CO2バッテリーからEV政策転換まで、未来を動かす新ビジネス10選🔋(2025年12月22日ニュース)
今日のニュースは、サステナビリティと市場の変化が交差する一日となりました。再生可能エネルギーの未来を切り拓く画期的な「CO2バッテリー」が登場し、Googleも導入を計画するなど大きな注目を集めています。一方、自動車業界では欧州が2035年のEVシフト目標を実質的に撤回し、ハイブリッド技術を持つ日系メーカーに追い風が吹く可能性が出てきました。また、ロボット掃除機のパイオニアであるiRobotの経営破綻は、成熟した市場の厳しさを示しています。国内では、半導体メーカーのラピダスやAGC、災害支援の新モデルを打ち出す水ingなど、日本の技術力と社会課題解決への挑戦が光ります。子ども向け固定電話やユニークなロボットを開発するスタートアップも登場し、新しい価値創造の動きが活発です。今日のニュースから、未来のビジネスのヒントを探っていきましょう!💡
再生可能エネルギーを二酸化炭素で貯蔵する巨大な「CO2バッテリー」が世界各地に作られる予定
イタリアのエネルギー企業Energy Domeが、二酸化炭素(CO2)を利用して余剰エネルギーを貯蔵する画期的な「CO2バッテリー」を実用化しつつあります。この技術は、余剰電力でCO2を圧縮・液化して貯蔵し、必要な時に気化させてタービンを回し発電する仕組みです。イタリアのサルデーニャ島に建設された実証施設では、10時間で200MWもの電力生成が可能。リチウムイオンバッテリーと比較して30%安価とされ、希少鉱物も不要なため、持続可能性と経済性を両立しています。この革新性が評価され、Googleも主要データセンターへの展開を計画しており、エネルギー貯蔵の未来を大きく変える可能性を秘めています。⚡️🌍
再生可能エネルギーを二酸化炭素で貯蔵する巨大な「CO2バッテリー」が世界各地に作られる予定
やはり日系メーカーの戦略は勝った。欧州「2035年・新車販売EVのみ」シフトの撤回はなぜ衝撃なのか
欧州連合(EU)が、2035年までに新車の販売を電気自動車(EV)などのゼロエミッション車(ZEV)に限定する方針を実質的に撤回しました。この政策転換により、2035年以降もプラグインハイブリッド車(PHV)やレンジエクステンダー車(EREV)の販売が容認される見込みです。具体的には、新車に課される二酸化炭素(CO2)の削減義務が従来の100%から90%に引き下げられる案が浮上しており、これはEV一辺倒だった戦略からの大きな転換点となります。この変更は、ハイブリッド技術に強みを持つトヨタをはじめとする日系自動車メーカーにとって、大きな追い風となる可能性があります。🚗💨
やはり日系メーカーの戦略は勝った。欧州「2035年・新車販売EVのみ」シフトの撤回はなぜ衝撃なのか。
ルンバのiRobotが破産。中国の会社が買収&再建支援へ
ロボット掃除機「ルンバ」の生みの親であるiRobotが、米連邦破産法11条(チャプター11)の適用を申請し、経営破綻したことが明らかになりました。同社は、長年の製造パートナーであった中国のロボット技術企業Picea Roboticsに買収される形で再建を目指します。ロボット掃除機市場のパイオニアとして市場を切り拓いてきましたが、近年は多くの競合企業が登場し、厳しい価格競争にさらされていました。なお、アイロボットジャパンは、日本での販売やサポートはこれまで通り継続すると発表しており、既存ユーザーへの影響は限定的とみられます。🤖🔄
能登の教訓を全国へ。水ingが挑む官民連携の水レジリエンス
