
| 取締役(社外) | 岡田 幸憲 |
| 取締役(社外) | 上野 宣 |
| 取締役(社外監査等委員) | 井上 純二 |
| 取締役(社外監査等委員) | 古谷 伸太郎 |
| 取締役(社外監査等委員) | 水谷 繁幸 |
マネジメントメンバー
- 代表取締役社長CEO:青柳 史郎
- 代表取締役副社長COO:原 伸一
- 常務取締役 エリア統括:三木 剛
- 常務取締役 教育事業本部長:中村 貴之
- 取締役 サイバーセキュリティ事業本部 副本部長:後藤 慶
- 取締役 西日本支社支社長:吉見 主税
- 取締役 サイバーセキュリティ事業本部 副本部長 サイバーセキュリティ研究所所長:鈴木 貴志
沿革:サイバーセキュリティ市場の黎明期から存在するサイバーセキュリティ専門企業
当社の創業事業は、コンサルティング事業の脆弱性診断サービス。脆弱性診断サービスを軸に国内サイバーセキュリティ市場の黎明期からサービスを提供開始し、セキュリティノウハウを蓄積しつつ、周辺領域を取り込みながら事業を拡大。
第1創業期・第2創業期の経験を活かし、準大手・中堅・中小企業向けにサービスを最適化することで継続的な利益成長フェーズに突入。
- 第1創業期:セキュリティ事業へ回帰、業容拡大を進める。脆弱性診断サービスを中心にセキュリティ事業を開始。
- 第2創業期:経営陣を刷新し、準大手・中堅・中小企業へ最適化。継続的な利益成長へ。
- 第3創業期:セキュリティ事業へ回帰、業容拡大を進める。
注釈※1:創業は1984年設立の(株)ホスピタル・ブレイン昭和。会社の成り立ちについてはAppendix参照。
注釈※2:21/3期からは、2020年4月1日付で事業譲受したITソリューション事業を含む(21/3期ITソリューション事業の売上高は7.3億円)。
当社の成り立ち
前身企業の(株)ホスピタル・ブレイン昭和が(株)ビジネスブレイン太田昭和の連結子会社として設立。2000年に(株)ホスピタル・ブレイン昭和へグループ企業からタイガーチームサービスの営業譲渡が行われ、それを機会としてサイバーセキュリティの専門企業として生まれ変わり、現在の社名に変更。
独自のポジショニングである準大手・中堅・中小企業がメインターゲット
セキュリティ対策ニーズは、大企業と、その他の企業の間で大きな格差が存在。このため他のセキュリティ専門企業は大企業向けに絞った戦略を継続してきた。サイバーセキュリティの専門企業というカテゴリーにおいて、GSXは他社が参入しづらい独自のポジションにある。
セキュリティニーズの違いとサービスの最適化
大企業が「脅威を完全に排除」するためのセキュリティ対策を求めるのに対し、準大手・中堅・中小企業は取引先に対してのレピュテーションリスク排除や自社の業態に適合させた必要最低限のセキュリティ対策を求める。当社は豊富なセキュリティノウハウを蓄積していることで、実効性を保ちながら準大手・中堅・中小企業が求める水準へサービスの最適化ができる。
企業別のニーズと提供プレイヤー
| 項目 | 大企業 | 準大手・中堅・中小企業 |
|---|---|---|
| 主な企業ニーズ | セキュリティ脅威の完全排除 | セキュリティの監査証明、自社にとって危険な脅威の排除 |
| 求めるサービス | フルカスタムコンサルティングサービス | ライトコンサルティングサービス(必要なサービスのパッケージ) |
| 提供プレイヤー | セキュリティ専門企業A社(未上場)、大手シンクタンクグループ、セキュリティ専門子会社、上場セキュリティ専門企業A社、上場セキュリティ専門企業B社、総合商社のセキュリティ専門子会社 | 当社グループの提供サービス内容 |
準大手・中堅・中小企業向けセキュリティ市場の参入障壁
準大手・中堅・中小企業向け市場に競合企業が参入するためには、構造的な課題を抱える。短期収益の獲得に不向きな市場環境であり、その中で継続的に顧客から選ばれるためにはセキュリティに関わるあらゆるサービスをワンストップで提供し続けられる知見と基盤が必要。
顧客状況に合わせた適切なサービス提供が可能なラインナップ
状況に合わせた最適なサービスを提供することで、長期取引となりやすい構造。
GSXの販売戦略とキャパシティ戦略(事業拡大モデル)
新規、既存顧客に対し、別アプローチを実行することで顧客数増、ARPU増を実現。受注増加に対応すべく、IT企業におけるセキュリティ人材育成や同業他社のパートナー化・育成を進めキャパシティ戦略を実行。
販売戦略
* 既存顧客:アップセル/クロスセル
