ゲンキGDC - 2026年3月期第2四半期 決算説明会資料~10年後を見据えた経営ビジョンについて~ ★★

目次

基本情報

2026年3月期 第2四半期 決算説明会資料

~10年後を見据えた経営ビジョンについて~

株式会社Genki Global Dining Concepts

証券コード:9828

2025年11月26日

本日の内容

10年後を見据えた経営ビジョンについて

10年度を見据えた経営ビジョン

10年後を見据えた経営ビジョンについて

取り組み動画のご紹介

10年後を見据えた経営ビジョンについて

テーマ(経営ビジョン)

川上戦略×調達力強化

~持続的な成長とグローバル展開を実現~

川上事業を強化し、調達を起点とするバリューチェーンを構築

そのメリットをまずは国内のお客様に還元
海外のフランチャイズ店舗にも日本産の高品質な水産原料を供給

10年後を見据えた経営ビジョンについて

就任後に認識した課題と強み

当社の調達スキーム

課題
* 調達難や仕入価格の上昇は今後も継続
* 更なる商品開発力の強化が必要
* 寿司業態以外の第二の柱が必要
* 国内にはまだ未開の出店余地あり
* グローバル事業における成長戦略

当社の強み
* おいしさ(品質・安全・鮮度)の追求
* 顧客満足を重視する店舗運営方針
* 海外進出の歴史と実績

養殖で調達
仕入で調達

国内店舗 海外店舗
店舗のお客様
成長

10年後を見据えた経営ビジョンについて

当社の強みは“おいしさ”

当社の強みは、①厳格な品質基準を持つ原材料の調達、②他社にはないきめ細かい製造プロセス、③品質と顧客満足を判断軸とした成長戦略と組織文化 が醸し出す“おいしさ”である。

  • 品質重視の厳格な仕入れ
  • 厳選された海外食材の活用
  • ネタに合わせた冷凍技術管理
  • 鮮度と品質を維持する工程管理
  • 中間加工は最小限とし鮮度優先
  • ネタの店内切り付けでより鮮度の「できたて感」

人(テマ)
上記内の店舗取り組みにおいて、安全・鮮度・品質を維持する厳格な工程管理で店舗スタッフが実践

10年後を見据えた経営ビジョンについて

養殖事業について

■持続可能な国内生産
* 世界の水産需給拡大や天然資源の不安定化に対する効果的な打ち手
* アラ・飼料などに再利用し、サステナビリティに貢献

■地域共生
* 漁協や自治体との連携で、地域ブランド化や観光資源化も可能

■原価率低減
* 川上を押さえ内製化によるコストダウン

■Genkiから世界へ
* 将来的には海外輸出、海外店舗での提供も視野

10年後を見据えた経営ビジョンについて

(取組事例)養殖事業~サーモン・いくら

■養殖事業の協業を開始
* 熊本県八代市の有限会社ひらやまとサーモン及びいくらの養殖について協業を開始

■高品質なサーモンの養殖
* 陸上養殖の「かけ流し方式」を採用し、脂のりがよく後味の澄んだサーモンに仕上がる

■「いくら」の養殖も協業開始
* 供給難で高価格となっている「いくら」を養殖し、適正価格を維持して提供できるように取り組む

■7年後には年間生産量1,000t体制へ
* 7年後に1,000槽、年間1,000t(約26万匹)の体制目標
* これにより、全国店舗でプレミアム(国産)サーモン・国産いくらの提供が可能

