エプソン - 2025年度(2026年3月期)第3四半期 決算説明会資料 ★★
基本情報
- 会社コード: 67240
- 会社名: エプソン
- タイトル: 2025年度(2026年3月期)第3四半期 決算説明会資料
- 発表日時: 2026年02月03日 15:30
- PDF URL: https://www.release.tdnet.info/inbs/140120260203545690.pdf
- YahooFinance: https://finance.yahoo.co.jp/quote/6724.T
2025年度第3四半期
- 中国や欧州などで軟調な需要が継続したものの、社内計画を上回る実績を達成しました。
- プリンティングソリューションズやマニュファクチャリング関連・ウェアラブルは堅調に推移しました。
- ビジュアルコミュニケーションは教育やイベント向け案件が減少しました。
- 前年同期に対しては米国関税の影響を受けるなか、為替のプラス影響もあり、増収増益となりました。
2025年度通期業績予想
- 第4四半期は一部事業での需要の落ち込みを織り込み、事業利益は予想を据え置きます。
- オフィス・ホームIJP、マイクロデバイスは堅調に推移します。
- ビジュアルコミュニケーションは、厳しい市場環境の継続を織り込みます。
- 為替前提は円安方向に変更しました。
| 第3四半期 | ||
|---|---|---|
| 2024年度実績 / 2025年度実績 / 対前年同期 | ||
| プリンティングソリューションズ オフィス・ホームプリンティング / 商業・産業プリンティング | プリンティングソリューションズ オフィス・ホームプリンティング / 商業・産業プリンティング | 売上収益 / セグメント利益 |
| プリンティングソリューションズ オフィス・ホームプリンティング / 商業・産業プリンティング | オフィス・ホームプリンティング | 売上収益 / 事業利益 |
| プリンティングソリューションズ オフィス・ホームプリンティング / 商業・産業プリンティング | 商業・産業プリンティング | 売上収益 / 事業利益 |
| ビジュアルコミュニケーション | ビジュアルコミュニケーション | 売上収益 / セグメント利益 |
| マニュファクチャリング関連・ウエアラブル | マニュファクチャリング関連・ウエアラブル | 売上収益 / セグメント利益 |
| 連結合計 | 連結合計 | 売上収益 / 事業利益 |
| 2025年度 | 対前年同期 | |
|---|---|---|
| % | Q3実績 | % |
| % | 3,765 / 264 / 7.0% / 272 / 7.2% / 280 / 7.4% / 168 / 4.5% / 52.37 / ¥154.09 / ¥179.33 / 103 | 3,765 / 264 / 7.0% / 272 / 7.2% / 280 / 7.4% / 168 / 4.5% / 52.37 / ¥154.09 / ¥179.33 / 103 |
| 為替影響額(億円) | USD | EUR | その他通貨 合計 | 総計 |
|---|---|---|---|---|
| 売上収益 | +14 | +59 | +30 | +103 |
| 事業利益 | -3 | +39 | +19 | +55 |
| FY2023 | FY2024 |
|---|---|
| 3,919(29.8%) | 4,034(29.6%) |
| 921 | 964 |
2025年度通期業績予想|ハイライト
| (億円)実績 % 11/5予想 % 2/3予想 % 2024年度 2025年度 | 2024年度 2025年度 | 増減額/増減率 |
|---|---|---|
| 売上収益 / 事業利益 / 営業利益 / 税引前利益 / 親会社の所有者に帰属する当期利益 / EPS*1(円) / 為替レート (円、指数) | 13,629 / 896 / 751 / 784 / 552 / 6.6% / 5.5% / 5.8% / 4.0% / 13,629 / 750 / 630 / 590 / 410 | 13,900 / 750 / 670 / 680 / 410 |
