旭化学 - 2025年8月期決算説明資料及び中期経営計画の更新 ★
基本情報
- 会社コード: 79280
- 会社名: 旭化学
- タイトル: 2025年8月期決算説明資料及び中期経営計画の更新
- 発表日時: 2025年11月27日 10:00
- PDF URL: https://www.release.tdnet.info/inbs/140120251126509805.pdf
- YahooFinance: https://finance.yahoo.co.jp/quote/7928.T
旭化学工業株式会社
(証券コード:7928 東京証券取引所スタンダード市場名古屋証券取引所メイン市場)
2025年11月27日
https://www.asahikagakukogyo.co.jp
会社概要
(2025年8月31日現在)
| 企業名 | 旭化学工業株式会社 Asahi Kagaku Kogyo Co Ltd |
|---|---|
| 設立 | 1966年9月 |
| 代表者 | 取締役社長 杉浦 武 |
| 資本金 | 671百万円 |
| 発行済み株式数 | 3,896,000株 |
| 上場市場名 | 東証スタンダード 名証メイン市場(7928) |
| 本社(工場) | 碧南市港南町2丁目8番地14 |
| 本社事務部門及び安城工場 | 安城市城ケ入町広見133番地3 |
| 海外子会社 | 中国:旭日塑料制品(昆山)有限公司 タイ:ASAHI PLUS CO.,LTD. |
| 従業員数(合計563名) | (連結)社員477名 臨時雇用者数86名 |
| 事業内容 | 電動工具及び自動車部品等の樹脂成形、電動工具の組付、樹脂成形用金型の設計製作、並びに自社製品である建築資材の製造販売 |
| 主な得意先 | (株)マキタ、(株)イノアックコーポレーション、トヨタ紡織(株)、豊田合成(株)、(株)デンソーウェーブ |
製品情報
自社製品(建築用資材)
ビッグアンカー1/2 Mk-Ⅱ
ストロングプラグ 極美 GOKUBI AXプラグ アンカーピン ノーブルアンカー
電動工具メーカー向け成形品
ハウジング モーターハウジング ハンドルセットヒン ファン ダストカバー プラスチックケース
機能部品 グリップ部品 内装部品 ピラー部品 ピラー部品 インパネ部品
その他成形品
スキャナー部品 ロボット部品 ロボット部品 スキャナー部品 スキャナー部品 医療用樹脂ケース
本社工場
| 所在地 | 愛知県碧南市港南町2丁目8番地14 |
|---|---|
| 敷地面積 | 16,588㎡ |
| 建物 | 成形工場・加工棟 各1棟 自動倉庫・倉庫 各1棟 |
| 射出成形機(合計16台) | 1,300t 3台 |
| 射出成形機(合計16台) | 850t 5台 |
| 射出成形機(合計16台) | 650t 7台 |
| 射出成形機(合計16台) | 450t 1台 |
| 従業員数(合計80名) | 社員64名 臨時雇用者数 16名 |
安城工場(事務部門含む)及び平坂工場
| 所在地 | 愛知県安城市城ケ入町広見133番地3 |
|---|---|
| 敷地面積 | 6,308㎡ |
| 建物 | 工場 3棟、事務所・食堂 1棟 |
| 射出成形機(合計25台) | 600t 1台 |
| 射出成形機(合計25台) | 450t 7台 |
| 射出成形機(合計25台) | 350t 1台 |
| 射出成形機(合計25台) | 280t 2台 |
| 射出成形機(合計25台) | 220t 4台 |
| 射出成形機(合計25台) | 200t 3台 |
| 射出成形機(合計25台) | 150t 4台 |
| 射出成形機(合計25台) | 100t 2台 |
| 射出成形機(合計25台) | 85t 1台 |
| 従業員数(合計88名) | 社員 85名 臨時雇用者数 3名 |
旭日塑料制品(昆山)有限公司
| 企業名 | 旭日塑料制品(昆山)有限公司 |
|---|---|
| 設立 | 2001年12月 |
| 代表者 | 総経理 手島 淳 |
| 資本金 | 624万US$(旭化学工業100%出資) |