※有限会社ひらやまで養殖されたサーモン及びいくら

10年後を見据えた経営ビジョンについて

(取組事例)養殖事業~真鯛

■養殖事業の協業を開始
* 三重県南伊勢町の株式会社タカスイと真鯛の養殖について協業を開始

■高品質な真鯛の養殖
* 入り江特有の水質が真鯛の養殖に適しており、肉厚でやわらかく、甘みのある真鯛に仕上がる

■年間生産量600tで全店展開
* 年間を通じて国内全店舗の供給が可能、且つ海外にも一部供給を計画

■自社ブランド真鯛として販売
* 国産の中でも高品質な真鯛をブランド化し、流通販売することを計画

※ 真鯛の海上養殖、生け簀風景

10年後を見据えた経営ビジョンについて

(取組事例)神明と連携したお米の調達

■安定供給
* 当社は日本で最も多くのお米を取り扱う神明ホールディングスグループ
* ドローンを活用した大規模な生産を始める

■環境に配慮した米生産のあり方を検討
* 神明のシステム構築力や技術・ノウハウを活用

■トレーサビリティ/品質管理
* 今後、大型生産者との計画栽培の取組も視野

■栃木から世界へ
* 栃木県内酒蔵仕込みの日本酒「千両職人」を輸出、海外店舗で提供

※ ドローンによる種まき風景

10年後を見据えた経営ビジョンについて

10年後のありたい姿

目標 :2035年3月期 総販売額※ 億円 以上 店舗数 店舗 以上
現時点:2025年3月期 総販売額 1,318億円 店舗数 431店舗
売上高 1,500億円以上 営業利益 120億円以上
売上高 674億円 営業利益 67億円
・国内は 魚べいをメインに全国展開
・グローバルは GENKISUSHIをメインにFC展開
・新業態(焼肉 ・GENKI DINER) ・新業態は 国内及びグローバルともに積極展開

※総販売額=(売上高-ロイヤリティ収入-食材販売売上)+海外店舗の売上高

10年後を見据えた経営ビジョンについて

ビジョン3本柱

「調達力の強化」「国内事業の出店拡大」「グローバル事業の出店拡大」
——この3本柱を支える川上戦略、川下戦略をひたむきにおこなってまいります。

川上戦略

海上養殖や陸上養殖を自社もしくは協業に
より調達し、外部環境に左右されない市場
価格と鮮度を安定的に国内外へ供給することを目指す

川下戦略

出店拡大や新業態のほか、国内及びグローバル相互に人気商品の共有等を想定。また川上戦略による原価低減で販売プロモーションの自由度を拡大し、お客様の拡大に努める

調達力の強化

  • 養殖業者との協業や資本提携
  • 食材の加工や半製品の製造

10年後を見据えた経営ビジョンについて

調達力(川上戦略)の強化

将来的な調達リスクへの備えとコスト構造の最適化を図り、安定した商品供給体制を確立します。これにより、商品力の向上を通じて顧客満足度の最大化と来店客数の増加を実現し、持続的な成長を支える強固な基盤を構築します。

(株)ゴダック
* 厳選された海外食材:世界各国から選び抜いた海老・貝・鶏肉を中心に取り扱うほか、今後は魚べい向け商材発掘にも取り組む
* 高品質の冷凍技術:「冷凍は活を超える」をコンセプトに、高い鮮度と味を保持
* 顧客からの高評価:提供する商品やサービスが高い信頼と評価を獲得

(株)神戸まるかん
* 自社工場による製造機能:仕入加工を自社工場で行い、水産加工品の製造能力を有する
* 店舗支援・OP効率化:手作業での調理や簡便キットの製造により、店舗での調理簡素化・均一化を実現
* 迅速な新商品開発:本社と工場が一体化し、テストキッチンを活用することで試作から本生産までスピーディーに対応

養殖事業
* 生産の安定性:水温や水質を精密に管理できるため、季節や天候に左右されず安定的に魚を生産可能
* 安全・安心の確保:寄生虫や病原菌のリスクを低減でき、抗生物質の使用を最小限に抑えられる
* 原材料コストの削減:M&Aを通じて、調達・生産・流通のコスト構造を最適化

10年後を見据えた経営ビジョンについて

商品力の強化

主力原材料の養殖化を通じてコスト構造を最適化し、品質・価格の両面でお客様へ還元。

◆回転寿司店に行った際によく食べているネタ[複数回答形式]全体【n=3,000】

順位 商品名 順位 商品名
1位 ** サーモン** 47.1 6位 ネギトロ 23.6
2位 ** マグロ(赤身)** 37.9 7位 イカ 23.2
3位 ** マグロ(中トロ)** 30.5 8位 えんがわ 19.5
4位 ** ハマチ・ブリ** 29.1 9位 イクラ 18.6
5位 ** エビ** 27.8 10位 マグロ(大トロ) 17.6

