G-識学 - 2026年2月期通期決算説明資料 ★★

目次

基本情報

2026年2月期 通期決算説明資料

2026年4月13日 (東証グロース:7049)

2026年2月期通期決算説明資料 エグゼクティブサマリ

2026年2月期

売上高 営業利益
売上高は新生識学ファンドで1社売却により過去最高 営業利益はファンド事業の売却益により大幅増益。
6,536 百万円 491 百万円
YoY +21.8% YoY +48.6%
一方、Bプレミア参入に向けた集客投資、投資有価証券の減損損失、 M&A関連費用が発生

2027年2月期 業績予想

未定
M&Aの実行が控えているが、決算発表日時点でSPA未締結のため業績予想は未定
組織コンサルティング事業は当期横ばいを見込み、 スポーツエンタテインメント事業は赤字縮小を見込む。
1Q決算発表(2026年7月中旬)にて業績予想を開示予定

今後の展望

これまで培ってきた経験を元にM&Aを積極的に実施

将来的な売却を前提とせず、製造業の子会社化を通じて、組織コンサルティング事業と同等以上の売上規模を目指す

2026年2月期通期決算説明資料 業績ハイライト

セグメント サマリ トピックス
グループ全体
売上高:6,536百万円 (YoY +21.8%)
営業利益:491百万円(YoY +48.6%)
新生識学ファンドで1社売却により、
売上高+1,024百万円、営業利益+824百万円の一過性利益を計上
一方、Bプレミア参入に向けた集客投資、投資有価証券の減損損失、
M&A関連費用が発生
組織コンサルティング
事業
売上高:4,784百万円(YoY +1.7%)
営業利益:▲164百万円(前年同期528百万円)
コンサルタント数:63名(前年同期60名)
コンサルタント1人当たり売上高:474万円/月(前年同期488万円)
受注残:636百万円(YoY ▲5.6%)
(営業利益)
子会社への外注費・株主優待費・人件費増により、営業利益が圧迫
(マネジメントコンサルティングサービス)
新規受注に苦戦し、売上高は横ばい
(プラットフォームサービス)
売上高YoY増(YoY+4.6%増)だが、計画値よりは大きくビハインド
スポーツ
エンタテインメント
事業
売上高:724百万円(YoY +18.8%)
営業利益:164百万円(前年同期:▲66百万円)
Bプレミア参入要件の平均入場者数4,000名以上、売上高12億円以上を目指す
集客強化を目的とした積極的な先行投資を実施
ファンド事業
売上高:1,027百万円
営業利益:492百万円
投資実施先:3社EXIT:1社
新生識学ファンド、1社売却により、
売上高+1,024百万円、営業利益+824百万円を計上
減損損失▲124百万円を計上

※補足:VCファンド事業・ハンズオン支援ファンド事業は、ファンド事業に統合しました

2026年2月期通期決算説明資料 グループ内部売上高について

スポーツエンタテインメント事業の内部売上高が増加(558百万円)したことで、 連結上、組織コンサルティング事業の営業利益を圧迫

組織コンサルティング事業 (単位:百万円)

スポーツエンタテインメント事業
(単位:百万円)

2026年2月期通期決算説明資料 連結損益計算書

売上高は新生識学ファンドで1社売却により過去最高、営業利益はファンド事業の売却益により大幅増益。 一方、Bプレミア参入に向けた集客投資、投資有価証券の減損損失、M&A関連費用が発生

(百万円) 25年2月期 4Q (12月~2月) 26年2月期 4Q (12月~2月) YoY (12月~2月) 25年2月期 FY (3月~2月) 26年2月期 FY (3月~2月) YoY (3月~2月)
売上高 1,357 1,397 +2.9% 5,369 6,536 +21.8%
売上原価+販売費及び一般管理費 1,312 1,701 +29.6% 5,038 6,045 +19.9%
(うち人件費・採用費) 509 627 +23.1% 2,049 2,318 +13.1%
(うち広告宣伝費・マーケティング費用※) 101 139 +37.6% 499 502 +0.6%
営業損益 45 ▲303 - 330 491 +48.6%
経常利益 51 ▲299 - 356 499 +40.0%
当期純利益 48 ▲98 - 426 294 -
EPS(円) 5.88 ▲11.73 - 50.06 34.96 -

