セック - 2026年3月期 第2四半期決算説明資料 ★★★

2025-11-25 最終更新日時 : 2025-11-25 icebreaker

基本情報

事業分野（ＢＦ）

会社理念 「社会の安全と発展のために」

社会の安全と発展にかけがえのない
一流のソフトウェア会社となる

1970年の創業以来、コンピュータシステムの
普遍的な設計技術である「リアルタイム技術」を中核として成長
「リアルタイム技術」が必要とされ、「社会の
安全と発展」に貢献する分野が、当社の事業
分野
社会基盤システムと宇宙先端システムの2つの
創業来の事業分野に、時代の変化とともに、
新しい事業分野を開拓

2026年3月期 第2四半期 決算概要

事業環境

IT需要は全体的には概ね堅調

宇宙先端システム モバイルネットワーク

需要構造の変化に応じ
柔軟に対応

2026年3月期第2四半期

モバイルネットワークBF
減少傾向が継続

インターネットBF
非接触ＩＣ関連の開発が増加したことに
加え、民間企業向けのＤＸ関連の
開発も増加

宇宙先端システムBF
車両自動走行の研究開発案件が堅調であることに加え、宇宙天文分野の開発が増加したものの、全体構成比では減少

社会基盤システムBF
医療分野の開発が大幅に増加したことに加え、交通分野や防衛分野の開
発も増加

2026年3月期第2四半期総括

先端技術を窮め、オープン・イノベーションで事業成長を目指す

受注高は前年同期を上回り過去最高となった
が、受注残高は、前年同期の医療分野の大型
長期案件の受注の反動で減少し、過去２位と
なった。

非接触ＩＣ関連の開発や、医療分野、交通分野の
開発が増加するなど、需要構造の変化に全BF
最適化の視点で対応した。

売上高、営業利益、経常利益の全てで過去最高
となり、増収増益となった。

第2 四半期損益計算書

売上原価 仕入高（4.3億円、下期に予定していた納期が前倒しされ増加）、外注費 (18.6億円、前年同期比15.3％増／売上高外注比率35.1％、前年同期比0.9％減)が
大幅に増加、定期昇給・ベースアップにより人件費が増加

販売管理費 新入社員の増加、定期昇給・ベースアップにより労務費が増加、研究開発費は83百万円で、前年同期比で35.3％増

営業外損益 研究開発の補助金収入が大幅に増加（26百万円、前年同期比70.0％増）

第2 四半期決算業績推移(過去5年)