多面的なサービス提供によってクロスセル・アップセルを実現。既存顧客のARPU[※]は、新規顧客に比べて高く、継続取引が進むことで効率的な事業拡大を実現。事業シナジーを活かした効率的な事業拡大。多角的なサポートを継続的に提供し、中長期的な取引サイクルを構築。
* 販売パートナー:日本全国のIT企業の販売パートナー化
IT企業が持つ顧客基盤とプレゼンスを活用して、ホワイトスペースとなっていた市場を開拓。当社とパートナーになることで、IT企業は自社製品・サービスとのシナジーでセキュリティビジネスやDX関連ビジネスの拡大に繋げられる。
キャパシティ戦略
* デリバリーパートナー企業の育成
専門性の高い教育コンテンツを活かし、IT企業におけるセキュリティ人材育成や同業他社のパートナー化・育成を進め、セキュリティ市場のプレイヤーを数多く育成することで受注キャパシティを拡大。
販売戦略:新規顧客:デジタルマーケティング戦略強化
新規顧客獲得については受注に繋がるデジタルマーケティング施策を実行し、質の高いリードを獲得できるよう効率的・効果的なデジタルマーケティング中心に移行。
GSXが準大手・中堅・中小企業に選ばれる理由
- 多岐に渡る課題に対し、ちょうどいいサービス、ちょうどいい価格
セキュリティを取り巻く環境
IoT、クラウドの利用も含めたDXの推進やテレワークの増加等により、「つながる」相手が増え、組織における内外の脅威は変化し、様々なインシデントが発生。
国内サイバーセキュリティ市場を取り巻く市場環境
サイバーセキュリティ市場では、対策需要が増加。また、企業の急速なデジタル化の進展が同市場の成長への追い風。一方で、未曾有のセキュリティ人材不足が課題。この市場環境の中で、セキュリティ教育やセキュリティ実装の上流から下流までワンストップで展開する当社へのニーズが高まっている。
財務ハイライト
| 決算期 | 2021/3期 | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 2025/3期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高(千円) | 2,948,871 | 4,391,317 | 5,558,022 | 7,002,941 | 8,801,647 |
| 経常利益(千円) | 239,370 | 414,331 | 737,512 | 1,104,319 | 1,562,981 |
| 当期純利益(千円) | 167,657 | 261,099 | 488,120 | 783,428 | 1,010,077 |
| 資本金(千円) | 291,800 | 485,000 | 529,833 | 544,999 | 545,921 |
| 発行済株式数(株) | 10,590 | 3,327,000 | 7,383,000 | 7,629,600 | 7,644,600 |
| 純資産額(千円) | 942,201 | 1,565,478 | 1,720,169 | 2,433,625 | 3,078,911 |
| 総資産額(千円) | 2,384,273 | 3,482,070 | 4,124,589 | 6,536,708 | 8,141,157 |
| 1株当たり純資産額(円) | 74.14 | 117.63 | 118.13 | 161.54 | 205.08 |
| 1株当たり配当額(うち1株当たり中間配当)(円) | 2,900(-) | 15(-) | 14(-) | 26.21(-) | 41.71(20.85) |
| 1株当たり当期純利益(円) | 13.68 | 20.23 | 36.10 | 52.42 | 67.24 |
| 自己資本比率(%) | 39.52 | 44.96 | 41.71 | 37.23 | 37.8 |
| 自己資本利益率(%) | 19.98 | 20.82 | 29.71 | 37.72 | 32.8 |
| 配当性向(%) | 17.7 | 18.5 | 19.4 | 25.0 | 31.0 |
| 営業キャッシュフロー(千円) | 767,002 | 328,219 | 594,948 | 713,549 | 1,018,887 |
| 投資キャッシュフロー(千円) | △240,397 | △294,649 | △212,159 | △2,005,260 | △411,367 |
| 財務キャッシュフロー(千円) | △91,241 | 460,634 | △455,995 | 1,447,820 | △457,415 |