| 敷地面積 | 27,257㎡ |
| 所在地 | 中華人民共和国江蘇省昆山市 昆山経済技術開発区盛希路20号 |
| 建物 | 工場棟2棟 事務所棟1棟 食堂棟1棟 守衛室1棟 |
| 射出成形機(合計56台) | 800t 1台, 700t 1台, 530t 5台, 470t 5台, 450t 1台, 380t 3台, 360t 1台, 350t 2台, 320t 2台, 230t 1台, 220t 2台, 200t 5台, 190t 1台, 180t 1台, 160t 16台, 150t 2台, 120t 2台, 100t 2台, 90t 2台, 80t 1台 |
| 従業員数(合計297名) | 社員 250名 臨時雇用者数 47名 |
| 主な得意先 | 牧田(中国)有限公司 牧田(昆山)有限公司 |
ASAHI PLUS CO.,LTD
| 企業名 | ASAHI PLUS CO LTD |
|---|---|
| 設立 | 2011年7月 |
| 代表者 | 南 幸一 |
| 資本金 | 5億9,000万バーツ (旭化学工業100%出資) |
| 敷地面積 | 25,998㎡ |
| 所在地 | タイ王国 ライヨーン県 |
| 建物 | 工場棟1棟 |
| 射出成形機(合計17台) | 450t 3台, 350t 3台, 280t 5台, 230t 1台, 180t 3台, 110t 2台 |
| 従業員数(合計91名) | 社員71名 臨時雇用者数20名 |
| 主な得意先 | Makita Manufacturing(Thailand) Co.,Ltd. ROKI(THAILAND) Co.,Ltd. RICOH(THAILAND) Co.,Ltd. |
沿革
創業期
1962年 創業
1966年 設立
愛知県碧南市大字鷲塚字川岸浜36番地(現 愛知県碧南市神有町7丁目11番地)において、プラスチック製品の成形及び加工を目的として資本金2,000千円にて旭化学工業株式会社設立
第1次成長期
1978年 製造品目を日用雑貨用品より、工業部品(自動車)に全面切替える
(株)マキタ(旧商号(株)マキタ電機製作所)と取引開始、電動工具成形品の生産を始める
需要の増大に対応するため、愛知県安城市城ヶ入町に安城工場を新設
需要の拡大に対応するため、安城工場を増設
本社事務部門を本社から安城工場へ移設
自社ブランド製品として樹脂アンカープラグを開発、発売
第2次成長期
2001年 海外進出
中国江蘇省昆山市に旭日塑料制品(昆山)有限公司設立
旭日塑料制品(昆山)有限公司の新工場完成、移転
タイにASAHI PLUS CO.,LTD.を設立
2022年 創業60周年
当社の強み
製品の品質管理の徹底は会社の信頼をより大きなものにします。
最高品質の製品をタイムリーにお届けすることができる安定した生産能力にて、お客様のニーズに応じて正確かつ迅速にモノを造っています。
大型製品から小型製品、2色成形、異材質成形など、あらゆる製品に対応しています。
当社の強み:一貫生産システム
2025年8月期(連結) の業績
2025年8月期(連結)の業績概要
売上高については、自動車部品は災害等による取引先の工場非稼働の影響があり減少しました。電動工具部品は受注が3カ国共に増加しました。19百万円増加し、前期比0.2%増の83億59百万円
利益については、自動車部品製造のために導入した設備の減価償却費や研究開発費用の計上の影響により営業損失45百万円となりました。
| (百万円) | 2024/08期 第2四半期 | 2024/08期 通期 | 2025/08期 予想 第2四半期 | 2025/08期 実績 第2四半期 | 2025/08期 実績 第2四半期 前期比(%) | 2025/08期 実績 第2四半期 予想比(%) | 2025/08期 修正予想(4月14日開示)通期 | 2025/08期 実績 通期 | 2025/08期 実績 通期 前期比(%) | 2025/08期 実績 通期 予想比(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,811 | 8,340 | 4,300 | 4,477 | 17.5 | 4.1 | 8,600 | 8,359 | 0.2 | ▲2.8 |