売上高、営業利益、経常利益、当期純利益の全てで過去最高

（単位：百万円）

四半期業績推移（ＰＬ）

１４四半期連続の増収増益の後、第１四半期は増収減益となったが、第２四半期は増収増益に回復

（単位：百万円）

四半期業績推移（受注状況）

受注高は過去最高、受注残高は前年第1四半期の医療分野の大型長期案件の受注の反動で減少し、過去２位

（単位：百万円）

（単位：百万円）

第2 四半期ＢＦ別の状況

社会基盤システムＢＦ、インターネットＢＦ、宇宙先端システムＢＦが増加

 モバイルネットワークBFは、減少傾向が継続

 インターネットBFは、非接触ＩＣ関連の開発が増加したことに加え、民間企業向けのＤＸ関連の開発も増加

 社会基盤システムBFは、医療分野の開発が大幅に増加したことに加え、交通分野や防衛分野の開発も増加

 宇宙先端システムBFは、車両自動走行の研究開発案件が堅調であることに加え、宇宙天文分野の開発が増加

第2 四半期ＢＦ別受注状況

インターネットＢＦが大幅に増加

※ 受注残高のうち、今期売上貢献分は４，２１６百万円（前年同期比１．９％減）、来期以降売上貢献分は２，６７１百万円（前年同期比６．９％減）

 モバイルネットワークBFは、全体的に減少傾向

 インターネットBFは、非接触ＩＣ関連、民間企業向けのＤＸ関連の受注が増加

 社会基盤システムBFは、官公庁向けの受注が増加したものの、前年同期の医療分野の大型長期案件の受注の反動で減少

 宇宙先端システムBFは、宇宙天文分野の受注が増加したものの、サービスロボット関連の受注が減少し、全体として前年同期と同水準

第2 四半期期末貸借対照表

流動資産 売上債権の減少、現金及び預金の増加などによる減少

固定資産 投資有価証券が減少したことなどによる減少

流動負債 買掛金、未払法人税等の減少などによる減少

第2 四半期キャッシュ･フロー計算書

営業キャッシュ･フロー 売上債権の減少、税引前利益の増加などによる収入増

投資キャッシュ･フロー 投資有価証券の償還があったことなどによる収入増

財務キャッシュ･フロー 配当金支払額の増加などによる支出増

2026年3月期 今期業績見通し

2026年3月期業績見通し

概ね計画範囲内であり、業績予想は据え置く
2025年3月期実績（百万円） 2026年3月期業績予想（百万円） 前期比（％）
売上高 １０，２９５ １０，７００ １０３．９
売上原価 ７，２２４ ７，４７０ １０３．４
売上総利益 ３，０７０ ３，２３０ １０５．２
販売管理費 １，２７７ １，３９０ １０８．８
営業利益（営業利益率） １，７９３（１７．４％） １，８４０（１７．２％） １０２．６
経常利益（経常利益率） １，８９３（１８．４％） ２，０１０（１８．８％） １０６．１
当期純利益 １，３４４ １，３９５ １０３．８

売上高 前期と同様の需要環境を見込み、官公庁主体の社会基盤分野のビジネスを中心に推進し、前期比約4％増を見込む

売上原価 社員数増加や、定期昇給に加え大幅なベースアップによる人件費の増加、仕入高の増加などにより、増加を見込む

販売管理費 新入社員の増加などによる労務費の増加、研究開発の増加などにより、増加を見込む

営業外損益 研究開発の補助金収入の増加などにより、増加を見込む

当期純利益 前期は賃上げ促進税制の適用により増加したが、今期は税金費用を法定実効税率どおりで計算

通期業績の推移

9期連続の増収増益を目指す

（単位：百万円）

2026年3月期ＢＦ別業績見通し

インターネットＢＦ、社会基盤システムＢＦ、宇宙先端システムＢＦが増加する見込み
ビジネスフィールド 期初の想定 予想 第2四半期状況判断 予想
モバイルネットワーク 前期と同様の環境が継続し、減少 前期と同様の環境が継続しており、ほぼ想定通りの展開
インターネット 非接触ＩＣ関連の開発が堅調であることに加え、民間企業向けのＤＸ関連の開発が増加し、増加 非接触ＩＣ関連の開発が堅調であることに加え、民間企業向けのＤＸ関連の開発が増加し、想定を上回る展開
社会基盤システム 環境分野や福祉分野をはじめとした官公庁向けの開発が好調であることに加え、医療分野の大型案件や防衛分野の開発が増加し、増加 官公庁向けの開発が増加見込みであることに加え、医療分野の大型案件や交通分野、防衛分野の開発が増加し、ほぼ想定通りの展開
宇宙先端システム 車両自動走行の研究開発案件や宇宙ロボット関連の開発が堅調であることに加え、国の研究機関向けの開発が増加し、増加 車両自動走行の研究開発案件が堅調であることに加え、宇宙天文分野の開発が増加し、ほぼ想定通りの展開

2026年3月期重点テーマ

先端技術を窮め、オープン・イノベーションで事業成長を目指す

「研究開発」
  1. １社完結の研究開発以外に、大学や国、企業の研究機関、ハードウェアベンダとの最先端技術でのアライアンスを積極的に推進する。
  2. 特に、ＡＩや量子コンピュータ、エッジコンピューティング、デジタルツイン、ロボティクス、ＸＲ（クロスリアリティ）、ＢＭＩ（Brain-machine Interface）などの研究に注力する。
「高付加価値化」 「人的資本投資」
  1. 最先端のリアルタイム技術に取組み、高単価、高付加価値化を目指す。
  2. 研究開発・製品開発活動により得たニューエレメント（革新的技術、標準化技術、ソリューション製品、特許など知的財産権、新ビジネスモデルなど）を核として、主体的なビジネスを推進する。