※ マーケティング費用=外注費・支払手数料に含まれる広告宣伝費

2026年2月期通期決算説明資料 セグメント別PL

主力事業である、組織コンサルティング事業において、子会社への外注費・株主優待費・人件費増により、営業利益が圧迫 スポーツエンタテインメント事業はBプレミアを目指し、集客強化を目的とした積極的な先行投資による営業損失 ファンド事業は減損損失124百万円を計上

(百万円) 25年2月期 4Q (12月~2月) 26年2月期 4Q (12月~2月) YoY (12月~2月) 25年2月期 FY (3月~2月) 26年2月期 FY (3月~2月) YoY (3月~2月)
売上高 1,357 1,397 +2.9% 5,369 6,536 +21.8%
組織コンサルティング 1,128 1,203 +6.6% 4,703 4,784 +1.7%
スポーツエンタテインメント 173 194 +12.1% 610 724 +18.8%
ファンド 55 0 - 55 1,027 +1,767.2%
セグメント利益 45 ▲303 - 330 491 +48.6%
組織コンサルティング 100 ▲287 - 528 ▲164 -
スポーツエンタテインメント ▲32 150 - ▲66 164 -
ファンド ▲21 ▲164 - ▲130 492 -

2026年2月期通期決算説明資料 セグメント別PL (内部取引消去後)

主力事業である、組織コンサルティング事業とスポーツエンタテインメント事業のセグメントで558百万円の内部取引が発生 下記は、内部取引を差し引きした場合のセグメント利益

(百万円) 25年2月期 4Q (12月~2月) 26年2月期 4Q (12月~2月) YoY (12月~2月) 25年2月期 FY (3月~2月) 26年2月期 FY (3月~2月) YoY (3月~2月)
売上高 1,357 1,397 +2.9% 5,369 6,536 +21.8%
組織コンサルティング 1,128 1,203 +6.6% 4,703 4,784 +1.7%
スポーツエンタテインメント 173 194 +12.1% 610 724 +18.8%
ファンド 55 0 - 55 1,027 +1,767.2%
セグメント利益 45 ▲303 - 330 491 +48.6%
組織コンサルティング 125 ▲11 - 694 395 -
スポーツエンタテインメント ▲57 ▲125 - ▲233 ▲394 -
ファンド ▲21 ▲164 - ▲129 492 -

2026年2月期通期決算説明資料 セグメント別売上高及び営業利益

FY26/4Qの売上高は1,397百万円、営業利益は▲303百万円 組織コンサルティング事業の人件費増、スポーツエンタテインメント事業での集客強化に伴う費用増加、ファンド事業の減損が影響

セグメント別売上高及び営業利益

(単位:百万円)

2026年2月期通期決算説明資料 組織コンサルティング事業売上高推移

FY26/4Qの売上高は1,204百万円 プラットフォームサービスは横ばい、マネジメントコンサルティングは低調

組織コンサルティング事業サービス別売上高

(単位:百万円)

2026年2月期通期決算説明資料 プラットフォームサービス契約社数

FY26/4Qの契約社数は1,094社、新規契約社数が伸び悩んだことにより減少

プラットフォームサービス契約社数 (単位:社)

2026年2月期通期決算説明資料 マネジメントコンサルティング 受注金額

マネジメントコンサルティング受注金額は639百万円 大企業受注金額は55百万円

マネジメントコンサルティング受注金額

(単位:百万円)