水処理大手の水ingが、能登半島地震での経験を基に、災害時の水供給における新たな官民連携モデルを提唱しています。同社は従来のインフラ復旧支援に加え、新たに「地域支援」を事業の柱として創設。可搬式の浄水装置を「動く浄水場」として全国に配備し、平時から運用することで災害時に即応する「フェーズフリー」構想を掲げました。能登では、実際に小学校に装置を設置し、約2ヶ月間の断水を乗り切った実績があります。この取り組みは、頻発する自然災害に対し、社会インフラのレジリエンス(強靭性)を高める革新的なビジネスモデルとして注目されます。💧🤝
2ナノ試作に成功したラピダスは本当に量産できるのか 日本の先端半導体産業が抱える“三重苦”と解決の意外な糸口
日本の半導体復興を担う国家プロジェクト企業ラピダスが、回路線幅2ナノ級の先端半導体の試作に成功したと発表しました。これは大きな一歩ですが、商用量産への道は依然として険しい状況です。専門家は、技術・人材・資金という「三重苦」を指摘しており、既に量産体制を整えつつあるTSMCやサムスン電子との競争は熾烈を極めます。こうした中、ラピダスは米ブロードコムや台湾メディアテックが切り拓いた「カスタムAI半導体」の市場に活路を見出す可能性があります。特定のニーズに特化した半導体開発で、巨大ファウンドリとの差別化を図れるかが、今後の成長の鍵を握りそうです。🇯🇵💡
2ナノ試作に成功したラピダスは本当に量産できるのか 日本の先端半導体産業が抱える“三重苦”と解決の意外な糸口
実は先端半導体に欠かせないAGC。「ガラスと化学」100年の技術で築いた“世界唯一”の立ち位置
ガラスメーカーとして知られるAGCが、実は先端半導体産業に不可欠なキープレイヤーとして確固たる地位を築いています。同社は、先端半導体の製造工程で使われる「EUVマスクブランクス」や研磨剤「セリアスラリー」において世界トップクラスのシェアを誇ります。これは、100年以上にわたり培ってきた「ガラス」と「化学」の技術を融合させた「両利き経営」の成果です。2024年の電子セグメントの営業利益のうち、半導体関連の電子部材事業が約8割を占めるなど、今やAGCを支える主力事業へと成長。既存技術を深化させ、新たな成長分野を探索する姿勢が、ニッチトップの地位を確立しました。🔬✨
実は先端半導体に欠かせないAGC。「ガラスと化学」100年の技術で築いた“世界唯一”の立ち位置
新しい子ども用「固定電話」を発明して、私は約5億円を資金調達した。娘たちは自分で遊びの約束ができる
スタートアップ企業のTin Canが、Wi-Fiでつながる現代版の子ども向け固定電話を開発し、大きな注目を集めています。この製品は、スマートフォンを持たない子どもたちが、親を介さずに友達と直接コミュニケーションを取り、遊びの約束などを自分たちで計画できるようにするものです。創業者のチェット・キトルソン氏が自身の子育て経験から着想を得て開発しました。このユニークなアイデアは投資家からも高く評価され、350万ドル(約5.2億円)の資金調達に成功。テクノロジーを使って子どもたちの自立を促すという新しい価値提案が、子育て世代の共感を呼んでいます。📞👧👦
新しい子ども用「固定電話」を発明して、私は約5億円を資金調達した。娘たちは自分で遊びの約束ができる
YCトップも認めた「世界のユカイ」——彼らが描く、人型じゃないロボットの未来
「ロボティクスで、世界をユカイに。」を掲げるスタートアップ、ユカイ工学が海外から熱い視線を集めています。同社が開発した「猫舌ふーふー」や「みるみ」といったユニークなロボットは、CES 2025で複数の賞を受賞。世界的アクセラレーターY CombinatorのCEOからも個人的な出資を受けるなど、その独創性が高く評価されています。ユカイ工学の特徴は、「便利さ」よりも「情緒的なつながり」を重視した非人型ロボットの開発にあります。B2Cの自社製品と、企業との共創によるB2B開発の両輪で事業を展開する持続可能なビジネスモデルも、同社の強みとなっています。🤖❤️
YCトップも認めた「世界のユカイ」——彼らが描く、人型じゃないロボットの未来【HOT 100 with Accenture Ventures Vol.9】