  3. サイバーレジリエントな環境と体制を整備する。

  4. ＡＩ、デザイン思考、データサイエンス、セキュリティ、クラウドを中心に技術教育を強化する。

  5. ハードウェアベンダとの人材交流を進め、ロボットやＦＰＧＡなどハードウェアにも強い人材育成を強化する。

研究開発：量子コンピューティング

量子コンピュータは従来のコンピュータを凌駕する計算能力を期待されているが、その実用化には量子コンピュータを利用するための量子ソフトウェアが必要となる。当社は、大阪大学を中心とした共同研究チームの一員として量子ソフトウェアの研究開発を進めており、量子コンピュータの活用方法や、量子コンピュータを利用する上で必要になるクラウド環境に関する研究開発に取り組んでいる。

大阪大学が稼働を開始した「純国産」量子コンピュータの開発に協力

2025年7月28日、大阪大学量子情報・量子生命研究センター（QIQB）にて、主要部品・パーツやソフトウェアが全て日本製となる「純国産」超伝導量子コンピュータが稼働を開始した。
本システムは大阪大学を中心とした共同研究グループにより開発されたもので、当社は量子計算の高速化技術の共同研究や量子クラウドソフト「OQTOPUS」の共同開発等に貢献している。

「OQTOPUS」は量子コンピュータ・クラウドサービスに必要となる、環境構築から運用までを網羅する基本ソフトウェアを一括して提供する。開発した量子コンピュータをクラウド公開したい大学や研究機関、企業は「OQTOPUS」を利用することで、簡便にクラウドサービスをユーザーに提供することが可能となる。

研究開発：宇宙×ロボット

ペイロードの管理・運搬・操作ロボットシステム「PORTRS」ISS実証用システムの開発（ＪＡＸＡの技術提案方式の調達案件）

「PORTRS」は、国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）「きぼう」日本実験棟で動作する多肢ロボットを地上から遠隔操作することにより、実験サンプルなどの物品の搬送・操作や、船内の状態の確認・監視を自動化するためのシステムである。ISS船内の作業効率化や宇宙飛行士の作業軽減を目的とし、2024年3月にスタートした。

代表者 ：株式会社セック
共同提案者：株式会社浜野製作所/株式会社ウェルリサーチ/コニカミノルタ株式会社

ISS上の宇宙ロボット協働実証実験「ICHIBAN ミッション」に技術協力

2025年7月29日、ＪＡＸＡが開発したＩＳＳ船内ドローン「Int-Ball2」と、ドイツ航空宇宙センター（DLR）が開発した宇宙飛行士支援システム 「CIMON」の2体の宇宙ロボットがISS上で協働する実証実験「ICHIBAN ミッション」が行われ、成功した。
異なる機関で開発された2体の宇宙ロボットが、ISS内の異なるネットワークをまたいで通信・協働することに成功した画期的な成果で、当社は「Int-Ball2」が「CIMON」との間でリアルタイムに遠隔監視データとコマンドの送受信を行うためのインタフェースを開発した。

研究開発：エッジコンピューティング

エッジAIチップの開発

「高効率･高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発」 (NEDO公募事業)

2022年4月にスタートした本プロジェクトでは、人の脳の仕組みを数式化した機械学習アルゴリズムのひとつであるレザバー計算モデルを実行する集積回路チップ（エッジAIチップ）を開発し、AIを搭載したエッジデバイスとしてロボットやIoT分野への応用と実用化を目指す。

研究開発：リアルタイム膀胱内視鏡検査支援システム

「膀胱がんの見落としを防ぐリアルタイム膀胱内視鏡検査支援システムの開発・事業化」に参画

筑波大学発スタートアップの株式会社 Vesica Japanなどが進める研究開発課題「膀胱がんの見落としを防ぐリアルタイム膀胱内視鏡検査支援システムの開発・事業化」に参画する。
国立研究開発法人日本医療研究開発機構（AMED）の「橋渡し研究プログラム（大学発医療系スタートアップ支援プログラム）」の筑波大学拠点におけるシーズS2課題として採択されたものである。
当社の強みである、高度な信頼性が求められるシステムの設計技術である「リアルタイム技術」を適用し、高い安全性や信頼性が求められる医療分野の発展に貢献していく。

システム概要

レザバーチップAI を用いて膀胱がんの内視鏡検査を支援するシステムである。
観察していたのに診断できなかった「見落とし」と観察漏れによる「見逃し」を防ぎ、高い診断精度を実現する。
AI で病変の可能性がある部位を推定し、検査中の内視鏡画像にリアルタイムで重ね合わせ表示することで診断を支援
膀胱内の観察済みの範囲を可視化し、くまなく観察できるように支援