※ 大企業 :従業員500名以上の企業または上場企業 ※ 中小企業:大企業以外

2026年2月期通期決算説明資料 ファンド事業識学1号ファンド・識学2号ファンド

識学2号ファンド (2021年6月 ローンチ) 投資額 (百万円) 回収額 (百万円) 回収率 (回収額÷投資額) 公正価値・市場価値 (百万円) 回収額+公正価値・市場価値 (百万円)
上場企業1社 11 3 32% 3
非上場企業16社 491 45 9% 715 760
投資未実行(管理報酬等充当分) 209 209 209
合計 711 48 7% 924 973
識学1号ファンド (2019年10月 ローンチ) 投資額 (百万円) 回収額 (百万円) 回収率 (回収額÷投資額) 公正価値・市場価値 (百万円) 回収額+公正価値・市場価値 (百万円)
上場企業3社 119 408 344% 22 430
非上場企業5社 130 58 45% 51 109
投資未実行(管理報酬等充当分) 92 92 92
合計 341 466 137% 166 631
投資回収フェーズ (刈り取り) 25社中、4社のIPOを達成、2社M&Aによる売却 IPOに向けた投資先企業の組織支援体制の見直しを実施中

2026年2月期通期決算説明資料 ファンド事業 新進気鋭スタートアップファンド

投資実行フェーズ
TKP(東証GRT 3479)との共同出資ファンド。出資上限750百万円、識学出資分は399百万円
(種まき)
TKPの持つ顧客基盤・全国の貸し会議室と識学組織メソッドのコラボレーションにて投資先の企業価値を高める
新進気鋭スタートアップファンド 投資額 回収額 回収率 公正価値・市場価値 回収額+公正価値・市場価値
(2023年7月 ローンチ) (百万円) (百万円) (回収額÷投資額) (百万円) (百万円)
GVA TECH [(東証GRT 298A)] 21 9 9
非上場企業13社 506 35 7% 440 475
投資未実行 223 223 223
合計 [(※キャピタルコール済みの額] ) 750 35 5% 673 708
投資額とリターン見込 投資社数
(単位:百万円) (単位:社)
投資額 投資未実行 回収額 公正価値/市場価値
750
708
223
673
527
35
投資額 FY2/26/4Q


















2026年2月期通期決算説明資料 ファンド事業 新生識学ファンド

計3社にハンズオン支援を実施

1社売却により、売上高+1,024百万円を計上

(2025年7月11日開示 持分法適用関連会社(新生識学ファンド)における営業投資有価証券の売却に関するお知らせ)

新生識学ファンド (2021年6月 ローンチ) 投資額 (百万円) 回収額 (百万円) 回収率 (回収額÷投資額) 公正価値・市場価値 (百万円) 回収額+公正価値・市場価値 (百万円)
非上場企業3社 1,079 2,050 190% 763 2,813
投資未実行 407 407 407
合計(※キャピタルコール済みの額) 1,486 2,050 138% 1,170 3,220

※ファンド全体の回収額は2,050百万円 当社持分比率(49.95%)に基づき、売上高+1,024百万円を計上

2026年2月期通期決算説明資料 Appendix:KPI(コンサルタント関連)

FY26/4Qのコンサルタント1人当たり1ヶ月の売上高は474万円と計画通り。コンサルタント候補を7名採用済み。

コンサルタント1人当たり1ヶ月の売上高 コンサルタント人数
(単位:万円) (単位:人)

  • 一人当たり売上高=(マネジメントコンサルティングサービスの売上高(識学キャリア除く)+プラットフォームサービスの売上高-パートナー企業のコンサルタントの売上高)÷コンサルタント人数にて算定

2026年2月期通期決算説明資料 Appendix:KPI(マネジメントコンサルティング受注指標)

累計契約社数(マネジメントコンサルティング)

■累計契約社数 ■新規契約社数 (単位:社)