| 第4四半期の為替前提(円) | USD | 152.00 |
|---|---|---|
| 第4四半期の為替前提(円) | EUR | 180.00 |
| 為替感応度*3(億円) | USD | EUR | その他通貨 合計 | 年間為替影響額見込み(億円) |
|---|---|---|---|---|
| 売上収益 | -32 | -15 | -48 | +20 |
| 事業利益 | +7 | -9 | -27 | +80 |
2025年度通期業績予想|事業利益の増減要因
前回予想からの主な変化
- 販売数量:ビジュアルコミュニケーション・プリントヘッド外販などで市場回復の遅れ
- 価格:オフィス・ホームIJPなどで価格低下を想定から前期並みに推移する前提に見直し
- 部材・輸送費:貴金属などの原材料費高騰を反映
- その他:在庫削減に伴う利益マイナス影響増加、固定費増加を反映
- 為替影響:為替前提を円安方向に変更
- 米国関税コスト:関税率の変更を反映し減少
| 前回(11/5)予想 | 今回(2/3)予想 |
|---|---|
| -70 / +30 / +30 / -260 / 896 / +30 / 750 / +90(億円) | 896 / -240 / 750 / -30 / +0 / +20 / +80 / FY25予想 |
*1 Fieryの事業利益は、その全額を販売数量変動として集計
*2 在庫増減影響を含む
主要経営指標 FY22 実績 FY23 実績 FY24 実績
為替レート:USD/円 135.44 144.44 152.47
| 主要経営指標 | FY25 予想 |
|---|---|
| 為替レート:USD/円 | 150.00 |
| 為替レート:EUR/円 | 174.00 |
| 売上収益(億円) | 13,900 |
| 事業利益(億円) | 750 |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益(億円) | 410 |
| ROS*1 | 5.4% |
| ROA*2 | 5.1% |
| ROE*3 | 5.0% |
| ROIC*4 | 5.1% |
2025年度第3四半期累計実績|ハイライト
| 2024年度 Q3累計実績 %(億円) | 2025年度 Q3累計実績 % | 対前年同期 |
|---|---|---|
| 売上収益 10,238 / +2.0% | 10,438 | 増減額 / 増減率 |
| 事業利益 740 / 7.2% | 638 / 6.1% / -102 / -13.7% | |
| 営業利益 629 / 6.1% | 584 / 5.6% / -45 / -7.1% | |
| 税引前利益 672 / 6.6% | 587 / 5.6% / -85 / -12.6% | |
| 親会社の所有者に帰属する四半期利益 474 / 4.6% | 354 / 3.4% / -119 / -25.2% | |
| EPS*1(円) 144.12 | 110.63 |
| 為替影響額(億円) | USD | EUR | その他通貨 合計 | 総計 |
|---|---|---|---|---|
| 売上収益 | -87 | +73 | -82 | -96 |
| 事業利益 | +24 | +48 | -49 | +24 |
主要製品の販売動向
| FY2024 Q3実績 | FY2025 Q3実績 | FY2025 通期予想 | |
|---|---|---|---|
| 為替レート:USD/円 | 152.36 | 154.09 | 150.00 |
| 為替レート:EUR/円 | 162.55 | 179.33 | 174.00 |
| オフィス・ホームプリンティング | |||
| オフィス・ホームIJP 本体 売上収益(円貨) 伸長率 | +4% | +4% | +4% |
| オフィス・ホームIJP 本体 売上収益(現地通貨) 伸長率 | +3% | +2% | |
| オフィス・ホームIJP 本体 本体販売数量 伸長率 | +5% | +0% | +3% |
| オフィス・ホームIJP 本体 本体販売数量(万台) | 約1,700 | ||