| 売上総利益 (売上高総利益率) | 316 (8.3%) | 750 (9.0%) | 439 (9.8%) | ▲38.9 | 793 (9.49%) | 5.7 | ||||
| 販管費 | 344 | 712 | 475 | 38.1 | 839 | 17.7 | ||||
| 営業利益 (営業利益率) | ▲28 (ー) | 37 (0.5%) | 20 (0.5%) | ▲36 (ー) | (ー) | (ー) | ▲25 (ー) | ▲45 | (ー) | |
| 経常利益 (経常利益率) | 29 (0.8%) | 182 (2.2%) | 55 (1.3%) | 49 (1.1%) | 67.8 | ▲10.9 | 140 (1.6%) | 113 (1.4%) | ▲37.9 | ▲19.3 |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 23 | 93 | 10 | 5 | ▲76.7 | ▲50.0 | 70 | 47 | ▲49.7 | ▲32.9 |
| 1株当たり配当(中間、期末) | 5.0円 | 7.0円 | 5.0円 | 5.0円 | 0.0 | 0.0 | 未定 | 5.0 | ▲28.6 | 0.0 |
| 配当性向 | 40.0% | 40.0% | 66.4% | 15 |
業績概要
貸借対照表及び設備投資の状況
| (百万円) | 2024/08期 | 2025/08期 |
|---|---|---|
| 資産合計 | 6,954 | 6,678 |
| 流動資産 | 3,583 | 3,157 |
| 固定資産 | 3,370 | 3,520 |
| 負債合計 | 1,420 | 1,387 |
| 流動負債 | 1,231 | 1,196 |
| 固定負債 | 189 | 190 |
| 純資産合計 | 5,534 | 5,290 |
| 株主資本 | 4,142 | 4,152 |
| 自己資本比率 | 79.6 | 79.2 |
設備投資(59期)
2025年3月取得 本社工場 クリップ取付機
| 国内 | 旭化学工業株式会社 | 成形機 生産附属設備 成形後工程自動化設備 | 5億4055万円 |
|---|---|---|---|
| 中国 | 旭日塑料制品(昆山)有限公司 | 生産附属設備、マシニングセンター | 3,459万円 |
| タイ | ASAHI PLUS CO.,LTD. | 成形機、生産附属設備 | 6,929万円 |
| 合計 | 合計 | 6億4,444万円 |
地域別の状況[国内]
売上高は、自動車部品関連の工場非稼働の影響により減少、また新規受注品の開始が当初計画より遅れたことにより、当期の売上計上が次期以降にずれ込み減少しましたが、電動工具部品は堅調に推移し増収となりました。
新規に受注した自動車部品のため今期に成形機1300tを2台、成形後工程自動化設備を購入し2025年8月に稼働を開始。
2024年10月に建設した研究開発施設(植物工場)では継続して野菜栽培技術の研究を実施。
今期は研究開発費65百万円計上、減価償却費増加の影響により営業赤字が増加。
| 想定為替レート | 2022/08期 | 2023/08期 | 2024/08期 | 2025/08期 |
|---|---|---|---|---|
| 想定為替レート | 20.35 | 19.96 | 22.35 | 20.16 |
地域別の状況[中国]
・取引先の在庫調整による受注減少が解消し、電動工具部品の受注が増加したものの、円高の影響で売上高は減少。
・今期より金型製作の内製化率上昇へ取り組んでいる。新しくマシニングセンターを導入。
地域別の状況[タイ]
電動工具部品の受注が堅調に推移、今期導入した成形機2台もフル稼働で生産し増収。
印刷工程の一部を内製化。今後は更に拡張を検討。
| 売上高 上期 下期 | 2022/08期 | 2023/08期 | 2024/08期 | 2025/08期 |
