未来を創るアイデアの宝庫!核融合からバッテリー交換まで、世界を変える10の革新的ビジネス(2025年10月28日ニュース)
「地上に太陽を創る」核融合発電がいよいよ現実味を帯び、インドではEVタクシーが充電ではなく"バッテリー交換"で街を駆け巡る。かと思えば、AR技術が都市の空をレース場に変え、失敗作とされた音楽機材が世界中の音楽シーンを塗り替える──。常識を覆すイノベーションの波は、もはや止まりません。今回は、未来のビジネスチャンスを予感させる、世界各地の画期的で新しい取り組みを厳選して10件ご紹介します。あなたのビジネスのヒントが、きっとここにあるはずです!🚀
「地上に太陽」が現実に!核融合スタートアップが実証炉建設へ
夢のエネルギーと言われた核融合発電が、いよいよ現実のものとなりそうです。日本のスタートアップ「ヘリカルフュージョン」が、2030年代の実用発電を目指し、統合実証装置「Helix HARUKA」の製作・建設に着手したと発表しました!🎉 これは、国内の民間企業としては初の快挙です。
同社は、核融合科学研究所(NIFS)が長年培ってきた「ヘリカル型」という独自技術をベースにしており、設立からわずか5年でこの段階に到達。プロジェクトの最重要部品である「高温超伝導マグネット」の開発を完了したことが、大きな前進となりました。高市早苗首相も所信表明演説で言及するなど、国を挙げた期待が高まるこの新エネルギー分野から、目が離せません!
核融合、新興ヘリカルフュージョンが実証炉の建設着手へ。国内民間では初
充電いらず?インドのEV三輪タクシーは「バッテリー交換」が常識に
インドの都市交通を支える三輪タクシー「オートリキシャ」。そのEV化が驚くべきスピードで進んでいますが、その方法は私たちの想像とは少し違いました。なんと、充電スタンドで待つのではなく、街中のキオスクでカートリッジ式のバッテリーを数分で交換する「スワップ方式」が主流になっているのです!🛵
このユニークなビジネスモデルは、ドライバーの稼働率を劇的に向上させ、電力インフラが脆弱な地方都市でも急速に普及しています。SUN Mobilityのようなバッテリー交換インフラ企業と、Piaggioのような車両メーカーがタッグを組み、都市の交通網を丸ごと変革。これは単なるEV化ではなく、エネルギー流通の新しいエコシステムの誕生と言えるでしょう。この「インド式モデル」は、すでにフィリピンなどASEAN諸国にも輸出され始めており、新興国市場のゲームチェンジャーとなる可能性を秘めています。
【AI活用海外市場調査】インドの地方都市で進む「EV三輪タクシー」充電ではなく"電池交換"がユニーク
大阪の空がレース場に!ARで観戦する次世代モータースポーツ「AIR RACE X」
スマートフォンのカメラを空に向けると、高層ビルの間を猛スピードでレース機が駆け抜ける──。そんなSFのような光景が、大阪・うめきたで現実になりました!✨ 日本発の革新的モータースポーツ「AIR RACE X」は、XR技術を駆使し、世界各地のパイロットが実機で計測した飛行データをARで都市空間に再現。観客はスマホ越しに、まるで目の前でレースが繰り広げられているかのような没入感を味わえます。
この体験を支えるのは、誤差3cmという驚異的な精度のセンシング技術やブロックチェーンによるデータ保護技術。都市そのものを舞台にするこの新しいスポーツは、シティプロモーションとエンターテインメントを融合させた新たなメディアの可能性も示しています。リアルとバーチャルが交差する「パブリック・ドゥーイング(Public Doing)」時代の幕開けです!
大阪の空を「デジタルの飛行機」が駆け抜けた日──「AIR RACE X」が提示した「都市 × モータースポーツ」の新たな可能性
テック巨人が巨額投資!製紙工場からCO2を回収する「BECCS」技術とは?