2026年2月期通期決算説明資料 株主優待制度

■対象となる株主様

毎年2月末日および8月末日現在の株主名簿上に記載または記録された、 当社株式を2単元(200 株)以上保有されている株主様が対象

項目 保有株式数 優待内容 年間株主優待 基準日 保有株式数 優待内容
株主優待制度の導入に関する 2単元(200株以上) QUOカード10,000円分 お知らせはこちらから 毎年2月末日 2単元(200株以上) QUOカード5,000円分
毎年8月末日 2単元(200株以上) QUOカード5,000円分

2027年2月期の運営方針

事業の柱 主な役割と戦略ポジション 収益性
組織コンサルティング キャッシュ創出基盤&独自の識学ノウハウの供給源
M&A戦略を支える安定収益を生み出し、識学ノウハウを常に研鑽・供給する源泉。
安定的・継続的な
利益貢献
長期保有型M&A 第二の恒常的成長エンジン
買収企業に「識学ノウハウ」を徹底導入することで、規律ある組織へ変革。
独自のPMIを通じて、企業価値(バリューアップ)を最大化し、
連結利益を継続的に押し上げる。
安定的・継続的な
利益貢献
ファンド ■ハンズオン支援ファンド(新生識学ファンド)
バリューアップ実績の蓄積とノウハウの有効性証明
識学ノウハウによる劇的な組織改善の創出。
成功モデルの蓄積と、長期保有型M&Aへのバリューアップ手法の横展開。
売却時のキャピタルゲイン
(一時的)
利益は次なる投資へ
■VCファンド(識学1号/識学2号/新進気鋭スタートアップファンド)
成長初期段階(アーリーステージ)への投資による将来の選択肢確保。
不確実・外部環境依存
(中長期的キャピタルゲイン)
スポーツエンタテインメント B.PREMIER参入を見据え、地域と一体となり挑戦を続ける 赤字縮小方針

2027年2月期業績予想

業績予想サマリー

M&Aの実行が控えているが、決算発表日時点で契約未締結のため、業績予想は未定
1Q決算発表(2026年7月中旬)にて業績予想を開示予定

既存事業のうち組織コンサルティング事業は当期横ばい、スポーツエンタテインメント事業は赤字縮小を見込む

M&Aは利益創出力のある企業を対象とするが、初年度はアドバイザリー費用等の一時費用が発生するため、M&A単体での利益貢献は限定的

(百万円) 26年2月期(実績) 27年2月期(計画)
売上高 6,536 未定
営業費用 6,045 未定
営業利益 491 未定
経常利益 499 未定
当期純利益 294 未定




2027年2月期業績予想

セグメント:スポーツエンタテインメント事業

2020年4月にプロバスケットボールチームを運営する福島スポーツエンタテインメントを買収 識学コンサルタントを役員派遣し、経営改善を推進 2025年4月、新アリーナ「宝来屋 ボンズアリーナ」がオープン。 2025-26シーズンでは、B.PREMIER参入基準(平均入場者数4,000人)を達成見込み

1試合平均入場者数 (単位:人)

2026年2月期通期決算説明資料

識学のM&A戦略 ~「識学ノウハウ」を核とした多層的成長モデル~

識学グループは、コア事業である「組織コンサルティング事業」で培ったノウハウをM&A戦略に展開することで、 投資とバリューアップの『自己増殖型サイクル』を確立し、持続的な企業価値向上を目指します

VCファンド
・将来的な事業機会の探索
識学1号ファンド/識学2号ファンド ノウハウ供給 識学ノウハウ ノウハウ供給
新進気鋭スタートアップファンド
グループ全体の 長期保有型M&A
バリューアップの源泉
ハンズオン支援ファンド
メソッドの導入 メソッドの導入 ・第二の恒常的成長エンジン
(識学ノウハウで連結収益を
・ノウハウの有効性証明 継続的に押し上げる)
・成功事例の横展開
新生識学ファンド
投資原資を 識学ノウハウを
供給 供給
組織コンサルティング事業
・キャッシュ創出基盤
・ノウハウ供給源