|---|---|---|---|---|
| 上期 | 912 | 756 | 472 | 462 |
| 下期 | 794 | 755 | 433 | 440 |
| 合計 | 1,706 | 1,511 | 905 | 902 |
| 想定為替レート | 2022/08期 | 2023/08期 | 2024/08期 | 2025/08期 |
|---|---|---|---|---|
| 想定為替レート | 3.85 | 4.07 | 4.36 | 4.44 |
2025年8月期(連結)のトピックス①
2025年8月 安城工場休憩室の改装工事の実施
従業員が心身ともにリフレッシュできる環境づくりの一環として、休憩室をリニューアルしました。内装や照明の改善、リラックススペースの拡充などにより快適に過ごせる空間を整備し、従業員満足度の向上を図っております。
2025年8月期(連結)のトピックス②
愛知県西尾市 印刷業務開始
2025年2月より印刷業務の内製化開始
2025年8月期(連結)のトピックス③-1(タイ)
ASAHIPLUS 印刷設備の導入
2025年8月期(連結)のトピックス③-2(タイ)
中国工場からの技術指導
2026年8月期(連結)の業績予想
売上高は、日本は自動車部品の現行量産品の一部が2025年11月で終了のため4億40百万円減少する見込み。電動工具部品は3カ国共に堅調に推移する見込み。
日本は前期以前に取得した設備の減価償却費増加により営業利益が圧迫され営業赤字予算であります。現金支出は既に完了しており、今後の生産効率向上により回収を見込んでおります。
生産性効率向上及びコスト最適化のため製造プロセスの内製化率を高めています。中国工場は金型製作、タイは印刷工程、について外注コストの削減と品質管理の強化を図り、安定的な利益体質の構築をめざします。
| 2026/08期 (百万円) 第2四半期 予想 | 2026/08期 (百万円) 第2四半期 前期比(%) | 2026/08期 (百万円) 通期 予想 | 2026/08期 (百万円) 通期 前期比(%) | |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 4,100 | ▲8.4 | 7,850 | ▲6.1 |
| 営業利益 (営業利益率) | 35 (0.9%) | ー | 40 (0.5%) | - |
| 経常利益 (経常利益率) | 60 (1.5%) | 21.9 | 110 (1.4%) | ▲3.0 |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 30 | 439.0 | 50 | 6.1 |
| 1株当たり配当 | 5.0円 | 0.0 | 5.0 | 0.0 |
| 配当性向 | 62.5% |
当社が目指す姿と 中期経営計画
中期経営計画 結果
(2023年8月期~2025年8月期)
グローバルで活躍する企業を目指しているものの、当社グループを取り巻く受注環境は厳しく、売上高、当期純利益は中期経営計画を下回りました。
| (百万円) | 2023/08期(実績) 第2四半期 | 2023/08期(実績) 通期 | 2024/08期(実績) 第2四半期 | 2024/08期(実績) 通期 | 2025/08期(実績) 第2四半期 | 2025/08期(実績) 通期 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 4,503 | 8,663 | 3,811 | 8,340 | 4,477 | 8,359 |
| 売上高総利益 | 513 | 898 | 316 | 750 | 439 | 793 |
| 売上高総利益率 | 11.4% | 10.4% | 8.3% | 9.0% | 9.8% | 9.5% |
| 営業利益 | 149 | 169 | ▲28 | 37 | ▲36 | ▲45 |
| 経常利益 | 190 | 279 | 29 | 182 | 49 | 113 |