マイクロソフト、JPモルガン、Google、Meta──名だたるテック企業が今、ある炭素除去技術に数百万ドル規模の投資契約を結んでいます。その名は「BECCS(二酸化炭素回収・貯留付きバイオエネルギー)」。これは、製紙工場などで木材由来のバイオ燃料を燃やす際に出るCO2を回収し、地下深くに貯留する技術です。🌳
樹木が成長過程で吸収したCO2を回収するため、理論上は排出量を上回るCO2を除去できる「ネガティブ・エミッション」が期待されています。既存の産業施設に後付けできるため、コストを抑えながら大規模な炭素除去が実現できると人気を集め、炭素除去市場の約7割を占めるほどに。しかし、専門家からは森林伐採を促進するリスクや、真のカーボンニュートラル達成への課題も指摘されており、今後の動向が注目されます。
マイクロソフトも賭ける 炭素除去技術「BECCS」 巨額市場に潜む「魔法」
髪の毛の10万分の1以下の精度!半導体の未来を創る「EUVリソグラフィ」の衝撃
私たちのスマホやPC、AIサーバーを動かす半導体。その中には、ナノメートルサイズの極小トランジスタが数百億個も詰め込まれています。この驚異的な微細加工を実現しているのが、EUV(極端紫外線)リソグラフィという超絶技術です。💡
オランダのASML社が独占的に製造するこの装置は、「ナノスケールのコピー機」とも呼ばれ、液体のスズに強力なレーザーを毎秒5万回以上も撃ち込んで発生させたEUV光を使い、シリコンウェハーに回路を焼き付けます。装置内部は完全な真空で、原子数個分の誤差しかない鏡で光を制御。ウェハーを載せるステージは、1nm以下の精度で高速移動します。まさに人類の技術の粋を集めたこの装置なくして、現代のテクノロジーは語れません。
小さなCPUに数百億個の極小トランジスタを詰め込む製造装置「EUVリソグラフィ」は一体どんな仕組みなのか?
伝説は「失敗作」から始まった。音楽史を変えたローランドTRシリーズ開発秘話
ヒップホップからテクノまで、世界のダンスミュージックを支えてきたローランドの伝説的リズムマシン「TR-808」。その象徴的な重低音は、実は開発者も意図していなかった「偶然の産物」でした。😲 当初「リアルなドラムの音」を目指して開発されたものの、目標とは程遠い音しか出せず、社内外から酷評され「失敗作」の烙印を押されます。
しかし、中古市場に流れたTR-808をヒップホップアーティストたちが発見。その独特な音がシーンに完璧にマッチし、歴史を変える機材へと昇華しました。開発者自身がその事実に気づいたのは10年以上も後だったとか。創業者不在という環境変化を経て、約40年ぶりにアナログ回路を復活させた最新機種「TR-1000」もまた、開発者の意図を超えた使われ方で、新たな音楽文化を創り出すかもしれません。
新たな扉を開いたのは「失敗作」。Roland開発者が語ったTR-1000の舞台裏
住友商事が学習アプリ「モノグサ」と提携!教育テックが企業の「人材育成」を変える
「記憶のプラットフォーム」を掲げる学習アプリ「Monoxer(モノグサ)」。これまで塾や学校など教育業界で大きな信頼を築いてきましたが、その技術が今、ビジネスの現場で新たな価値を生み出そうとしています。総合商社の住友商事が、モノグサと資本業務提携を発表しました。🤝
住友商事が狙うのは、小売業界が抱える深刻な人手不足の解決です。スーパーやドラッグストアでは、商品知識や接客スキルなど「覚えるべきこと」が山積み。モノグサの「記憶定着を科学する」アルゴリズムを活用することで、従業員の早期戦力化や生産性向上を目指します。教育分野で培ったノウハウが、企業のリスキリングやタレントマネジメントという巨大市場に乗り出す、注目の異業種連携です。
住友商事、学習ベンチャー「モノグサ」と資本業務提携。商社が「脱教育テック」に期待する理由
移動がゲームになる!おでかけエンタメアプリ「プラリー」が資金調達
いつものお散歩や旅行が、もっと楽しくなるかも? 位置情報とデジタルスタンプラリーを組み合わせたエンタメアプリ「プラリー」を運営するジオフラが、資金調達を実施しました。このアプリは、特定の場所にチェックインしたり、アプリ内でカプセルトイを回したりすることでポイントが貯まり、特典と交換できる仕組み。日常の移動をゲームに変える新しい体験を提供しています。🎮