2026年2月期通期決算説明資料 長期保有型M&Aの方向性

日本が誇る優れた技術やサービス・製品を保有するモノづくり企業をターゲットとして展開を予定しており、 投資・買収後は識学による組織改善に取り組む

M&A戦略 モノづくり企業をターゲット 識学によるバリューアップ 日本の技術の保護と継承

日本が誇る優れた技術や サービス・製品を保有する企業に対し、 識学による組織改善を通じて バリューアップ

日本の技術の海外流出を防止し、 価値ある「技術やサービス」を 未来へつなぐ

ハンズオン支援ファンドで 実績のあるモノづくり企業を ターゲット

投資・買収後も保有を継続

改善後も保有を継続 連結業績として 取り込み

2026年2月期通期決算説明資料 長期保有型M&A進捗状況

豊富なソーシング(検討数200社)から、識学ノウハウとの親和性が高い案件を厳選 通期末時点で実行数は0社だが、現在意向表明済みの案件について継続交渉中

目標 実績
案件検討数 200社
意向表明社数 10社
実行数 2社

2026年2月期通期決算説明資料 今後の成長ロードマップ~フェーズ別成長戦略~

Phase1において組織コンサル収益をM&Aへ集中投資し、ゼロから事業基盤を構築。 Phase2では、組織コンサルは高収益モデルにより売上規模拡大を目指すとともに、M&Aをグループ収益の主軸へと育て上げる。 将来像として「高収益な組織コンサル」 × 「加速するM&A」による複合成長によるグループ業績の大幅拡大を目指す。

現在 2026年2月期

Phase 1 ─収益基盤の確立─ 2027年2月期〜2029年2月期(3ヶ年)

Phase 2 ─高収益 × 成長加速─ 2030年2月期〜

M&A

・実績・ノウハウを最大活用
・連続M&Aをさらに加速
・グループ収益の主軸へと成長

M&A

・M&A準備・検討開始

組織コンサル

  • ・大企業開拓・収益改善着手

M&A

・組織コンサル収益を原資に資金調達
・年間数件の連続M&Aを実行
・PMI強化で買収後の企業価値を向上

組織コンサル

  • ・安定収益確保

組織コンサル

・高収益モデルを維持しつつ成長軌道へ
・大企業軸に売上拡大
・高収益×売上成長モデルへ完全転換

  • ・大企業クライアント拡大・客単価向上
  • ・コスト最適化で収益改善へ

免責事項

将来見通しに関する注意事項

本資料に含まれている将来の見通しに関する記述は、本資料作成時点において入手可能な情報を基にした判断及び仮定 に基づいて作成されたものであり、その正確性を保証するものではありません。また、本資料には独立した公認会計士または監 査法人による監査を受けていない財務数値が含まれています。
実際の業績は、これらの判断及び仮定に含まれる様々な不確定要素、リスク要因の変更や経済環境の変動などにより、見 通しと大きく異なる可能性がありますことをご了承ください。
本資料は、情報提供のみを目的として作成しています。本資料は、日本国内外を問わず、有価証券の販売の勧誘や購入 の勧誘又はこれに類する行為を目的としたものではありません。
お問い合わせ先 株式会社識学IR担当 ir@shikigaku.com

投資判断(AI生成)

投資評価: ★★

評価の理由は、2026年2月期の実績がファンド事業の売却益という一過性の要因に大きく依存しており、本業である組織コンサルティング事業の収益性が著しく悪化している点にあります。売上高は過去最高を記録しましたが、これはファンド事業のEXITによるものであり、本業の成長性や収益性を示すものではありません。

財務状況の分析:
2026年2月期通期では、売上高6,536百万円(YoY +21.8%)、営業利益491百万円(YoY +48.6%)と見かけ上好調ですが、これはファンド事業の売却益(売上高+1,024百万円、営業利益+824百万円)によるものです。