| 経常利益率 | 4.2% | 3.2% | 0.8% | 2.2% | 1.1 | 1.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 83 | 23 | 23 | 93 | 5 | 47 |
| 当期純利益率 | 1.8% | 0.3% | 0.6% | 1.1 | 0.1 | 0.6% |
| 売上高総利益率 | 当期純利益率 | |
|---|---|---|
| 中期経営計画(当初計画) | 売上高総利益率 10.8% | 当期純利益率 1.2% |
| 2022/08期 | 10.4% | 0.3% |
| 2023/08期 | 9.0% | 1.1% |
| 2024/08期 | 9.5% | 0.6% |
中期経営計画 結果
(2023年8月期~2025年8月期)
テーマ グローバル競争力の強化と人材育成
| 重点施策 | 実施する取組み | KPI | 評価 | 実施状況 |
|---|---|---|---|---|
| 技術者の育成 若手技術者とグローバル人材の育成 | 各種資格取得支援の社内推進 社外講習会への参加推進 能力重視した人事評価と適材適所の組織体制 | 日本 射出成形技能士資格 取得(1級2名 2級5名) 中国 社内独自の資格制度 試験実施 タイ 社外セミナー参加 | △ | 取引先工場見学実施 (自動化設備、品質管理) 日本 射出成形技能士資格 取得(2級 5名) |
| 生産性の向上 高品質で量産性の高い 成形技術の確立、 グループ全体最適化の 実現 | 生産工程及び品質管理の自動化 中国第3工場の稼働 タイ工場の生産能力の拡充 | 製造効率改善 売上高総利益率20% 経常利益率7% | △ | 生産工程の自動化設備導入 売上高総利益率9.5% 経常利益率1.4% 中国第3工場建設中止 |
| 利益率の改善 | 自社商品の開発 多色成形機を活用した高付加価値製品の提供 | 自社商品売上高40%増加 製造効率改善 | ○ | 自社商品の新製品販売開始: ビッグアンカー1/2 Mk-Ⅱ(2024年 6月) |
| サステナビリティの 推進 持続的社会の実現に貢献すべく、社会価値の 共創 | ハラスメントなど各種研修実施によるガバナンス強化 多様性を尊重した職場づくり 二酸化炭素排出量のゼロを目指した取組み開始 | 国内育休取得率30% 国内太陽光発電設備設置 女性管理職(グループ全体 7名) | △ | 国内育休取得率83.3% 女性管理職(グループ全6 名) 脱炭素スクール参加 |
新中期経営計画 (2026年8月期~2028年8月期)
| テーマ | グローバル競争力の強化と人材育成 |
|---|---|
| 重点施策 | 実施する取り組み |
| 技術者の育成 若手技術者とグローバル人材の育成 | 技術者の育成 若手技術者とグローバル人材の育成 各種資格取得支援の社内推進 社外講習会への参加推進 能力重視した人事評価と適材適所の組織体制 |
| 生産性の向上 高品質で量産性の高い成形技術の 確立、グループ全体最適化の実現 M&Aの検討 | 生産性の向上 高品質で量産性の高い成形技術の 確立、グループ全体最適化の実現 M&Aの検討 生産工程改善、自動化設備導入による原価改善 成形段取時間の削減、作業手順の見直し 生産能力強化、自社技術と相乗効果を生む技術及び人材の獲得を目的にM&Aを検討 |
| 利益率の改善 | 利益率の改善 自社商品の開発 老朽化設備を更新し新しい成形機を活用した高付加価値製品の提供 在庫削減 |
| サステナビリティの推進 持続的社会の実現に貢献すべく、 社会価値の共創 | サステナビリティの推進 持続的社会の実現に貢献すべく、 社会価値の共創 ハラスメントなど各種研修実施によるガバナンス強化 多様性を尊重した職場づくり 二酸化炭素排出量のゼロを目指した取り組み開始 |
| 2025/08期 第2四半期 | 2025/08期 通期 | 2026/08期 第2四半期 | 2026/08期 通期 | 2027/08期 第2四半期 | 2027/08期 通期 | 2028/08期 第2四半期 | 2028/08期 通期 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 4,477 | 8,359 | 4,100 | 7,850 | 4,350 | 8,700 | 4,800 | 9,600 |