| オフィス・ホームIJP 本体 内SOHO・ホーム向け大容量インクタンクモデル(万台) | 約1,355 | ||
| オフィス・ホームIJP 本体 内SOHO・ホーム向けI/Cモデル(万台) | 約305 | ||
| オフィス・ホームIJP 本体 内オフィス共有IJP(万台) | 約40 | ||
| オフィス・ホームIJP インク インク売上収益比率 構成比 | 36% | ||
| オフィス・ホームIJP インク 売上収益(円貨) 伸長率 | -3% | +4% | -2% |
| オフィス・ホームIJP インク 売上収益(現地通貨) 伸長率 | -4%+0% | +1% | |
| ビジュアルコミュニケーション | |||
| プロジェクター 本体 売上収益(円貨) 伸長率 | -13% | -7% | -12% |
| プロジェクター 本体 売上収益(現地通貨) 伸長率 | -14% | -10% | |
| プロジェクター 本体 本体販売数量 伸長率 | -20% | -10% | -16% |
| プロジェクター 本体 本体販売数量(万台) | 約130 |
財務データ(2024年度・2025年度)
| FY2024 Q3 実績 | FY2025 Q3 実績 | FY2025 通期 予想 | |
|---|---|---|---|
| 為替レート(円) USD | 152.36 | 154.09 | |
| 為替レート(円) EUR | 162.55 | 179.33 | |
| プリンティングソリューションズ オフィス・ホームプリンティング / 商業・産業プリンティング 売上収益 | 2,553 | 2,770 | |
| プリンティングソリューションズ オフィス・ホームプリンティング / 商業・産業プリンティング セグメント利益 | 332 | 346 | |
| オフィス・ホームプリンティング 売上収益 | 1,841 | 1,899 | |
| オフィス・ホームプリンティング 事業利益 | 198 | 161 | |
| 商業・産業プリンティング 売上収益 | 711 | 872 | |
| 商業・産業プリンティング 事業利益 | 135 | 185 | |
| ビジュアルコミュニケーション 売上収益 | 510 | 474 | |
| ビジュアルコミュニケーション セグメント利益 | 81 | 31 | |
| マニュファクチャリング関連・ウエアラブル 売上収益 | 442 | 523 | |
| マニュファクチャリング関連・ウエアラブル セグメント利益 | -24 | 28 | |
| 調整額 全社費用・その他・セグメント間消去 売上収益 | -9 | -2 | |
| 調整額 全社費用・その他・セグメント間消去 セグメント利益 | -160 | -142 | |
| 連結合計 売上収益 | 3,496 | 3,765 | |
| 連結合計 事業利益 | 229 | 264 | |
| 連結合計 ROS | 6.6% | 7.0% | |
| 研究開発費 研究開発費 | 98 | 116 | |
| 設備投資 プリンティングソリューションズ | 133 | 109 | |
| 設備投資 ビジュアルコミュニケーション | 28 | 16 | |
| 設備投資 マニュファクチャリング関連・ウエアラブル | 33 | 26 | |
| 設備投資 全社費用・その他 | 18 | 17 | |
| 減価償却費及び償却費 プリンティングソリューションズ | 108 | 124 | |
| 減価償却費及び償却費 ビジュアルコミュニケーション | 23 | 24 | |
| 減価償却費及び償却費 マニュファクチャリング関連・ウエアラブル | 27 | 28 | |
| 減価償却費及び償却費 全社費用・その他 | 17 | 18 |
|営業CF|388|379||1100|
|---|---|---|---|
|FCF|-583|284||400|
| FY25/Q3 | |
|---|---|
| 米州 | 1,170 |
| 欧州・中東・アフリカ | 880 |
| アジア・オセアニア | 1,090 |
| 海外売上収益計 | 3,139 |
| 結合計 | 3,765 |