当社の役割

医療機器であるリアルタイム膀胱内視鏡検査支援システムの研究開発、国内薬事及び米国食品 医薬品局（FDA）承認取得のための製品開発プロセスの構築、製品開発プロセスに則った製品プロトタイプの開発を担当する。

配当の方針

配当性向40％を目安とし、前期比で毎期増配の方針

2025年10月1日付で、普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施。
2026年3月期は、株式分割の実施に伴い、配当予想を期初予想の1株当たり111円（分割後換算55.5円）から56円に修正。

※１株当たり配当金は、2022年3月期の期首に株式分割が行われたと仮定して算出しております。（ ）は株式分割前の金額。

ご参考：ニュースリリース一覧（2025年8月～11月）

投資判断(AI生成)

投資評価: ★★★

評価の理由：
本決算は、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益の全てで過去最高を記録し、14四半期連続の増収増益（第1四半期は減益だったが第2四半期で回復）を達成しており、財務実績は非常に堅調です。特に、社会基盤システムBF（医療、交通、防衛）とインターネットBF（非接触IC、DX）が成長を牽引しています。

しかし、成長の質には懸念があります。売上原価の増加（特に外注費15.3%増）と販売管理費の増加（特に労務費）により、売上総利益率や営業利益率は微減傾向にあります。また、受注残高が前年同期の大型案件の反動で減少しており、来期以降の成長の持続性には不透明感があります。

経営陣は「先端技術を窮め、オープン・イノベーションで事業成長を目指す」として、AI、量子コンピュータ、ロボティクスなどの研究開発に注力していますが、これらの先端技術が短期的に売上に貢献する確度はまだ不透明です。現状の業績は既存事業の堅調さに支えられており、将来の成長ドライバーが具体的に収益化するまでの間は、利益率の維持が課題となります。

投資判断の根拠：
保有（Hold）。過去最高益を更新し、既存事業の需要は堅調ですが、利益率の低下傾向と受注残高の減少が懸念材料です。研究開発への積極投資は評価できますが、それが将来の収益に結びつくかを見極める必要があります。

重要なポイント：
1. 増収増益の継続と利益率の維持: 過去最高益を更新する一方で、売上原価率と販管費率が上昇傾向にあり、利益率が微減している点。
2. 受注残高の変動: 医療分野の大型案件の反動による受注残高の減少（過去2位）は、来期以降の売上成長の鈍化リスクを示唆しています。
3. 研究開発投資の成果: 量子コンピュータ、ロボティクス、医療AIなど先端分野への投資は積極的ですが、これらがいつ、どの程度の収益に結びつくかの具体的なロードマップが不明確です。
4. 事業構成の変化: モバイルネットワークBFの減少が継続する中、成長分野（インターネット、社会基盤）への依存度が高まっています。

会社への質問(AI生成)

受注残高が前年同期の大型案件の反動で減少していますが、来期以降の売上成長を支える具体的な大型案件のパイプライン状況について、セグメント別に詳細を教えてください。

売上原価率の上昇（特に外注費の増加）が利益率を圧迫していますが、外注依存度が高いプロジェクトの特性と、内製化を進める上での具体的なロードマップとコスト削減目標を教えてください。

研究開発費が増加している中で、量子コンピュータやロボティクス関連の先端技術について、今後3年間で売上高に占める比率として、どの程度の貢献を見込んでいますか。

売上倍増のための施策(AI生成)

施策名 成功率（％） インパクト 評価コメント
既存事業（社会基盤・インターネット）のDX案件における高付加価値化と単価向上 70% A 医療・交通・防衛分野での「リアルタイム技術」を核とした高信頼性・高単価ソリューションの提供を強化。特に、競合が参入しにくい分野での技術的優位性を活かし、既存顧客へのアップセル・クロスセルを狙う。
宇宙先端システムBFにおける研究開発成果の実用化と事業化加速 60% A JAXA案件やNEDO事業で得た技術（ロボティクス、エッジAI）を、民間（自動走行、インフラ点検など）へ横展開。特に「PORTRS」や「ICHIBANミッション」で培った技術の応用範囲を特定し、早期の収益化を目指す。
インターネットBFにおけるDX案件の規模拡大と標準化 65% S 非接触ICや民間DX案件の増加を捉え、成功事例をパッケージ化・標準化し、横展開を加速。特に、リアルタイム技術を応用した高信頼性DXソリューションとして、他社との差別化を図る。
人的資本投資の成果最大化と生産性向上 75% B 研究開発投資と連動し、AI・データサイエンス・セキュリティ教育を強化。技術者の単価向上と生産性向上を図り、利益率改善と売上拡大を両立させる。