出典:マルハニチロ「回転寿司に関する消費者実態調査 2025」

10年後を見据えた経営ビジョンについて

国内事業 出店戦略

  • 中四国・九州・東北を中心に広がる未出店エリア。成長拡大の余地。
  • 主力業態「魚べい」は、人口集積地対象に幅広に出店を加速、従来の2倍のペースで拡大を計画。

10年後を見据えた経営ビジョンについて

国内事業 戦略

  • 魚べい出店強化に対し、うなぎ業態は新規出店凍結。当社独自の戦略により焼肉業態へ参入。
  • GENKI × 魚べい業態の出店を進め、既存店のDXの推進による生産性の向上と顧客体験価値の創造。

業態開発

うなぎ業態店舗展開見直し
新規出店30店舗の計画を見直し、当面新規出店は凍結する。
焼肉業態参入
回転寿司に匹敵する市場で、競争は激しいが、他プレーヤーとの差別化戦略で店舗展開を図る。

ブランド戦略

GENKI SUSHI×魚べい展開
2ブランドを融合。「グローバル顧客サイクル」を構築。世界と日本をつなぐ架け橋を目指す。
マーケティング力強化
競争激化や消費者嗜好の多様化により、認知拡大・ブランド差別化が必須。SNSを活用したブランド発信強化を図る。
魚べい
魚べい業態の磨き上げ
抜本的な調達力強化で商品力を強化し品質の向上を図ることで“おいしさ”を極める。
DXの推進
DX推進により、生産性向上と従業員の負荷低減を図るとともに、顧客体験価値を創造する。

10年後を見据えた経営ビジョンについて

新業態 焼肉

■ブランドコンセプト
* 大阪・鶴橋にあるようなローコストオペレーションで手頃な価格で提供できる、活気のあふれる焼肉屋

■第二の柱
* 中型面積の低投資店舗であり、低価格仕入であるため投資回収は回転寿司より早いと想定

■既存店とのシナジー
* 元気寿司や魚べいの近隣に出店し、既存ファンの皆様にもご利用いただくことで地域市場を最大化

■店舗展開
* 1号店は栃木県に出店。国内と同時に、海外の地域文化にマッチするものが焼肉であれば出店を検討

※ 上記画像はイメージです

10年後を見据えた経営ビジョンについて

グローバル事業 FC地域戦略

  • 東南アジアでの事業拡大をさらに推進。
  • アジア圏以外の未出店エリアへ拡大検討。米国テキサス州進出は方針変更。

10年後を見据えた経営ビジョンについて

グローバル事業 戦略

  • 従来どおりFC展開中心の戦略とするもエリア拡大を志向。
  • マーケット特性を踏まえた軽設備投資型事業モデルを第二のグローバルブランド化。

ブランド戦略

「元気寿司」「千両」ブランドの価値最大化に向け、FC既存・新規エリアでの店舗拡大と、米国直営事業の本土進出を加速。店舗数拡大を基盤に、QSC向上、リブランディング、海外マーケティングでグローバルブランド力を確立する。

ハワイ戦略

ワイキキの新ブランド「GENKI DINER」を、第二のグローバルブランドとして早期に本土進出させ、その収益力を確立します。既存店はリブランディング、マーケティングを強化し、全ハワイ事業の収益基盤を盤石にします。

外部成長戦略

当社の強みである“おいしさ”を世界に拡げることを軸に、グローバルな日本食人気を背景にした海外の市場成長を非有機的に取り組むことも検討。

10年後を見据えた経営ビジョンについて

新業態 GENKI DINER

■ブランドコンセプト
* 「伝統と革新の融合による、二つの顔を持つ新しい寿司体験の創造」をビジョンとし、日本の伝統的な食文化を現代のライフスタイルに合わせた形で世界に発信

■店舗スタイル
* 明るく開放的な寿司カウンターを中心に、地元客と旅行者が気軽に本格的な味を楽しめる、カジュアルなアイランドキッチンスタイルの店舗

■提供商品
* 主要商品は「Handroll + Sushi」。ハワイ産のアヒやオノなどの地元の鮮魚と、はまち、ほたてなどの日本伝統食材を融合させ、確かな品質と多様な味のバリエーションを提供