「脱VDI」の有力候補、データレスクライアントが示す優位性--2028年に100億円市場へ拡大
従来のデスクトップ仮想化(VDI)に代わる新たな選択肢として、「データレスクライアント」市場が急速に拡大しています。MM総研の調査によると、この市場は2028年には100億円規模に成長すると予測されています。データレスクライアントは、PC本体の処理性能を活かしながら、データを端末に残さないことでセキュリティを確保するソフトウェアサービスです。VDIと比較してコスト効率が高く、運用負荷が少ない点が大きなメリット。特に、AIやデータ活用に積極的な企業からの需要が高まっており、働き方改革とセキュリティ対策を両立する「最適解」として注目を集めています。💻☁️
「脱VDI」の有力候補、データレスクライアントが示す優位性--2028年に100億円市場へ拡大
ニーリー、「ワンデイパーク」1日単位の駐車場検索・予約サービス提供開始
株式会社ニーリーは、月極駐車場の空き区画を1日単位でオンライン予約・利用できる新サービス「ワンデイパーク」をリリースしました。このサービスにより、駐車場管理会社はこれまで収益化が難しかった空きスペースを有効活用でき、ドライバーは事前予約で確実に駐車スペースを確保できます。同社が運営する月極駐車場オンライン契約サービス「Park Direct」と連携し、月極契約が決まれば自動で1日貸しの予約を停止するなど、管理の手間を最小限に抑える仕組みも構築。駐車場のシェアリングエコノミーに新たな選択肢を提供する注目のビジネスです。🅿️📱
ニーリー、「ワンデイパーク」1日単位の駐車場検索・予約サービス提供開始
考察
今日のニュースを俯瞰すると、大きく3つの重要な潮流が見えてきます。1つ目は、サステナビリティとレジリエンスがビジネスの核心に据えられていることです。Energy Dome社の「CO2バッテリー」は、再生可能エネルギーの普及に不可欠な蓄電技術のブレークスルーとなる可能性を秘めており、Googleが採用を計画するなど、環境課題の解決が巨大なビジネスチャンスに直結することを示しています。また、水ing社の「動く浄水場」構想は、頻発する自然災害に対して社会インフラをどう維持するかという、レジリエンスの観点から生まれた新しいサービスモデルです。これらの動きは、企業が社会課題に正面から向き合うことが、持続的な成長の鍵であることを強く示唆しています。🌍💧
2つ目の潮流は、既存市場のルールチェンジと業界再編の加速です。欧州が2035年のEVシフト目標を実質的に撤回したことは、自動車業界全体の戦略を根底から揺るがす大きな変化です。これにより、EV一辺倒ではない多様な電動化技術を持つ日系メーカーが再評価される可能性があり、技術戦略の重要性が改めて浮き彫りになりました。一方で、ロボット掃除機のパイオニアであるiRobotの経営破綻は、一度市場を創造した企業でさえ、激しい競争の中で安泰ではないという厳しい現実を突きつけています。これは、あらゆる業界において、常にビジネスモデルの革新と適応が求められていることを物語っています。🔄📉
最後に、日本の技術力とニッチな課題解決から生まれるイノベーションの存在感が増している点も注目されます。ラピダスやAGCといった企業が先端半導体分野で挑戦を続けていることは、日本の製造業が持つ底力を示しています。同時に、ユカイ工学の「癒しロボット」やニーリーの「駐車場シェアリング」、Tin Canの「子ども用固定電話」のように、大手企業が見過ごしがちな日常の小さな課題や情緒的なニーズを捉えたユニークなスタートアップが次々と生まれています。これらの動きは、巨大な市場だけでなく、身近な課題解決の中にも新しいビジネスの種が眠っていることを教えてくれます。未来のイノベーションは、こうした多様なアプローチから生まれてくるのかもしれません。💡🇯🇵