一方、主力である組織コンサルティング事業の営業利益は、前年同期の528百万円から▲164百万円へと大幅に悪化しています。これは、子会社への外注費、株主優待費、人件費の増加が主な要因です。コンサルタント一人当たりの月間売上高も488万円から474万円に低下しており、生産性の悪化が見られます。

スポーツエンタテインメント事業は、Bプレミア参入に向けた積極的な先行投資により、売上高は増加(YoY +18.8%)したものの、営業利益は164百万円と赤字縮小は見られるものの、依然として投資フェーズにあります。

過去との比較:
2026年2月期第3四半期決算説明資料では、通期予想を下方修正しており、その主な要因としてスポーツエンタテインメント事業の収益未達とプラットフォーム売上の未達が挙げられています。これは、経営陣の計画策定能力や事業実行力に懸念を生じさせます。

経営陣の説明と実態:
経営陣はM&Aによる「第二の恒常的成長エンジン」の構築を強調していますが、2026年2月期末時点でM&A実行数は0社であり、具体的な成果は出ていません。また、組織コンサルティング事業の収益悪化に対する根本的な対策が見えにくいまま、来期予想も未定としています。

結論:
本業の収益性が悪化している中で、一過性の利益で業績を飾っている状況です。将来の成長ドライバーであるM&Aも実行フェーズに至っておらず、短期的な成長の持続性に疑問符がつきます。

投資判断の根拠:
保有(Hold)。一過性の利益を除いた本業の収益性悪化と、将来の成長戦略(M&A)の実行遅延が懸念されるため、積極的な買い材料は見当たりません。ただし、ファンド事業のEXIT実績や、組織コンサルティング事業のノウハウ自体は一定の価値があるため、売却には至らず、今後のM&A実行状況と本業の回復を見極める段階と判断します。

重要なポイント:
1. 本業(組織コンサルティング事業)の収益性悪化: 子会社への外注費、人件費増により営業利益が赤字転落。
2. 一過性利益への依存: 全体業績はファンド事業の売却益に大きく依存しており、持続的な成長が見えない。
3. M&Aの実行遅延: 成長の柱と位置づけるM&Aが200社検討から0社実行に留まっており、ロードマップの遅延が顕著。
4. 業績予想の未定: 重要なM&Aの進捗が見えないため、来期の業績予想を開示できていない。

会社への質問(AI生成)

組織コンサルティング事業の営業利益が前年比で大幅に悪化(528百万円→▲164百万円)した主因が子会社への外注費、株主優待費、人件費増とのことですが、これらのコスト増加は一時的なものか、恒常的なものか、また、具体的なコスト削減策を教えてください。

来期業績予想が未定である理由がM&AのSPA未締結とのことですが、M&Aの実行が遅れている背景には、ソーシングした200社との親和性の問題か、デューデリジェンス上の問題か、具体的なボトルネックを教えてください。

スポーツエンタテインメント事業の集客投資が先行し、第3四半期に売上高が未達となりましたが、来期以降のBプレミア参入に向けた集客投資と収益性のバランスについて、具体的なKPIと目標値(入場者数、売上高、営業利益率)を教えてください。

売上倍増のための施策(AI生成)

施策名 成功率(%) インパクト 評価コメント
組織コンサルティング事業の生産性回復と高付加価値化 70% A 既存コンサルタントの生産性(一人当たり売上高)が低下しているため、高単価案件の受注比率向上と業務効率化が必須。特に大企業向け案件の受注比率を高める施策が求められる。
長期保有型M&Aの実行とPMIの加速 60% S 経営陣が次世代の成長エンジンと位置づけているため、実行が不可欠。製造業など、組織コンサルティング事業とのシナジーが見込める分野での実行が重要。
スポーツエンタテインメント事業の収益化フェーズへの移行 80% B Bプレミア参入要件達成後の集客投資抑制と、スポンサー収入・チケット収入の最大化により、赤字縮小から黒字化を目指す。
プラットフォームサービスの解約率改善と単価向上 65% A 契約社数が伸び悩んでいるため、既存顧客の満足度向上とアップセル戦略により、安定収益基盤を強化する。