| 営業利益 | ▲36 | ▲45 | 35 | 40 | 40 | 80 | 60 | 120 |
| 経常利益 (経常利益率) | 49 (1.1%) | 113 (1.4%) | 60 (1.5%) | 110 (1.4%) | 75 (1.7%) | 150 (1.7%) | 100 (2.1%) | 200 (2.1%) |
| 親会社株主に帰属する 当期純利益 | 5 | 47 | 30 | 50 | 45 | 90 | 60 | 120 |
当社が目指す姿と中期経営計画
(2026年8月期~2028年8月期)
| 2001年12月 中国江蘇省 昆山市に旭日塑料制品(昆山)有限公司設立 |
| 2004年11月 旭日塑料制品(昆山)有限公司の新工場完成 移転 |
株主還元方針
財務基盤を堅持しつつ、継続的な株主還元を実現するため、将来の成長投資と株主還元のバランスに基づき、配当性向30%を基本方針としております。
また、2024年8月期より下限配当を10円と設定しております。
下限配当 10.0円
資本コストや株価を 意識した 経営の実現に向けた 対応について
はじめに
「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」に関して、2026年8月期~2028年8月期の中期経営計画に基づいた当社の計画についてご説明します。
- 自社の資本コストや資本収益性を的確に把握
- その内容や市場評価に関して、取締役会で現状を分析・評価
- 改善に向けた方針や目標・計画期間、具体的な取組みを取締役会で検討・策定
- その内容について、現状評価とあわせて、投資者にわかりやすく開示
- 計画に基づき、資本コストや株価を意識した経営を推進
- 開示をベースとして、投資者との積極的な対話を実施
現状分析:PBRとROEの推移
目標としているROE10%に対し、2025年8月期のROE0.9%
PBRは平均、0.5倍を下回っており、この3年は0.4倍を下回って推移している。
現状分析:キャッシュの状況
2025年8月期に高付加価値製品の製造・開発のための積極的な設備投資を行ったため、フリーCFは大きく減少。
現状分析:株主還元の推移
個人投資家を中心に市場での認知度を高めるため、株主優待も新設。
| 株主優待 |
|---|
| 保有株数 |
| --- |
| 100株以上 |
※2024年8月31日現在の株主名簿に記載された株主のうち、当社100株以上を保有されている株主様が対象
企業価値向上に向けた取組み
本資料は、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の募集・勧誘・営業等を目的としたものではありません。
本資料で提供している情報は、金融商品取引法、投資信託及び投資法人に関する法律、東京証券取引所有価証券上場規程並びにその他関連法令、関係諸規則に基づく開示書類または報告書ではありません。
本資料の内容については、将来の予測に関する記述が含まれていますが、こうした記述は、本資料の作成日において入手可能な情報に基づいてなされた本投資法人および本資産運用会社の判断に基づいて行ったものです。将来の本投資法人の業績、経営結果、財務内容等を保証するものではありません。また、本資料の内容に関しては、その正確性及び確実性を保証するものではありません。なお、予告なしにその内容が変更または廃止される場合がありますので、予めご了承ください。
なお、事前の承諾なしに、本資料に掲載されている内容の複製・転用等を行うことを禁止いたします。
お問い合わせ先
総務部
電話番号:(0566)92-4181(代表)
E-mail:y.matsuo@asahikagakukogyo.co.jp
URL: https://www.asahikagakukogyo.co.jp
投資判断(AI生成)
投資評価: ★☆☆
評価の理由:
旭化学工業株式会社の決算資料を分析した結果、財務状況と将来の見通しには深刻な懸念が見られます。
- 収益性の著しい悪化: 2025年8月期通期では売上高は微増(+0.2%)したものの、営業利益は▲45百万円の赤字に転落しました。これは、自動車部品の受注減少、新規設備導入に伴う減価償却費の増加、および研究開発費の計上が主な要因です。経常利益も前期比▲37.9%減と大幅に悪化しています。
- 中期経営計画の未達: 2023年8月期から2025年8月期の中期経営計画において、売上高、当期純利益ともに計画を下回っています。特に、KPIとして設定されていた売上高総利益率9.5%(目標10.8%)、経常利益率1.4%(目標7%)は大きく未達です。
- 将来の見通しの不透明性: 2026年8月期予想では、売上高が前期比▲6.1%減の7,850百万円、営業利益が40百万円(営業利益率0.5%)と、依然として極めて低い水準に留まる見込みです。これは、自動車部品の現行量産品終了による売上減が主因であり、成長ドライバーが見えません。
- 資本効率の低さ: 2025年8月期のROEは0.9%と、目標の10%を大きく下回っています。PBRも0.4倍を下回る水準で推移しており、市場からの評価が極めて低い状態です。
- 設備投資の回収懸念: 2025年8月期に積極的な設備投資(6.4億円)を行いましたが、その結果として減価償却費が増加し、営業赤字を拡大させています。この投資が将来の収益改善に繋がるか不透明です。
投資判断の根拠:
財務実績は低迷しており、特に収益性が著しく悪化しています。次期予想も売上減と低利益率が続く見通しであり、中期経営計画の未達が示すように、経営陣の計画実行能力にも疑問符がつきます。ROEの低さやPBRの低迷は、資本効率の悪さと市場からの信頼の低さを示唆しており、現状では投資対象として魅力的ではありません。
重要なポイント:
1. 2025年8月期に営業損失を計上したにもかかわらず、2026年8月期も営業利益率0.5%と極めて低い水準が続く見通しである点。
2. 自動車部品の現行量産品終了による売上減が次期業績に与える影響が大きい点。
3. ROE 0.9%と資本効率が極めて低い水準にある点。
4. 中期経営計画のKPI達成度が著しく低い点。
会社への質問(AI生成)
自動車部品の現行量産品終了による売上減(2026年8月期に4.4億円減)が次期業績に与える影響が大きいとされていますが、この売上減を補う具体的な新規受注の状況と、その収益性について詳細を教えてください。
2025年8月期に導入した大型設備(1300t成形機2台など)への投資が、減価償却費増加により営業赤字を拡大させています。この設備投資が、2026年8月期以降の具体的な生産効率向上やコスト削減にどのように寄与し、営業利益率を改善させるのか、具体的なKPIと達成見込みを教えてください。
中期経営計画で掲げた「利益率の改善」において、自社製品の売上高比率や利益率の目標が示されていません。自社製品(建築資材)の売上高構成比と、今後の利益率改善における貢献度について、具体的な数値目標を教えてください。
売上倍増のための施策(AI生成)
| 施策名 | 成功率(%) | インパクト | 評価コメント |
|---|---|---|---|
| 電動工具向け高付加価値部品のシェア拡大 | 60% | A | 電動工具分野での実績と技術力を活かし、競合他社との差別化が可能な高精度・高機能部品(例:耐熱性、軽量化、難燃性など)に特化。既存顧客(マキタ等)との関係を深め、受注単価と数量の増加を狙う。成功には、顧客の次世代製品開発への早期参画が不可欠。 |
| 既存海外拠点(中国・タイ)の生産能力最適化と新規顧客開拓 | 70% | A | 中国・タイの拠点で、内製化(金型・印刷)を進めつつ、既存顧客の現地生産ラインへの供給を拡大。特にタイでは、既存顧客のサプライチェーン強化に対応し、新規顧客(自動車・電子機器)の開拓を強化。成功には、現地での営業・技術サポート体制の強化が必要。 |
