アクシアル - 2026年3月期 第2四半期 決算説明会資料 ★★

基本情報

2026年3月期 第2四半期 決算説明会資料

証券コード8255 財務経理部 TEL0258-66-6712 ir@axial-r.com

上半期業績概況

上半期 業績概要

2024/9 2025/9 増減% 増減額 (単位 :百万円)
売上高 137,812 146,718 6.5% 8,905 予想1,410億 既存店+6.6%
売上総利益 40,138 (29.1%) 41,807 (28.5%) 4.2% 1,668 戦略的競争対策、EDLP強化、 インストアマーチャンダイジング、 ロス・チャンスロスマネジメント
販売費及び一般管理費 34,323 (24.9%) 35,920 (24.5%) 4.7% 1,597 前向きな賃上げによる人件費増加 コストカット委員会の取り組み
経常利益 5,938 (4.3%) 6,026 (4.1%) 1.5% 88 予想52億
中間純利益 3,998 4,054 1.4% 56 予想35億
ROE/ROA 9.4%/9.0% 9.0%/8.8% 年間換算値 年間換算値 年間換算値
開店店舗数 開店無し 改装 F富塚(伊勢崎市) H美沢店(長岡市) 開店無し 改装 F富塚(伊勢崎市) H美沢店(長岡市) 開店無し 改装 F富塚(伊勢崎市) H美沢店(長岡市)
閉店店舗数 閉店無し 閉店無し 閉店無し

自社株市場買付 12億(2025年2月から開始した取得枠20億のうちの当期取得分)

売上高月別前年比

営業利益の増減要因

(単位:百万円)

※ 売上高増加分の売上総利益相当額=売上高増加額×前年同期の売上総利益率

グループ別業績概況

(単位:百万円)

原信 ナルス・ フレッセイ
2025/9 増減率 増減額 2025/9 増減率 増減額
売上高 104,954 7.7% 7,518 42,515 3.9% 1,581
売上総利益 29,337 (28.0%) 5.7% 1,576 12,544 (29.5%) 0.8% 97
販売費 及び一般管理費 24,647 (23.5%) 5.9% 1,369 11,356 (26.7%) 2.0% 223
営業利益 4,690 (4.5%) 4.6% 206 1,187 (2.8%) △9.6% △125
経常利益 4,874 (4.6%) 5.7% 264 1,219 (2.9%) △7.7% △101
中間純利益 3,322 6.1% 191 815 △8.8% △78

四半期ごと業績

(単位:百万円)

1Q(4 6) - 2Q(7 9) -
2025/4-6 増減率 増減額 2025/7-9 増減率 増減額
売上高 71,244 7.1% 4,721 75,474 5.9% 4,183
売上総利益 20,264 (28.4%) 4.9% 945 21,542 (28.5%) 3.5% 723
販売費 及び一般管理費 17,514 (24.5%) 5.1% 850 18,405 (24.3%) 4.2% 746
営業利益 2,749 (3.9%) 3.6% 94 3,136 (4.2%) △0.7% △23
経常利益 2,835 (4.0%) 2.5% 67 3,191 (4.2%) 0.6% 20
当期純利益 1,919 2.7% 46 2,124 0.5% 10

グランドデザイン

チェーンストアのマスメリットを生み出し お客様に 『豊かさ』『楽しさ』『便利さ』をご提供する。

規 模 (スケール)
機 能 (仕組み)
人 材:基盤はTQM

TQMとVISION、中期経営計画

中期計画(2025年度~2027年度)

年度方針・計画

中期経営計画(2025~2027)

・売上高 3,100億円 経常利益率4.2%

規模

・出店 12店舗 130店→2027年度末140店

機能

・グループ基盤再整備計画(製造・物流・IT) (長野エリアセンター設置、製造機能強化、前橋拠点整備開始)
・バーティカルMD推進 ・集中仕入強化
・PB,オリジナル商品開発推進
・ESLP戦略推進 ・省力化(レジ業務の負担軽減)