| FY25/Q3 | |
|---|---|
| 米州 | 31.1% |
| 欧州・中東・アフリカ | 23.4% |
| アジア・オセアニア | 28.9% |
| 海外売上収益計 | 83.4% |
説明資料における表記・定義
| 略語 | 定義 |
|---|---|
| I/C | Ink Cartridge インクカートリッジ |
| IJP | Inkjet Printer, インクジェットプリンター |
| LIJ | Line Inkjet Printer, ラインインクジェット複合機 |
| LP | Laser Printer, レーザープリンター(複合機含む) |
| RIPS | Replaceable Ink Pack System, 大容量インクパックモデル |
| 大容量インクタンクモデル | エコタンク搭載インクジェットプリンター |
| 大容量インクモデル | 大容量インクタンクモデル、大容量インクパックモデル(RIPS)、高速ラインインクジェット(LIJ)の総称 |
| SOHO | Small Office Home Office, 小規模オフィス・ホームオフィス |
| オフィス共有IJP | 製品カテゴリーの1つ。高プリントボリュームオフィス向けプリンター。I/Cモデル,RIPS,LIJを含む |
| 商業・産業IJP完成品 | 商業・産業用大判インクジェットプリンター本体・インク・サービスなどを含む |
| プリントヘッド外販 | プリントヘッド、インクなどを含む |
| Epson Connect | エプソンの製品・サービスを対象としたモバイル・クラウドサービス |
| Color Control Technology | 商業・産業印刷における色再現性を高めるカラーマネジメント技術 |
| 分散印刷 | 同一内容の印刷データを複数のプリンターを用いて印刷する方法 |
| SIDM | Serial Impact Dot Matrix Printer |
| 3LCD | プロジェクター方式の1つ。液晶パネル3枚を使う方式 |
| 高光束プロジェクター | 交換レンズ機能付き高輝度プロジェクター |
| スマートプロジェクター | 500lm以上で、独立してネットワーク接続が可能かつ動画配信サービスなどが利用可能なプロジェクター |
| FPD | Flat Panel Display, フラットパネルディスプレイ |
| WP | ウエアラブル機器事業 |
| MD他 | マイクロデバイス他事業 |
将来見通しに係わる記述についての注意事項
本説明資料に記載されている将来の業績に関する見通しは、公表時点で入手可能な情報に基づく将来の予測であり、潜在的なリスクや不確定要素を含んだものです。そのため、実際の業績はさまざまな要素により、記載された見通しと大きく異なる結果となり得ることをご承知おきください。
実際の業績に影響を与えうる要素としては、日本および海外の経済情勢、市場におけるエプソンの新製品・新サービスの開発・提供とそれらに対する需要の動向、価格競争を含む他社との競合、テクノロジーの変化、為替の変動などが含まれます。
なお、業績などに影響を与えうる要素は、これらに限定されるものではありません。
事業利益について
事業利益は、売上収益から売上原価、販売費及び一般管理費を控除して算出しています。
連結包括利益計算書上に定義されていない指標であるものの、日本基準の営業利益とほぼ同じ概念であることから、連結財務諸表の利用者がエプソンの業績を評価する上でも有用な情報であると判断し、追加的に開示しています。
本説明資料における表示方法
- 数値:表示単位の一桁下位を四捨五入
- 比率:円単位で計算後、表示単位の一桁下位を四捨五入
- 年度:断りが無い限り、会計年度を示す
投資判断(AI生成)
投資評価: ★★☆☆
評価の理由:
今回の第3四半期実績は、社内計画を上回る増収増益となりましたが、これは主に為替のプラス影響と、一部事業(商業・産業プリンティング、マニュファクチャリング関連・ウェアラブル)の堅調さによるものです。しかし、通期業績予想は据え置きであり、特にビジュアルコミュニケーション事業の厳しい市場環境継続を織り込んでいます。