| 現金及び現金同等物の期末残高(千円) | 652,324 | 1,146,528 | 1,073,322 | 1,229,432 | 1,379,536 |
| 従業員数(人) | 110 | 118 | 138 | 154 | 195 |
※1:2025年3月期より連結財務諸表を作成しているため、それ以前については、個別財務諸表を記載しております。
※2:2021年10月22日付で普通株式1株につき300株の割合で株式分割、2022年11月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割、2025年6月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。2021年3月期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益を算定しております。1株当たり配当額及び1株当たり中間配当額につきましては、当該株式分割前の実際の配当金の額を記載しております。
投資判断(AI生成)
投資評価: ★★★★
評価の理由
グローバルセキュリティエキスパート株式会社(GSX)は、第3四半期累計で売上高+24.1%、営業利益+35.1%と計画を上回る堅調な成長を達成しており、通期予想に対しても70%以上の進捗率を示しています。特に、営業利益率が18.6%から20.2%へと改善しており、売上成長を上回る利益成長を実現している点は高く評価できます。
事業セグメント別では、「サイバーセキュリティ事業」が売上高の約6割を占め、堅調に成長しています。また、「セキュリティ教育事業」と「セキュリティ人材事業」の売上高が前年同期比で大幅に増加しており、中期経営計画で掲げる「セキュリティ人材不足の解消」と「IT企業・SIerのセキュリティ教育ニーズ」への対応が奏功していることが伺えます。
財務体質も改善傾向にあり、自己資本比率は37.8%から44.1%へ上昇し、財務の健全性が増しています。また、積極的な人的資本への投資(社員数増加)を吸収しつつ、利益率を向上させている点は、事業モデルの効率性が高まっていることを示唆しています。
一方で、懸念点として、現金及び預金が前期末比で減少している点(-9.5%)や、短期借入金が75%増加している点があります。これは、積極的な事業拡大や投資活動に伴う資金需要の増加を示唆しており、今後のキャッシュフローの動向を注視する必要があります。
全体として、市場の成長性を上回る高い成長率と、利益率の改善、財務体質の強化が見られ、競争優位性のあるニッチ市場での地位を確立していると評価できます。
投資判断の根拠
買い。高い成長率と利益率の改善が継続しており、中期経営計画の達成可能性が高いと判断します。特に、準大手・中堅・中小企業という独自のターゲット市場でのポジションが強固であり、セキュリティ人材不足という構造的な市場ニーズを捉えた事業展開が評価できます。
重要なポイント
- 高成長と利益率改善の両立: 売上高+24.1%、営業利益+35.1%と、利益成長が売上成長を上回っており、営業利益率が20.2%に達している点。
- 事業ポートフォリオの成長: サイバーセキュリティ事業に加え、教育・人材事業が大幅に成長しており、市場ニーズへの的確な対応が見られる点。
- 財務健全性の向上: 自己資本比率が44.1%に改善し、財務基盤が強化されている点。
- キャッシュポジションの変動: 現金残高の減少と短期借入金の増加は、今後の資金繰りにおいて注視すべき点。
会社への質問(AI生成)
[事業別売上高の推移において、セキュリティ教育事業とセキュリティ人材事業の売上高が前年同期比で大幅に増加していますが、これらの売上高の構成(新規顧客獲得と既存顧客からのアップセル/クロスセルの比率)について、詳細な内訳を教えてください。]
[短期借入金が前期末比で75%増加し、現金及び預金が減少している背景について、具体的な使途(設備投資、運転資金、M&A関連など)と、今後のキャッシュフロー計画における短期的な資金繰りの見通しを教えてください。]
[準大手・中堅・中小企業向け市場での競争優位性を維持するため、競合他社が参入しづらい構造的な参入障壁について、具体的なサービス提供体制やノウハウの蓄積状況を定量的に説明してください。]
売上倍増のための施策(AI生成)
| 施策名 | 成功率(%) | インパクト | 評価コメント |
|---|---|---|---|
| 地方銀行連携モデルの全国展開と標準化 | 80% | S | きらやか銀行モデルを全国の地方銀行へ横展開し、準大手・中堅・中小企業へのアクセスチャネルを確立する。成功の鍵は、提携銀行へのインセンティブ設計と、サービス提供の標準化・効率化。 |