人材

・スペシャリストの育成
・人事教育システム(教育体系再整備)
・やりがいを感じられる風土づくり
・働きやすさにつながる環境整備

中期経営計画

前期実績 2026/3 2027/3 2028/3 備 考
売上高 281,870 285,000 294,000 310,000
経常利益率 4.5% 4.4% 4.3% 4.2%
店舗数 130店 131店 134店 140店
開店/閉店 2/3 2/1 3/0 7/1
投資額 7,907 10,000 11,700 12,000
ROA 9.5% 9.0% 経常利益/総資産
ROE 10.4% 10.0%
備 考 ・本部移転 ・デリカ工場新設 ・中之島チルドセンター増強 ・長野エリアセンター新設 ・Itec移転 ・ローリー洋菓子工場等再編 ・前橋拠点(DC着工、製造拠点着工準備) ・ローリー洋菓子工場等再編 ・前橋拠点(DC着工、製造拠点着工準備)

中計 キャッシュアロケーション

区分 分類 項目 金額(百万円)
IN 営業キャッシュフロー 税引き後利益 減価償却費 計 27,375 18,000 45,375
OUT 設備投資 新店・改装投資 基盤投資・その他 (IT・製造・物流等基盤) 計 20,000 13,700 33,700
OUT 配当 1株当たり年間29円で試算 7,700 今期の配当水準で試算
OUT その他 戦略的投資 3,975 M&A 自社株買いなど

年度方針

年度方針

『もっと おいしさがドまん中大作戦!』 ~ “いかす”アクシアル へ

インフラを活かす・人材を活かす・イカス!!アクシアル

おいしさ企画化計画

もっとおいしさがドまん中大作戦! 自社制作CM・SNS
もっとおいしさがドまん中大作戦! インフラを活かす

新本部(2025年10月新設)での商品開発設備の充実

官能評価室

官能評価員

撮影室

制度を新設

もっとおいしさがドまん中大作戦! 人材を活かす


美食の旅 自己啓発支援制度

おいしさ企画化計画による 開発品目数

カゴメ様監修

名物づくり

「健康」+「簡単便利」提案

プライベートブランド

560品目超の アクシアルブランド 毎日お買い得価格

E S L P

いつでも同じ低価格でお買い得

アクシアル レーベルによる海外直輸入

エシカルMD 事業活動と社会課題対応の一体化

事業と社会性を一体化させることを目指し、 エシカル商品ブランドHana-wellを立ち上げました。 5つの軸で社会課題への対応に貢献してまいります。

Earth
地球に優しく環境負荷を低減する商品をご提供します。
Healthy
体に優しく、心に癒しを与えてくれる商品をご提案します。
Local
地域で育まれた自然の恵みや文化の発信と継承に取り組みます。
Diversity
差別のない、笑顔がうまれる社会の実現を支援していきます。

Future
未来に向けた新技術に挑戦する取り組みを応援していきます。

コンセプト:『おいしさと、やさしさを』

社会貢献

若者・人材の育成支援 地域の健康・食の支援 文化・歴史の継承

原信サマースカラシップ(31回)

・長岡社奨学金

・長岡技科大へのTQM出前講座

・まちごと美術館コトコト様コラボ

・食育 お魚教室

・原信ナルスウォーキングデー

・みんな(こども)食堂支援

・にいがたケンジュプロジェクト

・各地祭、花火寄付(正三尺玉三連発)

働きやすさ・働きがいの追求

賃上げ 2024年度6.5%、2025年度6.0%

有給取得率 原信ナルス 85.7% フレッセイ 70.8% (厚労省令和6年就労条件総合調査 平均65.3%)

男性育休取得率92.9%(2024年度原信) (厚労省令和5年雇用均等基本調査 平均30.1%)

年間休日の増加と連休制度の拡充(6連休年4回)

不就労制度の導入 2時間中抜け制度(家族の送迎などに活用され好評)

フェムケアの取り組み (グループ全事業所対象)

奨学金返済支援制度

着替時間の労働時間算入

新本部多目的ホール

2026年3月期計画

今期業績予想

連結 増減 (単位 :百万円 グループ別の目安 ー
連結 増減 HN 増減 F 増減
売上高 286,000 1.5% 202,000 1.3% 84,000 1.5%
営業利益 11,400 △5.5% 8,900 △4.2% 2,500 △11.6%
経常利益 12,000 △5.6% 9,100 △5.3% 2,600 △10.1%
純利益 8,200 △9.0% 6,200 △1.5% 1,900 △5.4%
開店(改装) 1(3) △1(1) 1(1) △1(-) 0(2) -(2)
1株配当 29円 +2円 設備投資金額100億、減価償却費55億 設備投資金額100億、減価償却費55億 設備投資金額100億、減価償却費55億 設備投資金額100億、減価償却費55億