過去の資料との比較では、通期予想の事業利益が前回予想から下方修正(-146億円)されている点、また、Q3累計実績の事業利益が前年同期比で-13.7%と大幅に減少している点が懸念されます。特にオフィス・ホームプリンティング事業の利益が-18.8%と大きく減少しており、これは価格競争やコスト増の影響を示唆しています。
ROE(5.0%)、ROA(5.1%)、ROS(5.4%)といった収益性指標は、過去の実績と比較して低水準に留まっており、資本効率の改善が課題です。経営陣は為替の円安転換をポジティブに捉えていますが、これはコスト増(原材料費高騰など)を相殺する要因に過ぎず、本業の収益力強化には繋がっていません。
市場環境としては、プリンティング事業の構造的な需要減退(特にオフィス・ホームIJPの本体販売数量が横ばい、インク売上収益が減少傾向)が続いており、成長ドライバーが不明確です。ビジュアルコミュニケーション事業の回復遅れも重荷となっています。
投資判断の根拠:
現状の財務状況は、為替差益に支えられている側面が強く、本業の収益力には課題が残ります。特にオフィス・ホームプリンティング事業の利益率悪化と、ビジュアルコミュニケーション事業の低迷が継続しており、成長性や収益性において市場平均を上回る明確な根拠が見出しにくい状況です。よって、投資評価は「平均的」と判断します。
重要なポイント:
1. オフィス・ホームIJPの利益率悪化: 本体販売数量は微増傾向だが、利益が大幅減(-18.8%)。価格競争激化かコスト増が利益を圧迫している。
2. ビジュアルコミュニケーション事業の低迷: 厳しい市場環境が継続し、利益が大幅減(-61.8%)。回復の兆しが見えない。
3. 通期予想の据え置きと下方修正: 第3四半期は計画を上回ったものの、通期予想は据え置きであり、第4四半期の不透明感を示唆している。
4. 収益性指標の低迷: ROE/ROA/ROSが低水準であり、資本効率の改善が急務。
会社への質問(AI生成)
オフィス・ホームIJP事業において、Q3実績で事業利益が前年同期比-18.8%と大幅に減少した主因は何でしょうか。本体販売数量は微増しているにも関わらず、利益率が低下している背景について、価格競争の激化と原材料費高騰のどちらの影響が大きいか、具体的な内訳をご教示ください。
ビジュアルコミュニケーション事業の厳しい市場環境が継続する中、Q4の販売数量見通しは据え置きですが、事業利益がQ3実績(31億円)から大幅に悪化する見込み(Q4単独の利益予想が不明だが、通期予想据え置きから推測)の背景は何でしょうか。具体的な需要回復の遅れ要因と、コスト削減策の進捗についてお聞かせください。
前回予想から通期事業利益予想が-146億円下方修正された要因として「在庫削減に伴う利益マイナス影響増加」が挙げられていますが、この在庫削減はどの事業で、どのような性質の在庫(製品在庫か、原材料在庫か)を、どの程度の規模で削減した結果、利益に影響を与えたのか、詳細な内訳と今後の在庫水準の見通しについてご説明ください。
売上倍増のための施策(AI生成)
| 施策名 | 成功率(%) | インパクト | 評価コメント |
|---|---|---|---|
| 商業・産業プリンティング事業のグローバル展開加速と高付加価値製品シフト | 70% | S | 商業・産業プリンティングはQ3で+22.5%成長と好調。高付加価値なLIJや産業用インクジェットの市場シェア拡大と、既存の強みであるカラーマネジメント技術(Color Control Technology)を活用した高単価案件の獲得を加速する。特に海外市場での展開を強化し、売上規模を拡大する。 |
| オフィス・ホームIJP事業におけるインク・消耗品売上比率の最大化とサブスクリプションモデル導入 | 65% | A | 本体販売の利益率低下を補うため、高利益率のインク・消耗品売上比率(現在36%)を向上させる。大容量インクタンクモデルの普及をさらに進め、消耗品の定期購入・サブスクリプションモデルを導入し、安定的なリカーリング収益を確保する。 |
| マイクロデバイス事業の新規用途開拓と生産能力増強 | 60% | A | 現在利益貢献は限定的だが、将来的な成長ドライバーとして位置づける。既存のセンサー技術や光学技術を応用し、新たな産業用途(例:自動運転関連、高度な検査装置)への展開を加速。生産能力増強への投資を先行させ、需要増に対応する体制を構築する。 |