最優先戦略(AI生成)

最も優先すべき戦略は、「既存事業（社会基盤・インターネット）のDX案件における高付加価値化と単価向上」です。

理由と詳細：
本決算では、売上高の成長は堅調であり、特に社会基盤システムBF（医療、交通、防衛）とインターネットBF（非接触IC、DX）が成長を牽引しています。これらの分野は、企業の「リアルタイム技術」という中核技術が直接的に求められる領域であり、競合他社が容易に参入できない高い参入障壁が存在します。

売上倍増のためには、まず既存の強固な基盤を最大限に活用し、収益性を高めることが最も確実性が高いアプローチです。研究開発への投資も重要ですが、先端技術が収益化するまでのタイムラグを考慮すると、既存事業の単価向上と高付加価値化が短期・中期的な成長の柱となります。

具体的には、医療分野での膀胱がん検査支援システム開発で培った「リアルタイム技術」とAIの知見を、交通分野や防衛分野のシステム開発に応用し、より高度な機能や信頼性を付加することで、プロジェクト単価を引き上げます。また、インターネットBFにおけるDX案件においても、単なる開発受託に留まらず、自社のリアルタイム技術を組み込んだ高信頼性・高付加価値なソリューションとして提供することで、利益率の改善と売上拡大を同時に目指します。

この戦略は、過去5年の増収増益実績と、第2四半期における既存事業の堅調な成長実績に裏打ちされており、成功率も他の戦略と比較して高いと評価できます。

ITコンサルからの提案(AI生成)

「既存事業（社会基盤・インターネット）のDX案件における高付加価値化と単価向上」を達成するため、ITコンサルタントとして以下の支援を提案します。

  1. ソリューション・アーキテクチャの標準化と再利用性向上:

    • 目的：既存の社会基盤システムやインターネットBFのDX案件で開発されたコンポーネントやアーキテクチャを分析し、再利用可能なモジュールとして体系化します。
    • 期待効果：開発工数の削減と品質の均質化により、プロジェクトのリードタイム短縮と利益率向上を実現します。特に、医療や交通分野での成功パターンを抽象化し、新たな案件への適用を迅速化します。
    • 実現可能性：既存のプロジェクトドキュメントやソースコードを基に、アーキテクチャレビューとモジュール化設計を実施します。

  2. 高付加価値化のための技術スタック最適化:

    • 目的：既存のリアルタイム技術と最新技術（AI、エッジコンピューティング）を統合する際の技術的ボトルネックを特定し、最適な開発・運用スタックを提案します。
    • 期待効果：単価の高い高度な機能（例：リアルタイムでのAI推論組み込み）を安定的に提供できるようになり、顧客への提案価値を高めます。
    • 実現可能性：先端技術（例：エッジAIチップ開発）の知見を既存の社会基盤システムに適用するための技術検証と設計ガイドライン策定を支援します。

  3. プロジェクト管理・デリバリープロセスの高度化:

    • 目的：外注費増加の背景にある可能性のあるプロジェクト管理の非効率性を解消するため、アジャイル開発手法とリアルタイム技術の特性を融合させたデリバリープロセスを設計します。
    • 期待効果：プロジェクトの進捗管理の透明性を高め、外注依存度を低減しつつ、納期遵守率を向上させ、結果として利益率改善に貢献します。
    • 実現可能性：パイロットプロジェクトを選定し、新しいプロセス導入と効果測定を実施します。
前の記事
名古屋電機工業 - 2026年3月期 中間期 決算説明資料 ★
2025-11-25
次の記事
信和 - 2026年３月期第２四半期（中間期）決算説明会資料 ★★
2025-11-25