※掲載している店内・商品画像はイメージであり、実際とは異なります。

本日の内容

決算概要(2026年3月期第2四半期)

2026年3月期 第2四半期 エグゼクティブ サマリ

中間期は過去最高の売上高を達成。一方、米価高騰などのコスト増が利益を圧迫し、減益。

指標 前年同期比
総販売額※ 677 億円 101.7%
売上高 352 億円 104.2%
営業利益 31 億円 79.6%
当期純利益 21 億円 81.9%
国内既存店売上 102.9 % 売上高前年差 7.9億円増
国内客数 2,397 万人 22万人増
店舗数 433 店舗 (国内 191店 海外 242店) -
EPS 119.27 円 81.9%

※ 総販売額:(売上高-ロイヤリティ収入-食材販売売上)+海外店舗の売上高

  • ◆国内事業にて客数・客単価が前年を上回り売上は堅調に推移したものの、米価や人件費の上昇が減益要因。
  • ◆グローバル事業は、前年からの円高基調による為替影響で減収減益。一方、米国子会社は減益ながらも黒字を維持。

2026年3月期 第2四半期 業績ハイライト

売上高は前年同期比4.2%増と増収を確保した一方、原価・人件費上昇により営業利益は20.4%減となった。一方で、営業利益率は8.8%と、依然として競合他社を上回る水準を維持。
(単位:百万円)

2025年3月期第2四半期 (a) 対売上高 比率 2026年3月期第2四半期 (b) 対売上高 比率 前期比 (b)-(a) 前期比 (b)-(a) 前期比 (b)-(a)
売上高 33,796 100% 35,205 100% +1,409 +4.2% +4.2%
売上総利益 20,347 60.2% 20,497 58.2% +149 +0.7% +0.7%
販売費及び一般管理費 16,440 48.6% 17,388 49.4% +947 +5.8% +5.8%
営業利益 3,906 11.6% 3,108 8.8% △798 △20.4% △20.4%
国内セグメント利益 2,928 2,277 △651 △22.2% △22.2%
グローバルセグメント利益 978 916 △61 △6.3% △6.3%
EBITDA 4,879 14.4% 4,053 11.5% △826 △16.9% △16.9%
経常利益 3,975 11.8% 3,282 9.3% △693 △17.4% △17.4%
中間純利益 2,572 7.6% 2,106 6.0% △465 △18.1% △18.1%
EPS(円) 145.66 119.27 △26.39

2026年3月期 第2四半期 セグメント実績

国内事業は客数・客単価の上昇を背景に売上高が前年を上回った。
グローバル事業は前年の円安効果の反動により、売上高・営業利益ともに前年割れ。
(単位:百万円)

2025年3月期 第2四半期 実績 2026年3月期 第2四半期 実績 前期比 増減率
総販売額 66,625 67,757 +1,131 +1.7%
国内事業 29,274 30,828 +1,553 +5.3%
グローバル事業 37,351 36,929 △421 △1.1%
連結売上高 33,796 35,205 +1,409 +4.2%
国内事業 29,274 30,828 +1,553 +5.3%
グローバル事業 4,521 4,377 △144 △3.2%
米国子会社 2,871 2,629 △241 △8.4%
FC(ロイヤリティ収入および食材外部販売売上) 1,650 1,747 +96 +5.9%
連結営業利益 3,906 3,108 △798 △20.4%
国内事業 2,928 2,277 △651 △22.2%
グローバル事業 978 916 △61 △6.3%
米国子会社 137 107 △30 △22.3%
FC(ロイヤリティ収入および食材外部販売売上) 840 809 △31 △3.7%

本日の内容

2026年3月期見通し

2026年3月期 見通し

主要食材価格や最低賃金の上昇幅がいずれも当初の想定を上回る見通しのため修正。コストコントロールと集客強化を通じた収益確保を推進。
(単位:百万円)