特にユニークなのが、リアルなカプセルトイ「プラポン」との連動。奈良市「ならまち」での実証実験では、鹿モチーフの限定キーホルダーを景品にし、新たな人流を生み出すことに成功しました。今後は奈良県内でのコンテンツを拡充し、全国の観光地や商業施設へと展開していく計画。地方創生の新たな起爆剤となるか、期待が集まります。
おでかけエンタメアプリ「プラリー」やまとインパクトファンドから資金調達
インバウンドの「困った」を解決!手ぶら観光を支える手荷物配送アプリ「APEX24」
急増する訪日観光客で、駅や公共交通機関はスーツケースで大混雑…そんな「オーバーツーリズム」問題を解決する新サービスが登場しました。インバウンド向け手荷物配送アプリ「APEX24」は、ホテルから空港や駅まで、アプリで簡単に手荷物配送を予約できるサービスです。🧳
観光客は重い荷物から解放され「手ぶら観光」を楽しめるだけでなく、購買意欲の向上も期待できます。一方、ホテル側も面倒な伝票記入から解放され、手荷物を一時的に預かるだけでOK。観光客、宿泊施設、そして交通機関の「三方よし」を実現するこのサービスは、インバウンド需要を取り込むスマートな解決策として注目です。
都内初となる訪日外国人向け配送アプリ「APEX24」、提供開始
えっ、キノコがメモリに?🍄 未来のコンピューターは菌類で動くかもしれない
未来のコンピューターは、シリコンではなく「キノコ」でできているかもしれません。オハイオ州立大学の研究チームが、なんと菌類を「メモリスタ」として利用する方法を発見しました。メモリスタとは、流れた電気の状態を記憶できる電子部品のこと。つまり、キノコがコンピュータのメモリのように機能する可能性があるのです!
研究では、シイタケやマッシュルームの菌糸体から作ったサンプルが、実際にRAMのように動作し、90%の精度を達成。この「菌類メモリ」は、レアメタルを必要とせず、環境に優しいのが大きな利点です。まだ小型化などの課題はありますが、自然界の仕組みを活用した、まったく新しいコンピューティングの扉が開かれようとしています。
考察
今回ピックアップした記事からは、いくつかの大きなトレンドが見えてきます。
第一に、「フィジカルとデジタルの融合」が加速している点です。ARで現実の都市をレース会場に変える「AIR RACE X」や、リアルな移動をゲーム化する「プラリー」は、デジタル技術が現実世界の体験価値をいかに拡張できるかを示しています。これはエンタメだけでなく、インバウンド向け配送アプリ「APEX24」のように、物理的なモノの流れをデジタルで最適化するビジネスにも広がっています。
第二に、「サステナビリティとビジネスの両立」が、より具体的かつ大規模な形で模索されていることです。テック大手が投資する炭素除去技術「BECCS」や、インドで普及するEVの「バッテリー交換」モデルは、環境問題という地球規模の課題を、経済合理性のあるビジネスモデルへと転換しようとする野心的な挑戦です。キノコをメモリに活用する研究も、究極のサステナブル技術と言えるかもしれません。
そして第三に、「既存技術の再定義と異分野への応用」がイノベーションの源泉となっている点です。ローランドの「TR-808」のように、本来の目的から外れた「失敗作」が新たな文化を生み出すこともあれば、「モノグサ」のように教育分野で培った記憶定着技術が、企業のリスキリングという全く新しい市場で価値を発揮するケースもあります。半導体製造の根幹を支える「EUVリソグラフィ」や、夢のエネルギー「核融合」のような基礎技術のブレークスルーが、あらゆる産業の未来を根底から変える力を持っていることも忘れてはなりません。
これらの事例は、もはや単一の技術やアイデアだけで成功する時代ではないことを示唆しています。社会課題、環境、既存資産、そして人間の創造性──これらをいかに大胆に組み合わせ、新しい価値の物語を紡ぎ出すか。そこにこそ、次の時代を切り拓くビジネスの鍵が隠されているのではないでしょうか。
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