下表に 上半期の実績 を記載していますが、通期数値や下右表および上表の売上高予想と整合性を取っていません。

売上高 予算値 上期実績 下期 通期
全 店 7.4% 1.8% 2.2%
既存店 6.6% 0.2% 1.5%
客数単価予算 客 数 客単価
全 店 1.5% 0.8%
客単価内訳 買上点数 一品単価
客単価内訳 △2.2% 3.0%

今期出店予定

株主還元

(億円)

連結配当性向(%) 28.3 29.0 27.5 26.9 26.2 45.3 22.3 26.1 29.0 46.0 35.5
総還元性向(%) 28.3 29.0 27.5 26.9 26.2 45.3 22.3 26.1 29.0 46.0 35.5
1株当たり配当金の推移 (分割後基準)と自社株式市場買付
(円) (円)

ご清聴ありがとうございました

投資判断(AI生成)

投資評価: ★★☆☆

評価の理由:

上半期の実績は売上高が前年比6.5%増と堅調に推移し、既存店売上高も6.6%増と好調を維持しています。これは、経営陣が掲げる「EDLP強化」「PB・オリジナル商品開発推進」といった戦略が一定の効果を上げていることを示唆しています。特に、賃上げ(2024年度6.5%、2025年度6.0%)を実施しながらも販管費の伸びを売上高の伸び(6.5%)に抑え(販管費伸び4.7%)、売上総利益率の低下(29.1%→28.5%)を吸収し、経常利益を微増(1.5%増)させている点は評価できます。また、労働環境改善への積極的な取り組み(賃上げ、男性育休取得率92.9%など)は、人材確保と定着において競争優位性となり得ます。

しかし、通期計画に対する懸念が大きいです。上半期の実績は堅調であるにもかかわらず、通期計画では売上高成長率1.5%(28.6兆円)、経常利益成長率-5.6%(120億円)と、極めて保守的、あるいは下方修正に近い水準となっています。特に、経常利益率が前期実績4.5%から今期計画4.2%への低下を見込んでおり、これは売上総利益率の低下(戦略的競争対策やEDLP強化による原価上昇圧力)と人件費増加が利益を圧迫する構造が続いていることを示しています。

また、中期経営計画(2027年度末売上高3,100億円、経常利益率4.2%)の達成に向けた進捗が不明瞭です。上半期実績の伸び率を単純に下期にも適用すると、通期売上高は2,900億円程度となり、中期計画の目標達成には下期に大幅な加速が必要です。しかし、通期計画では下期売上高成長率が1.8%と低く見積もられており、中期計画の達成可能性に疑問符がつきます。

投資判断の根拠:

保有(ニュートラル)。上半期の実績は堅調で、既存店売上高の伸びや労働環境改善への積極投資は評価できます。しかし、通期計画の保守的な利益計画と、中期経営計画達成への道筋が不明瞭である点が懸念材料です。現状の財務状況は安定していますが、成長性への期待は限定的です。

重要なポイント:

  1. 売上総利益率の低下: 戦略的競争対策やEDLP強化により、売上総利益率が29.1%から28.5%に低下しており、価格競争の激化が利益を圧迫している。
  2. 通期計画の保守性: 上半期の好調な売上成長(6.5%)に対し、通期計画の成長率(1.5%)が低く、下期に大幅な減速を見込んでいる点が不透明。
  3. 中期経営計画との乖離: 中期計画の目標達成に向けた進捗が不明瞭であり、特に利益率の改善が見られない。
  4. 積極的な人材投資: 賃上げや労働環境改善への積極的な投資は評価できるが、これが利益率低下の要因の一つとなっている。

会社への質問(AI生成)

[上半期の実績は堅調ですが、通期計画では売上高成長率1.5%、経常利益率4.2%と非常に保守的です。下期に大幅な減速を見込む具体的な要因は何でしょうか?]

[売上総利益率が前期29.1%から今期28.5%に低下していますが、EDLP強化や競争対策による影響はどの程度継続すると見ていますか?価格競争の激化に対する具体的な収益改善策を教えてください。]

[中期経営計画の目標達成に向け、2027年度末までに売上高3,100億円、経常利益率4.2%を達成する具体的なロードマップを教えてください。特に、基盤投資(物流・IT)が利益率改善にどう寄与するのか明確にしてください。]

売上倍増のための施策(AI生成)