| 建築資材(自社製品)の販売チャネル拡大と高付加価値化 | 50% | B | 現在の「ビッグアンカー」等の製品ラインナップを拡充し、高付加価値化(例:特殊環境対応、設置効率向上)を図る。既存の販売網に加え、専門商社やECサイトを活用した販売チャネルを強化。成功には、マーケティングと営業リソースの集中が必要。 |
| M&Aによる成形技術・顧客基盤の獲得 | 30% | S | 新中期経営計画で言及されているM&Aを具体化し、特に自動車部品以外の分野(医療機器、航空宇宙など)で高い技術力を持つ企業を買収。これにより、既存事業の依存度を下げ、新たな高収益事業を確立する。成功率は低いが、売上倍増には不可欠な選択肢。 |
最優先戦略(AI生成)
最優先戦略:電動工具向け高付加価値部品のシェア拡大
旭化学工業の現状は、自動車部品への依存度が高く、その受注変動や設備投資の回収負担が収益性を圧迫しています。一方で、電動工具部品分野では「受注が3カ国共に増加」しており、安定した成長ドライバーとなっています。この強みを最大限に活かし、売上を倍増させるためには、電動工具分野でのシェア拡大が最も現実的かつ効果的な戦略です。
具体的には、既存の主要顧客であるマキタ社との関係をさらに強化し、次世代電動工具向けの高機能・高付加価値部品のサプライヤーとしての地位を確立する必要があります。電動工具市場は、バッテリー技術の進化や高出力化に伴い、より高度な樹脂成形技術(高耐熱性、高強度、軽量化、難燃性など)が求められています。同社は「大型製品から小型製品、2色成形、異材質成形など、あらゆる製品に対応」できる技術力を有しており、これを活かすべきです。
この戦略の成功には、顧客の製品開発初期段階から参画し、設計段階から関与することが不可欠です。これにより、競合他社が参入しにくい「設計ロックイン」状態を作り出し、安定的な受注と高い利益率を確保できます。また、国内の設備投資(1300t成形機など)を電動工具向けの高付加価値製品の生産に集中させ、早期の投資回収を図るべきです。
この戦略は、既存の強みを活かしつつ、収益性の高い分野での成長を目指すため、成功率も比較的高いと評価されます。
ITコンサルからの提案(AI生成)
電動工具向け高付加価値部品のシェア拡大戦略をITの側面から支援するため、以下の施策を提案します。
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製品開発・設計プロセスのデジタルツイン化とシミュレーション基盤構築:
- 目的: 顧客の次世代製品開発に早期参画するため、樹脂成形シミュレーション(CAE)の精度と速度を向上させ、設計段階での不具合予測と最適化を可能にする。
- 期待される効果: 試作回数の削減と開発リードタイムの短縮。これにより、顧客の製品開発サイクルに迅速に対応し、設計ロックインを強化する。
- 実現可能性: 既存の射出成形技術と連携し、シミュレーションソフトウェアの導入と専門技術者の育成を行う。
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生産ラインのIoT化とリアルタイム品質監視システムの導入:
- 目的: 2025年8月に導入した新規設備(1300t成形機など)の稼働状況と品質データをリアルタイムで収集・分析し、生産効率の最大化と品質の安定化を図る。
- 期待される効果: 設備の稼働率向上と不良率の低減。特に高付加価値部品の製造において、トレーサビリティを確保し、顧客への品質保証を強化する。
- 実現可能性: 既存の生産管理システムと連携し、センサーデータを収集・可視化するダッシュボードを構築する。
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グローバル生産拠点間の技術情報共有プラットフォーム構築:
- 目的: 中国・タイ拠点での内製化(金型製作、印刷工程)のノウハウや、国内で培った高付加価値部品の製造ノウハウを、グループ全体で迅速に共有・適用する。
- 期待される効果: 各拠点の生産効率と品質レベルの均一化を促進し、グローバルでの競争力を高める。
- 実現可能性: クラウドベースの技術文書管理システムと、遠隔監視・指導が可能なコラボレーションツールを導入する。