2025年3月期 実績 2026年3月期 期初予想 2026年3月期 今回予想 期初予想比 増減率
売上高 67,472 72,300 72,300 ±0 -
営業利益 6,792 7,000 5,100 △1,900 △27.1%
営業利益率 10.1% 9.7% 7.1% △2.6% -
EBITDA 8,711 8,850 7,017 △1,833 △20.7%
経常利益 6,941 7,200 5,300 △1,900 △26.4%
当期純利益 4,960 4,800 4,100 △700 △14.6%
EPS(円) 280.95 271.83 232.17 △39.7 △14.6%
ROE 32.4% 25.7% 22.3% △3.4% -

2026年3月期 営業利益見通し増減要因

国内事業は売上増加に伴い、売上総利益は増加。一方、米などの主要食材の高騰、最低賃金の上昇、雇用人数の増加等により減益の見込み。

イメージキャラクター 「げんきくん」・「てっか丸」

創業当初から元気寿司に使用しているロゴをベースに、元気で活力があり愛されるキャラクターをイメージ。今後は店舗やLINEスタンプ等に登場する予定

【げんきくん】
性別:男の子
好きなもの:お寿司大好き
性格:やさしい
特技:空手(黒帯)

【てっか丸】
年齢:2歳
性別:男の子
特徴:おしゃぶり、おむつ、ずきん
性格:やんちゃ

本日の内容

【ご参考】当社の概要

会社概要

項目 内容
商号 株式会社Genki Global Dining Concepts
代表者 代表取締役社長執行役員 藤尾 益造
創業・設立 創業:1968年12月 設立:1979年7月
事業内容 国内・海外におけるレストランチェーンの運営
東京本社 東京都台東区上野3丁目24番6号 上野フロンティアタワー19 階
宇都宮本社 栃木県宇都宮市大通り1丁目4番22号 MSC第2ビル2階
従業員数 (連結) 647名(2025年9月末)
上場取引所 東京証券取引所 スタンダード市場(証券コード:9828)

【ご参考】当社の概要

企業理念

【ご参考】当社の概要

沿革

  • 1968年12月 創業
  • 1979年7月 設立、1号店を栃木県宇都宮市に出店、元禄商事株式会社設立ー「元禄寿司チェーン」のフランチャイズとして事業を展開
  • 1990年3月 元気寿司株式会社に商号変更 (フランチャイズから独立)
  • 1991年8月 株式を店頭登録 (日本の回転寿司業界初)
  • 1993年9月 海外ハワイ初出店 (日本の回転寿司業界初)
  • 1994年7月 シンガポールFC1号店オープン (海外フランチャイズ1号店)
  • 1995年3月 香港FC1号店オープン、10月 [マレーシアFC1号] 店オープン、東京本社新設
  • 1997年11月 [東証二部上場] (日本の回転寿司業界初)
  • 2002年9月 東証一部に指定替え (日本の回転寿司業界初)
  • 2009年5月 インドネシアFC1号店オープン
  • 2010年6月 中国FC1号店オープン
  • 2012年5月 株式会社神明と資本・業務提携 《2015年6月TOBにより同社子会社に》、回転しない寿司1号店オープン
  • 2015年9月 [フィリピンFC1号] 店オープン
  • 2016年12月 [カンボジア1号店] オープン
  • 2018年7月 ミャンマー1号店オープン
  • 2024年8月 商号を「株式会社Genki Global Dining Concepts」に変更
  • 2025年7月 ベトナムFC1号店オープン、10月株式会社ゴダック及び株式会社神戸まるかんの全株式の取得
  • 宇都宮本社開設

【ご参考】当社の概要

連結売上高・国内及び海外店舗数推移

【ご参考】当社の概要

四半期 売上高・営業利益推移

売上高(単位:百万円)

2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
1Q 10,712 12,644 15,019 16,318 17,242
2Q 21,710 26,132 30,949 33,796 35,205
3Q 33,316 40,227 46,130 50,277 -
通期 44,607 54,614 61,838 67,472 -

営業利益(単位:百万円)

2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
1Q 22 538 1,048 1,813 1,483
2Q 147 990 2,406 3,906 3,108
3Q 315 1,287 3,749 5,463 -
通期 265 1,736 4,917 6,792 -