| セキュリティ教育事業の「プラス・セキュリティ」人材育成プログラムの法人向け提供拡大 | 75% | A | 経済産業省の提言に合致する「プラス・セキュリティ」人材育成を、IT企業・SIer向けにパッケージ化し、提供数を大幅に増やす。特にSIerのセキュリティ内製化ニーズを取り込む。 |
| セキュリティ人材事業におけるSESのキャパシティ戦略加速 | 70% | A | 既存のデリバリーパートナー育成に加え、同業他社や専門学校との連携を強化し、セキュリティ人材の供給キャパシティを急速に拡大。売上倍増に必要なリソース確保を最優先する。 |
| サイバーセキュリティ事業における既存顧客のクロスセル/アップセル率向上 | 65% | B | 既存顧客に対し、脆弱性診断から運用・監視サービスへの移行を促進。ARPU向上を目指すが、顧客のセキュリティ成熟度に応じた提案の精度向上が課題。 |
最優先戦略(AI生成)
最優先戦略:地方銀行連携モデルの全国展開と標準化
現在のGSXの強みは、大企業向けではなく、参入障壁が高いとされる「準大手・中堅・中小企業」市場に特化し、ワンストップでサービスを提供できる点にあります。この市場はセキュリティニーズが高まっているにもかかわらず、大手ベンダーが参入しづらい構造的な課題を抱えています。この市場へのアクセスを飛躍的に拡大するためには、地方銀行連携モデルの全国展開と標準化が最優先戦略となります。
現状、きらやか銀行との提携がモデルケースとして示されていますが、このモデルを全国の地方銀行へ横展開することで、GSXのサービス提供機会を劇的に増やすことが可能です。地方銀行は地域の中小企業の経営状況を深く理解しており、セキュリティ対策の必要性を啓発し、導入を後押しする強力なチャネルとなり得ます。
この戦略の成功には、提携銀行側が顧客に提案しやすいよう、サービス内容を標準化し、パッケージ化することが不可欠です。また、銀行側へのインセンティブ設計や、GSXの営業リソースを効率的に配分する仕組みの構築が求められます。
この戦略は、GSXのコアコンピタンスである「準大手・中堅・中小企業向け最適化サービス」を、既存の販売チャネルではリーチしきれない広範な顧客層に届けるための「スケールアップ」戦略です。成功すれば、売上倍増に向けた最も確実でインパクトの大きい成長ドライバーとなります。
ITコンサルからの提案(AI生成)
ITコンサルタントによる支援提案
上記で最優先戦略とした「地方銀行連携モデルの全国展開と標準化」をITコンサルタントの視点から支援します。マーケティング活動ではなく、サービス提供体制の効率化と全国展開の実現に焦点を当てます。
-
サービス提供プロセスの標準化とデジタル化(RPA/BPM導入)
- 目的: 地方銀行経由で受注する案件の多様なニーズに対応しつつ、サービス提供の品質を均一化し、デリバリーコストを削減する。
- 支援内容: きらやか銀行モデルで成功したサービス提供フローを分析し、BPM(ビジネスプロセス管理)ツールを用いて標準化します。特に、初期アセスメントやレポート作成プロセスにおいてRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を導入し、人的リソースの負荷を軽減します。
- 期待効果: サービス提供のリードタイム短縮と、属人化の排除による全国展開時の品質安定化。
-
提携銀行向けポータルサイト構築と連携基盤整備
- 目的: 提携銀行が顧客への提案、案件管理、サービス導入状況のモニタリングを効率的に行える環境を提供する。
- 支援内容: 提携銀行専用のポータルサイトを構築し、案件の進捗管理、サービス内容の確認、必要なドキュメントの共有を一元化します。これにより、銀行側の営業担当者がスムーズにGSXのサービスを提案・管理できるようにします。
- 期待効果: 銀行側の導入障壁を下げ、案件化率と受注率を向上させる。
-
セキュリティ人材事業のキャパシティ戦略を支える人材育成プラットフォームの構築
- 目的: セキュリティ人材事業の成長を支えるため、デリバリーパートナーや同業他社の育成を効率化する。
- 支援内容: 既存の教育コンテンツをデジタル学習プラットフォーム(LMS)に移行し、パートナー企業向けにオンデマンドでの研修提供と進捗管理を可能にします。AIを活用したスキル評価システムを導入し、育成計画の最適化を図ります。
- 期待効果: 育成コストの削減と、パートナー企業のスキルレベルの早期向上によるデリバリーキャパシティの拡大。