最優先戦略(AI生成)

上記の施策の中で最も優先すべきは、「長期保有型M&Aの実行とPMIの加速」です。

理由:
現在の識学グループの業績構造は、本業である組織コンサルティング事業の収益性が悪化しているにもかかわらず、ファンド事業の売却益という一過性の利益で支えられています。経営陣は、組織コンサルティング事業を「キャッシュ創出基盤」としつつ、M&Aを「第二の恒常的成長エンジン」と位置づけています。しかし、2026年2月期末時点でM&Aの実行数は0社であり、成長ロードマップのPhase1(収益基盤の確立)の遅延が深刻です。

M&Aが実行されなければ、組織コンサルティング事業の収益悪化を補う成長ドライバーが存在せず、グループ全体の持続的な成長は困難です。特に、ターゲットとしている「モノづくり企業」への識学ノウハウ導入によるバリューアップは、ハンズオン支援ファンドでの実績を横展開するモデルであり、成功すれば組織コンサルティング事業と同等以上の安定的な利益貢献が期待されます。

この戦略の成功は、単に売上を増やすだけでなく、グループ全体の収益構造を安定化させ、組織コンサルティング事業の収益悪化を相殺する効果が期待できます。したがって、M&Aの実行と、買収後のPMI(Post Merger Integration)を加速させ、早期に連結利益への貢献を実現することが、現在の経営状況において最優先事項です。

ITコンサルからの提案(AI生成)

ITコンサルタントとして、最優先戦略である「長期保有型M&Aの実行とPMIの加速」を支援するため、以下の具体的なIT施策を提案します。

  1. M&A案件のデューデリジェンス(DD)におけるITシステム評価の高度化支援

    • 目的: 検討フェーズにある製造業ターゲット企業のITシステム(基幹システム、生産管理システム、SCMなど)の現状評価と、識学ノウハウ導入後のシステム統合・最適化のロードマップ策定を支援します。
    • 期待される効果: 潜在的なITリスクの早期特定と、PMI後のシステム統合コスト・期間の正確な見積もりを可能にし、M&A実行の意思決定を迅速化します。
    • 実現可能性: 識学の組織構造と製造業の業務プロセスを理解した上で、ITインフラの現状評価と将来像を描くことで、M&Aの成功率を高めます。
  2. PMI実行のための共通ITプラットフォーム構築とデータ統合基盤の整備

    • 目的: 買収した企業群に対して、識学のプラットフォームサービスや組織コンサルティングで利用するデータ分析基盤を横展開するための共通IT基盤を構築します。これにより、組織改善の進捗管理や効果測定を標準化します。
    • 期待される効果: 買収後の組織変革プロセスをITで標準化・効率化し、PMIのスピードと質を向上させます。また、グループ全体の経営指標をリアルタイムで可視化し、経営判断を迅速化します。
    • 実現可能性: 既存のプラットフォームサービスの技術資産を活用し、スケーラブルなクラウドベースのデータ統合基盤を構築することで、複数企業の統合を効率的に進めます。
  3. 組織コンサルティング事業の業務効率化と生産性向上

    • 目的: 組織コンサルティング事業の生産性低下(一人当たり売上高の低下)に対応するため、コンサルタントの業務プロセスを分析し、AI/RPAを活用した定型業務の自動化を推進します。
    • 期待される効果: コンサルタントがより付加価値の高い業務(戦略立案、クライアントとの対話)に集中できるようになり、生産性向上と利益率改善に直結します。
    • 実現可能性: 既存の業務フローをデジタル化・自動化することで、人件費増加による利益圧迫を緩和し、本業の収益基盤を強化します。