【ご参考】当社の概要

  • 本資料には、当社の現在の計画や業績見通しなどが含まれています。将来の計画や予測数値は、現時点で入手可能な情報に基づき当社が策定・予測したものです。
  • 実際の業績等は、今後のさまざまな要因により、記載内容と異なる可能性があります。本資料は、記載された内容の実現を確約または保証するものではありません。
  • 本資料の情報に基づいて生じたいかなる損害についても、当社および情報提供者は一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

《 お問合せ先 》 株式会社Genki Global Dining Concepts 経営企画部 ir@genki-gdc.co.jp

投資判断(AI生成)

投資評価: ★★☆☆

評価の理由:
売上高は堅調に推移し、国内事業は客数・客単価ともに前年を上回るなど、事業の成長性は維持されています。特に、中間期で過去最高の売上高を達成した点は評価できます。しかし、営業利益はコスト増(米価高騰、人件費上昇)により大幅に減益しており、利益率が急激に悪化しています(前年同期11.6% → 8.8%)。2026年3月期の通期見通しも、期初予想から営業利益が27.1%下方修正されており、収益性の悪化が深刻です。

経営陣は「川上戦略」として養殖事業への協業やM&A(ゴダック、神戸まるかん)による調達力強化とコスト構造の最適化を掲げていますが、これらが利益改善に寄与するまでには時間がかかると見られます。また、新業態として焼肉やGENKI DINERへの参入を発表していますが、これらはまだ収益貢献が限定的であり、既存事業の収益性悪化を補うには至っていません。グローバル事業も円高の影響で減益しており、全体としてコスト圧力に対する耐性が低い状況です。

投資判断の根拠:
保有(中立)。売上成長は維持されており、国内事業の客数増はポジティブです。しかし、利益率の急激な悪化と通期見通しの大幅下方修正は重大な懸念材料です。川上戦略の進捗とコストコントロールの成否が今後の株価を左右しますが、現時点では不透明感が強いため、積極的な買い材料とは判断しにくいです。

重要なポイント:
1. 利益率の急激な悪化: 売上高は増加しているにもかかわらず、営業利益率が前期の11.6%から今期中間期は8.8%に低下し、通期見通しも7.1%と大幅に下方修正された点。
2. コスト圧力の継続: 米価高騰や人件費上昇が利益を圧迫しており、川上戦略によるコスト構造改善が喫緊の課題となっている点。
3. 国内事業の堅調さ: 国内既存店の客数・客単価の上昇は評価できるが、コスト増がそれを相殺している点。
4. 新業態への戦略転換: うなぎ業態の凍結と焼肉業態への参入は、既存事業の収益性悪化を背景とした戦略転換であり、その実行力と収益化のスピードが問われる点。

会社への質問(AI生成)

[川上戦略として養殖事業やM&Aを進めていますが、中間期における原価率の具体的な改善効果はどの程度ありましたか?また、2026年3月期通期見通しにおいて、コスト上昇のどの程度が吸収される見込みですか?]

[国内事業の営業利益率が大幅に低下している中、既存店のDX推進による生産性向上は具体的にどの程度進捗していますか?人件費上昇を相殺するための具体的な施策と効果を教えてください。]

[グローバル事業において、円高による減収減益が報告されていますが、為替変動以外の要因(例えば、現地での競合激化や需要減退など)による収益性悪化の有無と、その具体的な影響度について教えてください。]

売上倍増のための施策(AI生成)

施策名 成功率(%) インパクト 評価コメント
国内「魚べい」の出店加速と既存店磨き上げ 85% S 成長余地が大きい未開拓エリア(中四国、九州、東北)への出店を加速。既存店では「抜本的な調達力強化」による商品力向上とDX推進を両輪で実行し、客単価と客数を同時に向上させる。
グローバル「GENKI SUSHI」のFCモデル最適化とエリア拡大 70% A 既存のFCモデルを維持しつつ、東南アジア以外の未開拓エリア(特に成長が見込まれる地域)への展開を加速。軽設備投資型モデルを確立し、投資回収期間を短縮する。
新業態「焼肉」の早期収益化と国内展開 60% A 既存店舗の近隣出店によるシナジーを狙いつつ、ローコストオペレーションと低投資回収を早期に実現し、国内事業の第二の柱として成長させる。
川上戦略の加速と海外輸出 75% B 養殖事業(サーモン、真鯛)の生産量目標達成を前倒しし、国内供給を安定化させるとともに、海外店舗への供給を開始し、調達コストの優位性を確立する。