| ビジュアルコミュニケーション事業の特定セグメントへの集中と高付加価値化 | 50% | B | 市場全体が低迷する中、汎用品からの撤退を進め、高光束プロジェクターや特定産業(例:シミュレーション、医療)向けのカスタムソリューション提供にリソースを集中する。これにより、数量減を価格上昇で補う戦略をとる。 |
最優先戦略(AI生成)
最優先戦略は、「商業・産業プリンティング事業のグローバル展開加速と高付加価値製品シフト」です。
この事業セグメントは、今回の決算で唯一、売上・利益ともに高い成長率(売上+22.5%、利益+37.6%)を記録しており、企業全体の業績を下支えする最も強力な成長エンジンとなっています。オフィス・ホームプリンティング事業が構造的な課題と利益率の低下に直面している現状を鑑みると、この成長セグメントへのリソース集中と拡大が、売上倍増に向けた最も確実性の高い道筋です。
具体的には、既存の強みであるLIJ(ラインインクジェット複合機)や産業用インクジェットプリンターの販売を加速させます。特に、Color Control Technologyなどの付加価値技術を前面に出し、競合他社との差別化を図ることで、単なる数量拡大に留まらず、高単価での受注を目指します。
グローバル展開の加速においては、特に成長が見込まれるアジアや新興国市場への販売チャネル強化が不可欠です。既存の販売網の強化に加え、戦略的なパートナーシップを構築し、地域ごとのニーズに合わせた製品展開を迅速に行う必要があります。
この戦略の成功の鍵は、研究開発費(Q3累計で116億円)の配分を、この成長分野に重点的に振り向けることです。また、生産体制についても、需要の急増に対応できるよう、柔軟なキャパシティプランニングが求められます。このセグメントの成長を現在の2倍以上に引き上げることができれば、全体売上倍増の大きな柱となり得ます。
ITコンサルからの提案(AI生成)
最優先戦略である「商業・産業プリンティング事業のグローバル展開加速と高付加価値製品シフト」をITの側面から支援するための具体的な提案は以下の通りです。
1. グローバル販売・サービス管理プラットフォームの統合と最適化
目的:グローバルな販売チャネルの効率化と、高付加価値製品の導入・保守サービス品質の均一化。
支援内容:地域ごとに分散している販売実績データ、顧客情報、サービス履歴を一元管理する統合CRM/SFAシステムを導入・刷新します。特に、高単価な産業用プリンターの導入プロセス(設置、設定、初期トレーニング)を標準化し、各地域のサービスエンジニアが迅速かつ正確に対応できるナレッジベースを構築します。
期待される効果:販売リードタイムの短縮、導入後の初期トラブル削減による顧客満足度向上、グローバルでの販売実績のリアルタイム可視化による経営判断の迅速化。
2. Color Control Technologyのデジタルツインとシミュレーション環境構築
目的:高付加価値技術であるColor Control Technologyの導入障壁を下げ、導入前のシミュレーションによる受注確度向上。
支援内容:顧客の既存の印刷環境や使用する資材をデジタル上で再現する「デジタルツイン」環境を構築します。これにより、Color Control Technologyを適用した場合の色再現性やコスト削減効果を事前に高精度でシミュレーションし、提案資料として活用できるようにします。
期待される効果:顧客への説得力向上による高単価案件の受注率向上、導入後の仕様不適合リスクの低減。
3. 産業用プリンターの予知保全(Predictive Maintenance)システムの高度化
目的:ダウンタイム削減による顧客満足度向上と、保守サービス収益の安定化。
支援内容:LIJなどの産業用プリンターに搭載されたセンサーデータを収集・分析し、故障予兆を検知するAIモデルを開発・導入します。これにより、部品交換やメンテナンスを計画的に実施し、突発的なライン停止を防ぎます。
期待される効果:顧客の生産性向上に直結し、サービス契約の継続率向上と保守コストの最適化を実現します。