施策名 成功率(%) インパクト 評価コメント
既存店売上高のさらなる向上(客単価・客数増加) 75% S 既存店売上高は堅調だが、客単価の伸びが鈍化(客数1.5%、客単価0.8%)。PB・オリジナル商品の拡充と、官能評価室を活用した「おいしさ企画化」をさらに強化し、顧客の購買頻度と単価向上を図る。
グループ間シナジーによる調達・物流コストの最適化 80% A 原信・ナルスとフレッセイの調達・物流基盤を統合し、スケールメリットを最大化する。特にフレッセイの収益性改善(営業利益率2.8%)に直結する施策として重要。
新規出店戦略の加速とエリアカバレッジの拡大 65% A 中期計画では年間2店舗程度の出店だが、売上倍増には出店ペースの加速が必要。既存エリアのドミナント化と隣接エリアへの展開を強化し、物流効率化とブランド認知度向上を両立させる。
デジタル技術を活用した店舗オペレーションの抜本的効率化 70% B 人件費増加が利益を圧迫する中、省力化(レジ業務負担軽減など)を加速。AIを活用した需要予測や在庫管理を導入し、ロス削減と人件費効率化を両立させる。

最優先戦略(AI生成)

上記の施策の中で、最も優先すべきは「既存店売上高のさらなる向上(客単価・客数増加)」です。

理由と詳細:

現在の売上高(約2,800億円)を倍増させるためには、新規出店による成長だけでは時間がかかりすぎます。中期経営計画では2027年度末に3,100億円を目指していますが、これは現状のペースでは達成が困難な水準です。売上倍増には、既存の140店舗体制を基盤として、1店舗あたりの売上高を大幅に引き上げる必要があります。

上半期実績では、既存店売上高は6.6%増と好調ですが、客単価の伸びは0.8%に留まっています。客単価の内訳を見ると、買上点数が△2.2%に対し、一品単価が3.0%増となっており、客数は伸びているものの、客単価の伸びは一品単価の上昇に依存しています。

最優先戦略として、経営陣が強調する「おいしさ企画化計画」と「官能評価室」を最大限に活用し、顧客体験価値(CX)を向上させ、PB・オリジナル商品の魅力を高めることが不可欠です。これにより、顧客の購買頻度と客単価の両方を向上させることが期待できます。特に、競合との差別化が難しいスーパーマーケット業界において、他社が模倣しにくい「おいしさ」を核としたブランドロイヤリティの構築は、価格競争からの脱却と利益率改善の両面で重要です。この戦略の成功率を高めるためには、官能評価の結果を迅速に商品開発に反映させるための組織横断的な連携体制の強化が鍵となります。

ITコンサルからの提案(AI生成)

「既存店売上高のさらなる向上」を支援するため、ITコンサルタントとして以下の施策を提案します。

  1. AIを活用した需要予測・発注最適化システムの導入支援:

    • 目的: 既存の在庫管理・発注プロセスにおける属人的な判断を排除し、需要予測の精度を向上させる。
    • 期待される効果: 生鮮食品やPB商品の機会損失(品切れによる売上機会の逸失)を削減し、過剰在庫による廃棄ロスを低減する。これにより、売上機会の最大化と原価率の改善を両立させる。
    • 実現可能性: 既存のPOSデータや販売実績データを活用し、機械学習モデルを構築する。段階的に導入することで、現場への負荷を抑えながら効果測定が可能。
  2. 店舗オペレーションのデジタル化による省人化とCX向上:

    • 目的: 従業員が品出しや在庫管理などのバックヤード業務から解放され、接客や商品陳列(マーチャンダイジング)に集中できる環境を構築する。
    • 期待される効果: 従業員が顧客対応に時間を割くことで、客単価向上に繋がる提案や、商品への付加価値訴求が可能になる。また、人手不足に対応し、人件費効率を改善する。
    • 実現可能性: スマートデバイスを活用したリアルタイムの在庫可視化、自動発注システムの導入、およびバックヤード業務の標準化を支援する。
  3. データ分析基盤の再構築と店舗パフォーマンスの可視化:

    • 目的: 既存のデータウェアハウスを刷新し、店舗ごとの売上、客数、客単価、在庫回転率などのKPIをリアルタイムでダッシュボード化する。
    • 期待される効果: 経営層から店舗責任者まで、データに基づいた迅速な意思決定を可能にする。特に、官能評価室で開発された新商品の売上貢献度や、EDLP施策の効果を正確に把握し、次なる施策立案に繋げる。
    • 実現可能性: 既存の基幹システムとの連携を前提とし、BIツールを活用した分析環境を構築する。