最優先戦略(AI生成)

最優先戦略:国内「魚べい」の出店加速と既存店磨き上げ

現在の決算資料で最も明確な成長ドライバーは、国内事業の「魚べい」業態における出店加速計画です。中間期実績でも国内事業は客数・客単価ともに前年を上回り、売上成長を牽引しています。しかし、この成長が利益率の悪化によって相殺されている点が最大の問題です。

したがって、最優先戦略は、この国内事業の成長を「収益性」に転換させることです。具体的には、以下の2点を同時に実行します。

  1. 出店加速の実行: 中四国、九州、東北といった未開拓エリアへの出店を計画通り加速させ、売上規模の拡大を確実にします。
  2. 既存店の収益性改善(磨き上げ): 経営陣が強調する「抜本的な調達力強化」による商品力の向上と、DX推進による生産性向上を既存店で徹底的に実行します。これにより、売上増加に伴う利益率の低下を防ぎ、売上高1,500億円、営業利益120億円という10年後の目標達成に向けた基盤を強化します。

この戦略が最優先である理由は、既存事業の収益性を改善しつつ、最も成長ポテンシャルの高い国内市場でのシェア拡大を同時に図れるためです。新業態への参入はリスクを伴い、グローバル事業は為替リスクに晒されていますが、国内の「魚べい」は最もコントロールしやすく、即効性のある成長ドライバーとなり得ます。

ITコンサルからの提案(AI生成)

ITコンサルタントによる支援提案

現在の経営課題は、売上成長の鈍化ではなく、コスト増による利益率の急激な悪化です。特に、人件費上昇と食材原価高騰が利益を圧迫しており、DXによる生産性向上とコスト構造の最適化が喫緊の課題です。マーケティング以外の観点から、以下のITコンサルティング支援を提案します。

  1. サプライチェーン・マネジメント(SCM)の高度化と在庫最適化システム導入

    • 目的: 川上戦略で強化する養殖事業やM&Aで取得した調達網からの食材調達から店舗への配送までの一連のプロセスを可視化・最適化し、在庫ロスと輸送コストを削減します。
    • 期待される効果: 属人的な発注・在庫管理を排除し、需要予測に基づいた最適な在庫配置を実現。特に鮮度が重要な水産物において、廃棄ロスを削減し、原価率改善に直接貢献します。
    • 実現可能性: 既存の基幹システムとの連携が前提となりますが、神明HDとの連携やゴダック・神戸まるかんとの統合により、データ基盤の整備は可能です。
  2. 店舗オペレーションのDX推進とタスク自動化

    • 目的: 既存店の生産性向上と従業員の負荷低減を図るため、調理補助、発注、シフト管理などの定型業務を自動化・効率化します。
    • 期待される効果: 人件費上昇圧力に対し、従業員一人当たりの生産性を向上させ、人件費率の抑制に貢献します。また、スタッフが接客や品質管理により注力できる環境を整備します。
    • 実現可能性: 既存のPOSシステムや勤怠管理システムとの連携を前提に、RPAやAIを活用したタスク自動化ソリューションを導入します。
  3. データ分析基盤の構築と経営ダッシュボードの整備

    • 目的: 経営層がリアルタイムでセグメント別、店舗別の収益性(原価率、人件費率)を把握し、迅速な意思決定を行える環境を構築します。
    • 期待される効果: コスト上昇の要因を早期に特定し、価格改定やプロモーションの最適化を迅速に行うことが可能になります。特に、国内とグローバルの収益性を比較分析し、リソース配分の最適化を支援します。
    • 実現可能性: 各システムからデータを収集・統合するデータレイク/ウェアハウスを構築し、BIツールを用いて可視化します。